My hometown、沖縄






                         
                               栗山政義





                            第三話





 姉は沖縄らしいことが大好きです。愛しています。

仕事は、沖縄の遺跡を発掘しています。

なので、沖縄の文化とか歴史もかなり詳しいはずです。

その大きな愛を僕に伝えたいのか、

休日に姉が企画すりことは、よく災難として僕に降りかかってきました。

 災難というのは、

僕がもともと出かけたりすることが好きではなかったので、

たいていの企画が、嫌なんだなぁと思いながら、

行くはめになっていたからなんですけどね・・・・・。

     **************

 その姉との沖縄らしい話を一つ照会しようと思います。

ある朝、姉は、すごく高まった様子で僕の部屋にやってきました。

鼻の穴がふくらんでいます。

どうやらモズク取りに僕を誘いに来たようです。

出不精なうえに海もそれほど好きではない僕は、

上手い言い訳を考えて断ろうとしましたが、

そうはいきません。

姉はもう、モズクにお熱です。

しかもその素晴らしさを僕に体験させたいと意気込んでいます。

 僕は止めることが出来ませんでした。

しぶしぶ話を聞くと、モズク取りのチャンスは、

潮の関係で日にちも時間も限られているらしく、

その週の日曜日でなければならないようでした。

そして、その他にも体験したい友達を連れて来いと言われました。





                         メニューへ
 




                          topへ