渡辺さんの俳句傑作選


2019年 2月の俳句


春浅し机の中に辞職願

3月突入!
2月はあっという間に逃げてゆき、
3月はあっという間に去っていくだろう。
わたしをふった恋人のように・・・。
なんてフレーズが思わず出てくるようなスピード感。
とにかく逃げ足が速い2月3月。
3月が始まったばかりで、
3月の事を言うのもなんともはやですが・・・。
人間還暦を過ぎるとなんと、
なく先読みをするんですな。
3月突入と同時に就職活動がスタート。
人間この時期、最も先が見えない時期じゃないだろうか。
生まれてこの方の生きざまが試される・・・。
20年ちょっといきたところで、
それを言っちゃあちょっと酷・・・。
まあ、それもそうだと思いますが・・・。
どっちにしても新卒学生の就職戦線は、
スタートのテープが着られたわけです。
それと同時進行なのが離職。
まあ、定年退職組と不本意ながらの辞職組。
定年退職組は雇用延長組に振り分けられていく。
不本意ながらの辞職組は先をどうするかの選択組へと・・・。
春の天気は晴れれば気分が上がり、
雨が降れば一気に気分は崖下へ真っ逆さま・・・。
辞職という気分を実行に移すにはいい時期なのかもしれない。
どっちにしてもエネルギーは使うわけで、
辞職願がプラスかマイナスか、
サイコロに賭けてみるのも一つの選択肢ではあります。
辞職願の入った机の引き出しを開けるのが、
春の雨の日か、
花粉が飛び散る晴れ渡った日なのか・・・。
引き出しの開けるタイミングもなかなか・・・。





啓蟄や実験室のリトマス紙


1啓蟄と言えば虫たちが春の日差しに反応して、
地上に姿を現す時期。
実験室なんて聞くとなんだか学生の頃を思い出しますな。
酸性かアルカリ性かリトマス紙で実験。
素朴に驚いたものですが、
今や体が酸性化すると疲れが大きくなり、
アルカリ性の食物を食べようということになる。
成人して学生を終わると、
社会全体が実験室のようになる。
者気のどんなところで自分がリトマス紙になるのか、
それで酸性になったりアルカリ性になったりする。
それ以外の反応も現れたりしてゾッとしたりする。
人間が誕生して人類は実験と結果の繰り返しで、
今の地球を作ってきた。
生物というのは発達していきながら絶滅をする。
絶滅すると次に地球を支配する生物が現れる。
ま、これを繰り返してきてるわけですね。
地球全体が実験室だってことですよ。
リトマス紙がどういう反応をするものななか・・・。
地球全体が実験室になってしまうと、
どんな反応が出てくるのか誰も分からない。
ゾンビ映画がよく作られるが、
怖いもの見たさという人間の心理を、
ついて作られるんですね。
この先人類が見るかもしれない世界を、
なんとなく今から具現化してるのかもしれない。
作り手がイマジネーションをはたらかせて作るわけですが、
そのイマジネーションが実はすでに地球の先を埋め込まれて、
外に表出させられてるのかもしれない。
そうとう未来に見る景色がいま見せられてるのかもしれない。
見てる方はボケっと見てるわけですが、
けっこう自分の子孫のどのくらいの代かは分かりませんが、
現実としてみるのかもしれないですね。
地球というのは結局人間に与えられた実験室なんですね。
実験室でどういうリトマス紙の結果を見ることになるんですかね。





春一番寄せ木細工の秘密箱


なんだか関東では春一番が吹いたのかどうかわからない。
天気予報で言っていたかどうか・・・。
春一番というととにかく強風が吹くイメージ。
花粉が渦巻くというイメージではあります。
ティッシュを忘れると地獄絵図が出現。
とにかく花粉の鼻水は止まるということがない。
水道の出しっぱなし状態と一緒の感じ・・・。
癌は少しづつではありますが克服されてきてるのに、
花粉症はまったく克服する感じはないですね。
対症療法の薬だけが毎年出てます。
眠くならないがキャッチフレーズですが、
やはり少しは眠気が襲ってきます。
なかなか思い切って飲めないのが実情かな。
寄せ木細工と言えば箱根ですかね。
寄せ木細工工房に行ったことがありますが、
なかなか細かい作業で非常に職人技を感じましたね。
見た目は見た目綺麗な箱で、
実は中は空洞になっていて、
何か隠してしまっておけるようになっているものもあった。
閉じてしまうと外目には全く分からない。
どうやって開けるのかもわからない。
へそくりをしまっておくなんてのは可愛いもんで、
重大なことを書いた紙をしまっておくなんてこともあり得る。
なにしろ見た目はきれいなただの箱ですから・・・。
特に珍しいことでもなく、
と、言ってもかなりきれいな箱ではあります。
この箱を眺めてさて何をしまっておこう・・・。
けっこうな歳になってくると隠すものもないんですね。
彼女の連絡先・・・、
ってそもそももう相手にされる話ではないから、
まあ、まったくない話ではあります。
へそくり・・・、
ってもうそんな収入もありません。
秘密箱なんて言ってられるうちはまだまだ若いってことです。
重要な秘密なんてものもないかな・・・。
お土産でこういう箱を買うって選択肢も、
もうないってことですよね(*ノωノ)
こんなこと言ってると、
寄せ木細工のお店に怒られるね・・・。





男雛から漏れてくるよな愚痴一つ

ひな祭りと言えば女の子の成長を祝う催し。
男の子には端午の節句が待っている。
考えてみればなぜ男のお雛様が置かれてるのか、
疑問に思うこところだ。
まして男雛というのは天皇をかたどったものだ。
女の子のお祭りになぜ男雛がなければならのか・・・。
別名桃の節句という呼び方もある。
これってやはり女の子が主人公って感じのお祭りですね。
雌雛の隣に男のお雛様。
ところで端午の節句の時に飾る兜。
この横に女の子は座っていない。
あくまでこれは兜だけだ。
ということはお雛様の隣でじっと座っているお雛は、
超過労働ということではないだろうか・・・。
端午の節句を含めると男の労働は少し長いような気がする。
男というのはどうもより働くような状態にされてる気がする。
ひな祭りの時はじっと座って身じろぎもせず。
脂汗をひそかに流してるのかもしれない。
当日まで3日から4日くらい座りっぱなしでいなければならない。
ひな人形という呼び名も雌雛を見てるの言葉のような気がする。
地味に座り続けていなければならない立場なんですよね。
端午の節句には雌雛のような女の子は登場しない。
休憩中というわけだ。
そこで出てくるのがこの句に登場する言葉。
愚痴!!
男雛の愚痴状態というのは、
ドリフターズのコントに出てきそうですよね。
男はつらいよのコントって気がする。
ここでも男は延長労働というわけですよ。
きっとドリフターズのコントでも笑えない気がする・・・。





春愁の腰椎に貼る湿布かな

春とは言ってもまだ浅い。
梅が咲き始めると、
おっ!来たか・・・、
という感じになる。
おっ!来たかが春の楽しみということであれば、
みんな笑顔で「梅が咲いてきましたね」の挨拶が出る。
なんか平和な日常って感じですね。
米朝の交渉がどうったってたいして気にもならない。
米朝ってニュースで聞くとなんだか桂米朝を想起してしまう。
落語界の大御所ですよね。
そちらにイマジネーションが飛ぶと、
テレビに映ってるお二人も、
なんだかどうも真剣実をもって見られない・・・。
今回二回目の出演だけど、
なんだか可笑しい・・・。
真剣に解説されてるのが余計可笑しい気がしてしまう。
いかにも憂鬱な雰囲気しかお二人にはない気がするけど・・・。
お二人ともよく肥えていて、
あまり長時間座ってると腰によくなさそう。
湿布薬を持ってきてるのだろうか・・・。
こういうのを老婆心ながらというものですね。
フェイタスZが効果がると伝えてあげたいですね。
列車での長旅で座りっぱなしはつらいでしょう。
帰りの列車ではやたら憂鬱そうだし・・・。
春は名のみの風の寒さが身に沁みますね。
もう少し暖かくなってからだと、
多少湿布薬は必要なくなるのかも。
お互い殴り合った後のような結果だと、
腰にくるんですよね。
お金もかかるから米韓のトレーニングも中止するようですよ。
腰痛回避には少し朗報じゃないですかね。
腰椎に貼るのはサロンパスよりフェイタスZですよ、
ってまず誰も見ないだろうな(*ノωノ)




主催者吟


ギター弾く弾くほど憂鬱春の雨

雪下ろしテレビと動く妻の腕

古春霞シャッター街の酒場かな

給湯器温度下げつつ梅の咲く

厳冬夜ギターのフィーネ長々と




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