My hometown、沖縄
栗山政義
=第二話=
その「あんた、ナイチャーでしょ」と沖縄の人が言うのは、
沖縄の人がよそ者に厳しいとかっていうニュアンスではなくて、
今考えると、
少しうらやましさを含んで言って多様な気がします。
それを知ってかしらずか方言を使わなかったというよりは、
あえて、ちょっと垢抜けた感じを出すために、
標準語を使ってたって感じですね。
ちょっと鼻につく嫌なガキです。
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そんな僕には13歳離れた姉がいます。
僕の周りで一番沖縄の臭いのする人です。
ちょっとうさんくさい感じもありますが、
それも含めて沖縄のにおいの強い人です。
まず、同じ親の血で作られた顔だとはとても思えません。
前にも書いたように、
僕の顔は、沖縄では少し浮いた感じの、
うっすらとした印象ですが、
僕の姉は、なんていうか、もうバリバリにハッキリしています。
両親の彫の深さを足したって、
そんなに濃くはならないだろうって程に、
はっきり、くっきりです。
目がギョロリとして大きく、眉毛も立派でとてもよく動きます。
笑うと大きな口がとても気持ちよく開きます。
タイだかベトナムだかに旅行に行った時は、
現地の人に間違われてしまったというエピソードを持っています。
そして自他共に認める、方言もベラベラしゃべる沖縄人です。
日焼けをして顔にできたシミはもうそれだけで勲章です。
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