百人一首替え歌健康法



                  =はじめに=<その二>


 
 名文、名作の暗記と朗誦が学習の力を高めるのに、

有効であるとの説が昨今しきりに席巻している。

高齢者にとっては脳の活性化、

つまり認知症の予防によいと喧伝され、

本屋には能力強化の本が目白押しである。

 実際の効果は定かではないが、

少なくとも勤めて記憶するという積極行為が、悪かろうはずはない。

 文章の意味など習っていない小学生が、

百人一首を記憶する場合は、

丸暗記能力と想像力の相乗効果のなせる業である。

知識や経験の総量が増えるにつれて、

連想力や理解力は強くなっていくはずである。

だから、、年配者のほうが記憶する能力は勝っていると考えるのは、

部分的には正しいのである。

加齢により記憶力は衰えるとの一般通年に反する場合の根拠は、

どうもここらあたりにある。

記憶術と銘打った本の大半はこうした考え方をもとに、

連想力の働かせ方を技術化した類のもが、

実に多いように見受けられる。






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