渡辺さんの俳句傑作選


2022年 4月の俳句

青と黄のワッペン付けて花疲れ

それにしても始まってしまいました・・・。
ウクライナ戦争。
いきなり2月24日、ロシアがウクライナに侵攻。
行きそうだというのは結構前から言われていて、
いつかって段階でしたよね。
プーチン大統領も一週間以内に片が付くと、
たかをくくって侵攻。
そうしたら思わぬウクライナの反抗。
結構粘るわけですよ。
ロシアの兵隊も簡単に決着がつくと、
お気楽な部分があったんじゃないかな。
そうしたらいやにウクライナが頑張るんで目算が狂った。
クリミア併合など過去の成功というのは、
プーチン大統領の脳内にとって大きいですよね。
それにしてもロシア軍の中の兵站線というのはお粗末でした。
1950年の賞味期限の食料を、
持たされていたってこともあるようで、
まあ、前線の兵隊はやる気が出ないだろうな。
持たされた地図がこれまた1950年当時のもので、
道に迷って自己申告して捕虜になったり、
なんだかどこまでやる気があったのか分からない感じ・・・。
一本道にあれだけ長い車列になれば、
身動きが取れなくなるんじゃないかな。
完全にウクライナをなめ切っていたって感じですよね。
なんだかこの戦争の決着のつけ方がどうなるのか、
興味津々ではあります。
どっかで落としどころを見つけないと、
ロシアは大変なことになりそうですね。
プーチン大統領は国がどうということより、
すでに保身に走りつつありますね。
いろいろな武器がウクライナには提供されてますが、
これ以降の戦争の戦い方はきっと変わりますね。
戦車は陸の戦艦化しそうです。
シャベリンの前にはどうにもならないという、
結果が出てきました。
まあ、どういう落としどころになるのか注目。
どのみち戦争にはいいことはないという、
見本のような出来事ですね。





パスワード脳占拠する万愚節


パスワードと言えば、
とにかくいろいろなところで必要になってきて、
だんだん増えていきますよね。
下手するとどのパスワードがなにに使えるのか、
忘れてしまったりしますよね。
十個くらいのパスワードは普通ですよ。
これを何がどう使えるのか、
記憶するのは無理・・・。
さらにメモしておこうとメモをするのですが、
これがまたどこにメモしたか忘れてしまう・・・。
そうすると大変!!
いきなりパスワードの記入を求められたりすると、
手帖をひっくり返して探したり、
USBを片っ端から起動して探したり、
とにかくこれで一日時間を取られてしまうことがあるから、
げに恐ろしい・・・。
それでも見つかった時はいいのですが、
見つからない時は悲劇が待ってるんですね。
一つがパーになります・・・。
うっかりメモを忘れるということがありますが、
まあ、そのところはもうあきらめるということですね。
結構がっかりしますが、
そんなことにめげていては、
このIT時代に載っていくことはできません。
このIT時代に求められるのは、
より強いメンタルなんです。
パスワードを忘れたことによって、
すべて最初からやり直しってことになっても、
笑って一からやり直す強靭なメンタルが必要なのです。
がっくり着てるようじゃ時代に取り残されます。
それにしても自分のパスワードを、
いくつ記憶してますか?
若い連中は記憶から掘り出すことができたりしますが、
還暦を過ぎたあたりから、
失った記憶から掘り出すことができなくなりますよね。
これは今の時代に生きる悲劇の一つにプラスされそうです。
悲劇というのも時代によって変化していきますね。
シェークスピアの時代からずいぶん変わったものです・・・。





七階の心療内科木の芽時

心療内科というとすぐに思い出すのが、
ビルの一室で大量の死者を出したあの事件。
なんだか相当気の毒な事件でしたよね。
心療内科というのは心の病に向かい合うことですから、
現代社会においては、
非常に重要な医療の一つですよね。
そこを狙い撃ちにされたら、
たまったもんじゃない・・・。
この事件では先生も犠牲になってしまったから、
あとに残された人たちにも影響が出ますよね。
こういう身勝手な事件を起こすメンタルを持っている輩がいるから、
この分野がやはり必要なんですよね。
今の込み入った社会構造の中では、
こういう分野の医療は大きい意味を持ちますよね。
そこを狙い撃ちするという、
なんともおぞましい事件でしたね。
襲った犯人も死んでしまったようなので、
事件を起こした謎は、
永久に謎ってことになってしまいましたね。
京アニの真似をしたということらしいですが、
あの犯人はどうなったんですかね。
生きてはいるような報道もあったのですが、
その後どうなったかは分からなくなってしまいました。
こういう事件は模倣犯というのが出やすい事件ではあります。
この冬から春にかけての季節の変わり目には、
気分を損なう事例をよく聞きますね。
いわゆる春愁という俳句の季語のような・・・。
春愁という言葉が季語になるくらい、
激しいものがある時期なんですね。
まあ、5度から20度超えなんて、
激しい気候変化があれば、
メンタルが揺れに揺れてもおかしくないですね。
心療内科という医療が、
この先もどんどん重要になってくるんですよ。





チャンネル権あきらめました春時雨

今の時代テレビも一人一台なんてこともありますが、
なかなかそれがすべての家庭でってのは難しいかも・・・。
それにテレビを一人で見るというのは結構退屈かも・・・。
昭和の時代テレビを家族で居間で見る。
紅白歌合戦なんかし高視聴率も凄かった時代がある。
年末家族が揃って、
なんだかんだ会話をしながら、
見るのがよかったんですよね。
紅白に関しては、
誰がどうという異議もなかったってことかな。
時代が進むにつれて、
テレビも安いものなら、
個人で買ってみるという時代になってきて、
今はパソコンで見るというのもありだということです。
テレビがひと家族一台の昭和の時代は、
子供と親のチャンネル争いがよく起きましたね。
これは世代間闘争ともいえるわけですが、
親が負ける場合もあり、
子供が勝つ場合もあり・・・。
これはこれでテレビをめぐる家族の記憶ではありますが、
時には小遣いを子供にわたして所有権を買う、
なんてこともあったりした時代です。
今はパソコンで見られたりスマホで見られたりするから、
このチャンネル争いというもの、
消えた風情かもしれない。
今は平成生まれの親が多いのかな。
あまりそういう話も聞かなくなりましたね。
親が諦めたのか、
見ようという意欲を掻き立てるような、
番組もないのか、
とにかくテレビをめぐる話というのは、
視聴率以外ほぼなくなってるんですね。
視聴率も今や世帯視聴率と、
個人視聴率で分かれているそうです。
昭和の昔の良き団らんというのは今や死後ですかね。





花冷えや介護講座の一限目

介護・・・。
この言葉が出てきて、
ついに介護保険が成立してしまった。
もう結構前の話になりますけれど・・・。
こういう言葉とは無縁だと思っていたのが、
年金から引かれていくというのを目の当たりにして、
ハレほれはぁ…って気分になりましたね。
まあ、それはそれで意味はあるんだと思いますが、
結構な金額だったりするわえですよ。
介護といっても実際となると、
かなりの難しさがあるんですね。
まあ、大体親の介護となるわけです。
これがかなりいろいろなことがあって、
むやみにいろいろ振り回してもダメなんですね。
やはり知識というものがないと、
介護される方もするほうも、
いろいろ摩擦が起きるわけですよ。
特に介護する方というのは大体若いですから、
なかなか介護する相手のことは、
分からないことが多い。
いくら親といっても生きてきた時代も違いますからね。
そこに難しさがあるんです。
そこを無視してなんとかしようとすると、
とんでもない齟齬ができてしまい。
親子であっても、
なんとも悲しい委状況が生まれてしまうんですね。
そこで重要になってくるのがやはり講座です。
いろいろなパターンを拾い集めて、
まず介護する方に知識を与える。
この知識がやはり重要なんですね。
やみくもに介護というのは、
いい結果が出てこないんですよね。
どんなことでも人相手というのは難しいもんで、
どうでもいいことで、
どうにもならなくなったりするんですよね。
このどうでもいいことをしっかり学んでいくと、
どうにもならないというのは、
避けることができると思うのです。
まずは学んでみるというのは、
非常に重要なことだと思いますね。




主催者吟


陽だまりの草叢覗く匂い春

春愁を深々沈め山の湖

春嵐去って青空頬に風

うたたね寝のまろやかな夢沈丁花

雨あがる匂い故郷の初夏の森



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