渡辺さんの俳句傑作選


2019年 7月の俳句


炎天のゆっくり囲む競技場

梅雨がいきなり終了。
同時に猛烈な猛暑襲来!!
梅雨の低温状態を取り戻すがごとくの暑さ!!
ほんの2週間前は23度だった。
どんよりはしていたが、
まあ、過ごしやすかった。
いきなりの猛暑襲来でクーラーもいきなり全開。
これで夏風邪をひく人が続出。
夜寝ながら暑くなるからクーラー。
冷えてくるとクーラーは切る。
また暑くなるとクーラー・・・。
ま、眠る起きるを繰り返してるうちに、
気が付くとなんだか体もだるく、
喉にも違和感が・・・。
夏風邪状態いっちょあがりということだ。
この夏風邪というのがかなりしつこい。
薬で一気に治るというものでもない。
なんだかいつまでも尾を引いていく。
一か月コースというのも珍しくない・・・。
ようやく治ったかなと思うともう秋風がちらほらだ。
この猛暑の中オリンピックは来るわけですよ。
マラソンは6時スタートに変更されたということだ。
ただ今朝6時の気温30度・・・。
真夜中の12時くらいがスタートには適当じゃないですかね。
そうすると観客ゼロということかな。
それでも抽選に応募してる人が結構いる。
マラソンは目の前w通り過ぎれば、
どこかの店に退避してテレビでも見てればいいのだが、
フィールド競技はそうはいかない。
炎天下の客席からずっと眺めてなければいけない。
競技をする選手も大変だ。
選手同士も競わないといけないが、
気温とも戦わなければいけない。
今やオリンピック選手は記録だけではダメなんだと思う。
気象条件と戦えるだけの強靭な体力も要求される。
先の東京マラソンでしたか・・・。
雨の中のスタートとなりましたが、
日本人選手の記録保持者は途中棄権。
アフリカ勢は上位独占で疲れた様子もない。
圧倒的な体の強さを誇っていた。
これからのオリンピックは記録だけじゃ勝てない。
過酷な気温条件とも戦わないと金メダルは取れない。
なんだかスポーツのロマンの方向性が変わってきそうだ。
これだけの厳しい条件の中でも、
チケットに応募してる人が結構いる。
今は外れて嘆いているが、
実際となれば外れてよかったってことにならないとも言えない。
まあ、来年のオリンピックの見どころは、
多岐に及んでることは確かだ。





引きこもる少年少女草矢射る


草矢とはまた古色蒼然としたものが出てきました。
今の子供たちは外で遊ぶということはまずない。
外と言えばカラオケ、イベント、アイドルのサイン会・・・。
自然の中で遊ぶというのはほとんどないね。
太めの茎で矢を作って飛ばすなどという遊びは今や消滅。
いわゆる遊びの絶滅種の中に入ってるかも・・・。
今や自然界にあるものは、
かなりのもので絶滅危惧種になっている。
カエルも種類によっては絶滅危惧種入りしている。
カエルなんて珍しいものでもなんでもなかった時代があった。
なんで絶滅危惧種入りするの?と思うけど、
自然の破壊はものすごい勢いで止めることもできない。
今年はサンマも超不漁で、
値段もかなり上がりそうだという予測。
値段が上がるだけならまだいいのかも・・・。
下手すると捕りつくして終わりってことにもなりかねない状況らしい。
今はサバがそんな状況らしい。
若いころお金が乏しくなるとサバみそに定食ってことがあった。
ま、安いからという理由だった・・・。
今はそうもいかないらしい。
魚も次々獲りつくして、
そのうち海から魚がいなくなるかもしれない。
ありえないとは言えない状況らしい。
無茶苦茶獲る国がいっぱい出てくればそうなるんだろうな。
ニシンがいい例だけどね。
いろんなものを絶滅させながら、
行き着く先は人類を絶滅させるんだろうな。
火星に移住するという計画は本腰を入れていくらしい。
そんなことをしても意味はないと思うけど・・・。
人類も地球の自然の中で生存できてるわけで、
火星の自然の中で生存できるとは思えない。
今の人類から全く新しい種の人類が出現すれば別だけど・・・。
そういう人類の中で生きていきたいとは思わないけどね。
今の子供たちの遊び方を聴いてると、
自然の中の人類という感じはなくなっている・・・。
なんだか恐ろしい・・・(/ω\)





宿題が大股で来る夏座敷


夏休みというとやはり思い出すのは宿題。
しかし・・・。
今の時代学校の宿題というのは、
ほとんどないということだ。
大股で来る宿題は塾の宿題。
今やそういう時代なのです。
昭和のころの宿題と、
今の宿題は基本的に違うのです・・・。
夏休み用の各科目のドリルを渡された時代はもう昔なのです。
今でも若干の科目であるそうですが、
それより塾の宿題のほうが厳しいという話です。
夏休みに入って宿題が大変じゃないと聞くと、
返ってくる答えは「全然、全然・・・」
「はれ・・・」こっちが面食らうような答えが返ってくる。
習字なんて宿題は皆無になってる。
なんだか昭和の宿題にはかつて習字の宿題もあった。
とにかく夏休みの終わりに近づくと大変だった。
今の神殿達にはそんなそぶりはあまりない。
塾の宿題は大変だとは言うけれど・・・。
塾の夏期講習は小学生からあるからね。
そういうことを見越して、
学校の先生も宿題をあまり出さないみたい。
今や学校より塾の時代なんですね。
夏休みの宿題が大股で来たのは、
昭和の懐かしい時代の話なんですね。
夏休みの間の天気を調べるとか、
夏休みの間の絵日記を書くとか、
今の子たちに聞くと、
なにそれみたいな顔をして見られる。
俳句で夏休みを吟ずるときは、
けっこうリサーチが必要みたいです。
昭和の懐かしい感覚では語れないものが、
今の子供たちにはあるんですね。
こんなところにも、
昭和は遠くなりにけりってのがありますね・・・。





寿命など知らぬ存ぜぬ雲の峰

昭和生まれで令和であの世って考える人は、
けっこう多いのではないですかね。
菅官房長官が「令和です」って、
発表を聞いた途端、
これで命日の元号がはっきりしたなって思った人・・・、
少なくないかも・・・。
だからどうだということもないわけですが、
なんか思い知らされるというのはあるかも・・・。
明治、大正、昭和と生きた人の話というのは、
けっこう聞いた気がする。
日ロ戦争から生きてきているなんて聞くと、
ビックリ仰天したりした。
しかし、昭和生まれも太平洋戦争からと言われると、
なかなかすごいなとも思う。
昭和が長かったから、
令和の御代まで生き残っている人は少ないと思うが、
それでもいるよね。
自分を見てみると、
同じ昭和生まれでも戦争を知らない世代だ。
しかし、戦後生まれだとしても、
令和でチョン…は意識する。
我々は戦争を経験した人の話を聞いて育った。
我々は何を聞かせて令和の子に話していくのだろうか・・・。
日韓関係破滅のことを話していくのかな。
改憲のことを話していくのかな。
我々が戦争を知らないでいるのと一緒で、
これからの子供たちは今の状況はわからないわけで、
今の我々大人が語っていくことになるんだろうな。
なんだか面白くない話って感じもするが、
親たちと結局は同じような道なんだろうな。
日韓関係がどうなるかの話は、
結構面白い話になるかもしれないんだけど・・・。





心太小さき愁い放ちけり

毎日人と会うごとに「暑いねぇ・・・!!」から、
一日の会話が始まる。
少し前の「寒いですねぇ・・・」
から始まる会話からすると、
ずいぶん会話の単語が回転したもんだ。
ほんの少し前に寒いといって一日は始まった。
梅雨明け宣言が出たとたん、
35度の連続。
熊谷で38度を記録した。
東京でも35度が続いた。
47都道府県で二日連続で猛暑日が記録されたのは、
観測が始まって初めてらしい。
北海道で真っ赤に染まった状態でテレビに映る。
北海道だとクーラーが入ってる家屋は少なく、
道民の人たちは右往左往らしい・・・。
こちらにいても北海道で30度越えなんて、
想像ができない事態だ。
日本列島全体が真っ赤に染まった地図って、
すごいくないですかね。
梅雨の間、見向きもしなかったスイカ、トウモロコシ、トマトなどなど、
夏の野菜果物が急に恋しくなりますね。
日照時間が少なくキュウリがバカ高い値段だったのですが、
一気に手ごろになってきました。
ずいぶん高いなぁ・・・というのが会話だったけど、
それもどこかに吹っ飛んだ。
もう連日そうめんがおいしい!!
猛暑とはいえやはり夏は深刻にものを考えなくなるね。
暑いからこまごま考えるのも面倒になるんですね。
特に35度越えの猛暑となれば、
秋の日の、ヴィオロンのひたぶるに・・・、
なんて気分は沸いてこないわけですよ。
お店に入るにしても氷の旗があるかないかを、
確認するなんてことが重要になってくるわけですよ。
スーパーに入るとそれまで見向きもしなかった、
夏の名物心太を探したりするわけですよ。
心太が喉を通過するときのなんとも言えない気分・・・。
幸福感があるんですよ。
憂いもへったくれもなく、
ちょっとお酢のきいた、
心太がスーッと落ちていく感覚は、
「ぼかぁ、幸せだなぁ・・・」と言いたくなる瞬間ですね。
大袈裟じゃないって・・・(^.^)/~~~





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