渡辺さんの俳句傑作選


2021年 7月の俳句

昭和史の碩学偲ぶ終戦日

昭和史の作家といえば半藤一利。
戦争関連が多い気がしますが、
どれも読みごたえのある本には違いない。
日本の一番長い日は映画にもなった。
本を読んだ後、映画を見ようとのこのこ出かけて行ったが、
待ち時間が半端ないということで断念。
そのままちょっとふらふら歩いて帰宅。
終戦をめぐる青年将校の不満と狂気。
松坂桃李がいい味を出して評判になっていた。
松坂桃李はコミカルな役から深刻な役までよくこなす俳優です。
昭和という時代の前半は戦争の時代ともいわれます。
軍部が力を持った日本の不幸を、
徹底的に感じさせる本を書いたのが半藤一利かもしれない。
昭和というのはいろんな面を持った時代であり、
戦争と原爆、東京オリンピックと高度成長。
いろいろそれまでは考えられなかった文化が、
一気に入ってきましたよね。
一億総白痴化なんて言葉も出てきました。
戦争という極限の緊迫した神経が、
いっきに解き放たれたと言えばそうなのかもしれない。
一時代はダイエーに象徴されるような、
大型ショッピングセンターが一時代を築き、
アメリカのロカビリーが一世を風靡し、
平尾昌晃なんか時代の申し子でしたよね。
その後は作曲家としていろいろ曲を提供しました。
五木ひろしの「横浜たそがれ」なんか名曲ですよね。
昭和、平成、令和となって、
カード全盛時代になって、
携帯からスマホへ・・・。
昭和では夢だった宇宙旅行も視野に入ってきた。
昭和前期の人間はちょっと無理かもしれない。
空飛ぶ自動車も実験段階に入ってるということだ。
子供頃アメリカの漫画で、
空飛ぶ自動車で出勤するさまが出ていた。
タイトルは忘れてしまったが、
そういうこともだんだん実際のこととして出てきている。
平成生まれの子供たちの不安は、
年金が出るのかということらしい・・・。
かなり厳しい額しか出ないだろうというのは想像できる。
日本も原点である貧しい国になっていくんだろうな・・・。
政治家と官僚のレベルの低下も顕著になってきている。
あまり明るい状況にはならないかもしれないのが残念。





家族葬準備整い冷そうめん


これからの葬式というのは、
少し様変わりするのかもしれない。
今までの葬儀というのは、
普通の家でも結構祭壇をセットしたりして、
参加する人も親族親戚一同って感じで執り行われていた。
地方に行ったりするとすごい!
それこそ初めて会うような人がゴロゴロいる。
葬式でいろんな人と会うのを、
楽しみしてる年寄りもいるようだ。
当然大がかりになる。
それが当たり前の葬式ということだ。
しかし平成、令和と時代が進んできて、
葬式ということの見方が変わってきたとと同時に、
核家族が普通になってきて、
しかも少子化がものすごい勢いで進んでいる。
親戚と呼べる人たちの線引きも現実的になってるようですね。
だんだん葬儀自体も省エネ化が進んで、
もう家族と親しい親戚だけってことになりそうだ。
盛大ににお金をかけてというのは、
なくなっていくかもしれない。
結構有名な芸能人でも、
家族だけで済ませてしまう例が増えている気がする。
散骨とか樹木葬とか選択幅も増えてきている。
お寺にお墓というのが昭和の概念だったわけですが、
お寺にお墓を作るとこれがお金が結構かかるんですね。
これからの若い人にとってはなかなかの負担かもしれない。
少子化だとお墓にかかる費用を、
一人二人で賄っていくということになる。
長男がすべてというわけにはいかないだろう。
一族で未来永劫というのは難しいかもしれない。
家族葬準備が同どう準備されていくのか・・・。
どうも気になる具合ではある・・・。





片陰や微動だにせず車椅子

2020パラリンピックが始まりますね。
オリンピックは日本がメダル獲得に成果を上げました。
世界で三番目にメダルを獲得したんですよね。
しかし、その陰でコロナ感染はとどまるところを知らず。
オリンピック、パラリンピックという宴が終わった後、
さてどういう未来が国民に待ってるでしょう・・・。
これは誰も分からないというのが本当のところ。
菅総理も分からないが本音でしょうな。
ワクチン接種がどうも思うようには進んでないというのが、
くら~~~い未来を暗示してるようで怖いですね。
高齢者接種はまずまずうまくいきましたが、
それ以後の中年から若手への接種の過程は、
なんともバタバタ感があってうまく流れていない。
なんとなくこれから始まるパラリンピックは、
陰の存在になってしまいそう。
もう国民の関心がコロナ一色になることは確実だ。
パラリンピックもかなりすごい競技もある。
車椅子バスケットなんか普通のバスケットより迫力がある。
陸上競技もすごいですよね。
しかし、今の状況だと、
皆の関心がコロナ一色になってしまって、
日陰になりそうでなんとも・・・。
日陰と日向、
どちらがどちらになるのか・・・。
コロナかパラか・・・。
国民の関心が微動だにせずにパラリンピックに行けば、
選手たちも頑張りがいがあるのですが・・・。
微動だにしないのがコロナだったりすると、
なんとも寂しい話になりますね
今、NHKの朝ドラで、
車椅子の選手にまつわる話が進行している。
これもパラを日向にということに貢献できるだろうか・・・。
パラリンピックが始まるまでの期間、
どちらが日向になるのか、
重要な期間ではあると思う・・・。





シャインマスカット甲斐の山滴る

シャインマスカットといえば、
超高級なブドウということで知られている。
店に並んでいても、
まあ、眺めるだけ・・・。
結局普通の値段、
それもできるだけ安めのブドウを買って帰る。
主に種無しブドウを買ったりする。
種をいちいち出していく作業が、
歳とともに面倒になってきている。
種ありブドウが目の前に出てきたりすると、
なんとなく食べる個数が少なくなってしまう。
(そんなことでいいのか)と思うのだが
なんともめんどうが先になってしまう・・・。
シャインマスカットはケーキなどに使われてもいるが、
やはり値段は高くなる。
やはりシャインマスカットはブドウの中の女王ですな。
シャインマスカットを食べて甲斐の山が、
浮かんでくるというのもすごいことですが、
武田信玄公はこの状況をどう見るでしょうかね・・・。
甲府の駅前に信玄公の像が鎮座してますが、
なかなか怖い顔つきをしてます。
シャインマスカットで甲斐ということで、
ほほが緩んだ顔になりますかね。
なんだか駅前の像を思い出してしまうのです・・・。
シャインマスカットがスーパーなどで、
なぜか手の届く値段に下げてある時がある。
こういう時はなんとも迷うのです。
ここで買うべきか・・・どうするか。
巨峰で満足するべきか・・・。
巨峰も高い方ですからね。
ここの迷いでどちらに転ぶのか・・・。
ここで出てくるのが(まあ、一回だけ食べてみよう)
というなんとなくの決断。
結局コマーシャルように安くしてるんだろうな。
この一回きりでやめられれば得か・・・。
元の値段に戻ってるときに、
結構迷ったりするんですよね。
今年はどうぢようかなぁ・・・。
書きながら迷ってるんですな・・・(。´・ω・)?





さくらんぼ一粒含み瞑想す

さくらんぼといえば佐藤錦が浮かぶ。
最近ではアメリカンチェリーも、
よく見かけるようになりましたよね。
アメリカンチェリーのほうが、
少しすっぱみが強いような気がしますね。
色も赤みが強い。
ただ佐藤錦に比べると値段は安い。
佐藤錦はさくらんぼのホームラン王ですからね。
佐藤錦を一粒口の中に入れる。
しかし口の中にただ入れてもこれはなかなか厳しい。
さくらんぼはそもそも皮をむいて食べるものでもない。
丸ごと口に入れて噛み下す。
そこからアメリカンチェリーと佐藤錦の違いが、
口の中いっぱいに広がる。
ただ瞑想状態にするには、
嚙み砕いてはいけないのです。
味が出てくる前に瞑想状態にならないといけない。
味が出てしまうとアメリカンチェリーか、佐藤錦かが気になって、
瞑想どころではなくなる可能性が出てくる。
瞑想というのは無心になrことが大事といわれている。
ここに出てくるさくらんぼがアメリカンチェリーか佐藤錦か・・・。
どちらかによって瞑想のレベルをどう判断するのか。
リラックスできる瞑想状態を、
より招き寄せることができるのは、
どちらを口に含んだときだろう・・・。
これはより良い瞑想状態を作る上においては、
結構重要な選択だと思う。
リラックスできるホルモンを、
どちらがより多く出せるのか・・・。
大人の夏休みの自由研究になりそうだ。
コロナ禍で外出も自由にならない今年の夏。
これを自由研究として取り上げてみるのもいいかもしれない。
自由研究も子供たちだけの世界ではないんですよね。



主催者吟


梅雨明けて洗濯物の列続く

苦虫をスッキリ払う心太

トンネルを抜けて広がる青田かな

五円玉石仏にある青田かな

山影を深く沈めて夏の湖



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