My hometown、沖縄
栗山政義
=第三話=
姉は沖縄らしいことが大好きです。愛しています。
仕事は、沖縄の遺跡を発掘しています。
なので、沖縄の文化とか歴史もかなり詳しいはずです。
その大きな愛を僕に伝えたいのか、
休日に姉が企画すりことは、よく災難として僕に降りかかってきました。
災難というのは、
僕がもともと出かけたりすることが好きではなかったので、
たいていの企画が、嫌なんだなぁと思いながら、
行くはめになっていたからなんですけどね・・・・・。
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その姉との沖縄らしい話を一つ照会しようと思います。
ある朝、姉は、すごく高まった様子で僕の部屋にやってきました。
鼻の穴がふくらんでいます。
どうやらモズク取りに僕を誘いに来たようです。
出不精なうえに海もそれほど好きではない僕は、
上手い言い訳を考えて断ろうとしましたが、
そうはいきません。
姉はもう、モズクにお熱です。
しかもその素晴らしさを僕に体験させたいと意気込んでいます。
僕は止めることが出来ませんでした。
しぶしぶ話を聞くと、モズク取りのチャンスは、
潮の関係で日にちも時間も限られているらしく、
その週の日曜日でなければならないようでした。
そして、その他にも体験したい友達を連れて来いと言われました。
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