神奈川一周ツーリング(ホンダVTR250)
1998.11.25
霧かかる箱根の山道、湯気の溢れ出るマンホール、一面朝日を浴びた美しい紅葉、
そして5km以上追いかけてくる装甲車!
凍える体を我慢して、やっと見えたよ芦ノ湖が。
美しく光り輝く湖面に見とれ、事故りそうな私。
富士山と芦ノ湖が同時に見れる成川美術館に着くが、
寸前に雲が富士山を隠した。
小田原に来て小田原城観光にきたら、バイクの駐車場がない。
心臓が小さくて路駐できない私は、
有料自転車駐車場に頼み込んで置かせてもらった。
警察に見つかったら全て私の責任という約束で。
この件のお陰で、小田原という土地に不信感を抱くようになった。
鎌倉をいいかげんに走り抜け、葉山の海岸で夕日に見とれたあと、宿を探す。
本屋の親父に9800円で泊まれる大楠温泉があると聞き、温泉好きの私は喜んで探した。
地図にも載ってるし、近いぞ。
・・・見つからない。暗がりを徒歩で探す姿は惨めだ。
!スーパーリング関東首都圏道路地図の印刷ミスだ。
宿はなんとか見つかった。
だが、看板には12800円と書いてある。
話が違うが仕方ない、私はドアに手をかけた、がビクともしない。
張り紙がしてある。「水曜定休日」私の呼吸が止まった。
完全に日は沈み、潮風が冷たい。
近所の子供がお母さんの元に帰っていく。ノラ犬が吠える。
無言でVTRにまたがりさっきの本屋の親父にバカヤローと叫び、逃げるようにアクセルを回す。
民宿などはほぼ定休日で、気力尽きた私は、目に付いた横須賀セントラルホテルに入ってしまう。
何故かセミダブルの部屋に通される。倒れこむ。
横須賀市街をウロウロし、雑誌に載ってたパスタを食べ、
風俗をかわし、一人飲んでカラオケで叫んだあと、ホテルに戻り、入浴する。
地下にコインランドリーがあるので利用し乾燥機から出したら、
何故かモモヒキが追加されていた。誰のだろう?
エレベーターで部屋の6階まで行こうとしたら、エレベーターが作動しない。
迷ってると外に出た。
戻ろうとしたらドアが開かない。オートロックされたようだ。
浴衣一枚ノーパンの私は意を決して外の階段を上ろうとした。
真下から冷たい強風が浴衣をまくる。
つい、OH!モーレツなどと言ってしまう。
途中警備員から隠れるなどスリルを味わう。なにしろ人に見られたくない格好だ。
なんとか部屋に戻り目覚ましの針を合わせ寝た。
1998.11.26
朝9時、遅い起床だ。
何故なら目覚ましのスイッチを入れ忘れたから。
観音崎で観光して、ビジターセンターで観光して、中華街でブラブラして帰りました。
無計画に動いたため無駄が多く自分の能力の無さを知る事になった3日間でした。