第八話


 昭和24年、9月、僕も三共本社の農薬部に転勤となり、

品川工場における音楽活動は終了した。

 その後は本社への転勤により、土曜日が半日となり、

自分でギター教室を開設しようと思いたった、

若干思い切った決断ではあったが、教室を開いたのは、

昭和24年の末頃だったと思う。

 生徒募集のために大井町の楽器店にチラシを置かせてもらったり、

家の近所にポスターを貼ったりして、何人かの生徒とが集まった。

元の職場の三共品川工場からは丸山さん、大関君、勝俣君達が集まってくれて、

けっこう楽しいレッスンができた。 


 2年くらい過ぎて、生徒たちの発表会の機会を持とうと思い、

場所を探していると、

当時、曽我君が主催していた〜文化研究同人会の名前を借りして、

〜文研ギター研究所開設記念〜という名称で第一回目の発表会を、

昭和25年 10月30日〜31日と2日にわたり、

午後5:30より、我が家の並びに住む信者の小林さんの紹介で借りた、

聖マリヤ教会ホールで華々しく開催した。

第2回目の発表会は、翌昭和26年11月16日、午後6:30より、

前回と同じく、聖マリヤ教会ホールで開催し、

第一回目も第二回目も、結構たくさん人が集まってくれて、

盛況のうちに終わることが出来た。

満足できるものであった。





発表会のプログラムの草稿です

生き生きと活動していたことがわかります。











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