渡辺さんの俳句傑作選








4月の俳句



元勲の 屋敷の跡や 雪柳

                   
目黒には明治の元勲、西郷従道の屋敷跡がある
             明治は遠くなりにけりという句もあるが
                          時の流れも何も関係なく、春風に吹かれている雪柳
・・・・・。




モナリザは 高脂血症 春の闇

                                  モナリザの妖艶な色気は実は、高脂血症のたまものだったという話
                知らないでいる時は、わくわくしながら眺め

                             知ってしまった後は
春の気候と共に中年の憂鬱に変わってくる
                                                                
厳しいですなー


春風や 新区役所の コンシェルジェ

  新区役所が開館した。
                 何でも新しいものというのは新鮮で気持ちがいい
                           春の風と共に開館した区役所も案内をする人の感じのよい説明が
     いっそう気分を良くしてくれる
                     若干お歳の方だったがさわやかな印象を残してくれた。


ロボットの 指揮する第五 4月バカ

                   ロボットがベートーヴェンのシンフォニーの第5番を
            キッチリ指揮したというニュースが流れた、
             人間が指揮をして演奏させることはまず無理
          ロボットだといとも簡単にまとめてしまう
       そんな馬鹿なことが・・・・・起こった
                      これは4月馬鹿ということでナシにしてみたい・・・という気分





紅椿 夜目も遠目も それらしく

                       椿の花はあでやかで見事なものだ、いきなり惚れてしまう、
           そうなると夜、目を凝らすような状況でも、
           はるか遠くからでも、とにかく美しく見える
                          椿ということに限らない気もするが・・・・思い込んでしまえば・・・・・






メニューへ




topへ