渡辺さんの俳句傑作選


2023年 1月の俳句

シャネルからブルガリに行く雪女

シャネルもブルガリもいわゆるnameですね。
名前はよく聞きますが、
自分には縁のない筆頭ですかね。
若い子のあこがれのブランドなんですね。
デヴィ婦人とかアパマンのオーナーとか、
いきなり持ってそうですよね。
このブランドを持っているということは、
それだけの知名度も地位もあるということ。
自分なんかが持っていたりすると、
どこで盗んだとか言われそう・・・。
それだけ縁がなさそうってことです。
ただそれだけに偽物も多いらしく、
若い子が安かったなんて言ってっているのは、
だいたい偽物・・・。
若くしてこういうブランド物の本物を、
持っているなんてのは、
訳ありが多いという話を聞いたことがある。
いきなりハイソかそれなりの稼ぎのある職業の子。
普通の若い子が持つのはなかなか難しいらしい。
下手に持ってると、
疑惑の目で見られたりするらしい。
持っていても普通の仲間内で見せることはないらしい。
雪女がシャネルやブルガリをもって、
目の前に現れたらどうだろう・・・。
雪女だと驚くと同時にシャネルだと声を上げそう。
雪女がシャネルだのブルガリを、
持ってるのを見たりすれば、
ビックフットを見たというのと、
同じくらいの衝撃が走りそう。
シャネルやブルガリにとっては大きな宣伝になりますね。
だって、雪女が持ってるんですよ。
マツコ・デラックスが持ってるって話より、
インパクトがありそうですよ。
酸ヶ湯なんて猛烈な雪で大変なんですが、
シャネルとかブルガリを持った雪女が出たというだけで、
宿の宿泊名簿がいっぱいになったり、
凄いことになりそう。
雪女といえば今でも、
浅田真央ちゃん以上のネームバリューなんですね。





一万歩越えて立ち寄る鯛焼屋


ここのところジョギングをしてる人に交じって、
ウォーキングをしてるそれなりの年齢の方をよく見かける。
やはり運動不足になりがちな人って結構いると思う。
自分なんかその筆頭なのかな・・・。
1000歩は欲しい、いや3000歩だ。
一日の歩数として5000歩は欲しい。
気を引き締めて10000歩は頑張らないと。
いろんな会話が飛び交ってますよね。
それにしても10000歩歩くって結構大変ですよ。
これを大変といってるうちはだめなんだと思いますが、
人間ついつい楽したくなるので、
9800歩くらいでも目標達成という気分になるんですね。
10000歩目前というのが、
一番きついところみたいですね。
大体この辺の年齢層というのは、
酸いも甘いもかみ分けた方がほとんど・・・。
9500とか9800くらいで、
上手く妥協するのはうまいんですよ。
若いと根性だなんて言葉も出てくるんですが、
熟年意向だとそんな厳しい言葉は浮かんでこない。
やはり一歩手前という感性が働くんですね。
たまに10000歩を達成したりすると、
なんだかご褒美を自分に上げたくなるんですね。
ある程度歳いった年齢の方だと、
このご褒美というのは結構重要なんですね。
若い人みたいに「よし!やった!」
と、いうだけじゃなんだか物足りない・・・。
やはりご褒美が、
次につなげるエネルギーをためるには、
非常に重要なんですね。
それが鯛焼きというのも、
若干いじましい気もするのですが、
相応の年齢だと、
そうそう高価なものというわけにはいかない。
「泳げたいやきくん」の世代だったら、
鯛焼きのご褒美は、
大いなる気分上げはあるんですよね(*^。^*)





初景色水平線にイージス艦

2022年は、戦争の年でしたね。
言うまでもなくロシアとウクライナ戦争が第一。
しかし、その陰に隠れてはいますが、
マンミャーの政府軍と民主派民及び民族ゲリラ内戦。
コソボとセルビアとの間もきな臭い・・・。
ウクライナがロシアに敗れると、
ロシアの飛び地にある国は恐怖でしょうな。
いつその飛び地につある土地をよこせと、
言ってくるか分からない。
言ってくる可能性が高い。
一度成功を体験すると、
次々ってなるのが独裁者。
ヒットラーはそれで自滅しましたけど、
プーチン大統領はどうかな・・・。
アメリカが手を引くのを待ってるんじゃないかな。
アメリカもここで手を引くと、
自由主義国家群の信頼を一気に失いそうですね。
双方引くに引けないにらみ合いになってるんでしょうね。
プーチン大統領は自信満々ですからね。
自国民の世論というのを許さないですから・・・。
今でもヒトラーの時代に、
すぐに戻れるんだなっていうのが恐ろしい。
情報統制して自分有利の報道だけ流す。
昔の大本営発表に近いものがありますね。
なんだか分からずに戦場に引っ張られる、
ロシア国民は大変・・・、
というとそうでもないらしい、
そもそも戦争の実態をよく知らない若者が多いという。
国を逃れる人もかなり多いですよね。
まあ、当然でしょうね。
初景色にイージス艦という言葉が出てくることが、
実に不穏な感じを受けますね。
日本の国防予算も大幅アップ!
21世紀は戦争の世紀となってしまうのか・・・。
2023年が戦争のニュース一色にならないことを、
ひたすら祈るばかりですね・・・。





戸締りをした記憶なし返り花

昭和生まれといっても、
前期、中期、後期と分類される。
前期の人は戦争世代ですよね。
中期生まれは高度成長期。
後期は日本の低迷期というか、
日本がパッとしなくなるところですよね。
先日10代が知ってるかどうかの流行りのことをやっていた。
70代だとカラオケでもデュエットソングが一番であり、
それが「銀座に恋の物語」いわゆる銀恋。
これが盛り上がるということですが、
10代、20代は知りませんということ。
アン・ルイスの六本木心中も知らない。
銀恋にも驚きましたが、
六本木心中ももう過去の歌になってしまっていた。
そういえば、今年の7チャンネンルの日本の歌も、
昭和の後期の歌に変わりましたね。
自分の両親が見ていたころとはずいぶん変わりました、
ってそれは当然か・・・。
もう両親の見ていた日本の歌は化石状態なんですね。
今歌われてる日本の歌は自分たちの歌なんですね。
なんだか、(そうか・・・)という感慨が沸きました。
昭和の団塊の世代の歌は、
懐メロの分野に分類されるんです。
今の子はゲームボーイも知らないんですね。
そうなるといよいよボケの扉を、
開けているということですね。
団塊の世代の最後のところにいる人、
まだまだと思っていたところで、
ボケの世界へ足を踏み込んでるんですね。
外出時カギをかけたかどうか、
いきなり自信がなくなる。
道中半分くらいまでどうだったかなと考えていて、
古希過ぎていると間違いなく戻る。
還暦くらいだと思いだすこともある。
しかし、古希となるとまず思い出せない。
どうするか・・・。
確認のため舞い戻る。
戻ってカギがかかってると、
なんともパッと気分が明るくなる。
まあ、こういうことの繰り返しになるんだろうな・・・(/・ω・)/





ぐい飲みの薩摩切子や初茜


薩摩切子のぐい飲みで一杯飲む。
正月ならではのいい気分が、
もう一段ハイな気分になる。
正月などという特別な気分の時に、
ちょっとしたお値打ち物で飲んだり食べたりすると、
それだけで気分は断然違う。
もうずいぶん前になるが、
露店で江戸切子がいやに安く売っていた。
よせばいいのに、
なんだか絵柄が気にとまった。
いったんは通り過ぎたのだが、
戻って買ってしまった・・・。
それも二つも・・・。
買った当初は眺めていい気分になっていた。
大体江戸切子の本物なんて、
この時点で見たことがなかった。
その模様を見て喜んでいた。
しかし、デパートで本物を見てからというもの、
これ偽物だということが分かった。
なんかおめでたい話になってしまった。
二つ買った一つをちょっとした不注意で割ってしまった。
なんだかもう冷淡になっていて、
「いいや」と、即あきらめ・・・。
もう一つはいまだに残ってはいるが、
どこにあるのか今のところ不明・・・。
なんだか本物の江戸切子を買う気にもなれず、
その時のちょっといい気分もすでになし。
正月の時にちょっといい、
ぐい飲みとかなんかで酒を飲むと、
正月ということもあり気分はハイになるんだろうな。
そういう気分はすでに過去においてなくしてるので、
普通のおちょこで正月の祝い酒を、
ちょこっと飲む・・・。
まあ、気分はやはり正月ではあるね。
ただそれだけかなぁ・・・('◇')ゞ



主催者吟


広き空散髪終えて初詣

一年の早さ身に染む除夜の鐘

冷めきったコーヒー残し大晦日

木枯しや言われし病爪を切る

布団干し快晴微風ヘリ軽し



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