渡辺さんの俳句傑作選


2023年 7月の俳句

水玉の似合う男優巴里祭

水玉と言えば草間彌生。
独特のキャラクターというべきか・・・。
見開いた目が芸術家を彷彿とさせる。
なんだか岡本太郎の女性版という気がしないでもない。
製作した作品は全く違いますが、
目を見開いたようなまなざしが、
なんか似ているなと・・・。
都庁にあるフリーピアノに描かれた柄も、
この人の作品の一つ。
黄色い地に黒の水玉模様。
けっこう強烈なイメージ。
いろんな人が演奏するんだけど、
この絵柄に少し負けてしまう感じがするのは、
自分だけではないと思う。
見た目強烈ですから・・・。
海外の評価も高く、
いろんなところで展覧会を開催してるんですね。
水玉というとこの人のことがすぐに頭に浮かぶ。
キャラクターも強烈でかなり印象深い。
一度見るといつまでも残る感じだ。
芸術家とはそんな人たちを指すんだろうな。
見て普通じゃダメってことなのかな・・・。
芸術かどうかは見た人の印象に、
どのくらい深く残るかが勝負。
巴里祭をかつては、
パリまつりと呼んでいた時期もあったそうな。
なんだか味もそっけもない感じだけど、
日本ではこれが通り名だったらしい・・・。
水玉の似合う男優ということですが、
だれだということは分からない、
ただ水玉という単語を聴いてしまうと、
どうも草間彌生の顔が浮かんできて、
なんというかなぁ・・・。
そこが一つねらい目と言えばねらい目か、
草間彌生とリンクさせて自分の印象を強める。
役者世界もどう目立っていくかが勝負だから、
これも一つの目立つ戦略としてはいいのかな。





パリ六区カルチェタランや今朝の秋


カルチェタランというのは、
パリの五区と六区にまたがる地域のことだ。
ラテン語県の地域ってことかな。
学校が沢山あることでも有名ですよね。
日本でも名の知られた、
ソルボンヌ大学もこの地域になるんじゃないかな。
いわゆる学生街とでもいう地域だと思う。
とにかく自由度の高いフランスパリ。
学生といっても制服なんかはなく、
気ままなファッションで歩き回ってるらしい。
レストラン街もあったり、
食べることにも事欠かない地区なんですね。
ただ日本と比べるとちょっとお高い値段かもしれない。
外にテーブルがあるからそこで、
複数の人ととにかくよくしゃべる。
これは日本の風景とはちょっと違う。
日本は居酒屋文化だから、
レストランで延々とおしゃべりというのはないよね。
パリだと道にテーブルが出てるから、
ニ人~三人でよくしゃべる。
けっこう昼間からこういう人達が多い。
日本みたいに夜がたけなわということはない。
夜は意外と静か・・・。
夜は家でという人がパリ人は多いのかな。
レストランだとわりと中年が多い。
値段のせいもあると思う。
ずいぶん昔パリに行った時は、
マックで食べるが基本だった。
結局レストランらしいところには、
一回も入らなかった・・・。
高いのですよ(/・ω・)/
ヨーロッパだけでなくラテンの香りのする、
この地区は、
なかなかいい雰囲気のあるところだと思う。





百日紅ポテトチップが止まらない

百日紅をサルスベリと読む。
まったく連動しない感じと読み方。
なんだろうなと思いますよね。
百日紅は初夏から秋にかけて長く咲く花です。
百日咲くというか、
長く咲くという意味もあるみたいですね
暑苦しい日々の中で真っ赤な花を咲かせる。
淡い色合いもありますが、
凄い束になった花が目に入りますね、
この真夏の暑さのの中で、
この花を見て暑苦しいと思うか、
暑くてもよく花を咲かせると思うか、
暑いのをより暑苦しくすると思うか、
これは結構大きな差だと思う。
真夏に咲く花というのは意外に種類は少ない。
鬼百合なんか咲いてるのを見かける。
なんだかきれいなのですが、
暑さ倍増の雰囲気がある。
花弁の反りがけっこう強烈だから、
キリキリした感じがするんですね。
ひまわりも真夏に咲いてる花ですね。
この花はとにかくガタイが立派でしかも背が高い。
なんだか高身長に人はいいけれど、
低身長人にとっては威圧的で、
なんだかひまわり畑を歩いてると、
疲れるんじゃないかな・・・。
なかなか真夏に咲く花というのは、
意外と話題にならない・・・。
NHKニュースでも、
春の花の時ほど話題になってない。
百日紅も散ってそろそろ秋の知らせか・・・。
ポテトチップスね。
小池屋がやたらと値上げに踏み切ってから、
なんだか敬遠してる・・・。
気楽なお菓子じゃなくなってきてるのです。
今、カッパエビ煎もポテトチップスも、
ピタリと止まってます・・・( 一一)





当てにする長寿家系や半夏生

昭和天皇がプロ野球を観戦しに来た。
今でも語り草になってるのが長嶋の9回のホームラン。
ピッチャーは阪神の村山。
最高の舞台設定はできていた。
ここでホームランを打つという長嶋の天性の運というか、
力量というか・・・。
その後のプロ野球の隆盛を導き出した功績は、
やはり大きなものがある。
巨人、大鵬、卵焼き・・・という言葉が、
昭和のスポーツの隆盛をよく表していると思う。
村山投手はあれはファールだと、
最後まで言っていたと思う。
場面はYouTubeなどで見ることはできるが、
まあ、素人目にはファールかどうかは分からない。
今のプロ野球はWBCの日本の優勝もあって、
地上波テレビでも中継がありますが、
以前ほどではないかな・・・。
長嶋、王の現役時時代の巨人の人気は凄くて、
父親なんかもテレビの放送が終わると、
ラジオで続きを聴いてたからね。
今はスポーツも多様化していて、
それほど野球だけの人気の時代でもない。
むしろ大谷選手の活躍もあって、
大リーグの日本選手のニュースが必ず出てくる。
日本のプロ野球の話題は、
スポーツニュースで少しだけね・・・。
やはり長嶋のような見せて打つ選手って、
いまはいないんだろうな。
昭和の巨人軍のような魅力ある球団もないのかな。
力のある選手はみな大リーグを目指してて、
日本でくすぶる気はさらさらないんだろうな。
まあ、大リーグのギャラと、
日本のプロ野球のギャラは桁違いだ。
プロはギャラの世界でもあるから、
少しでもギャラの取れる場所を目指すのは、
ある意味仕方がないのかな・・・。
日本の選手で稼げるギャラと、
大リーグの選手で稼げるギャラと、
どちらを選ぶかということになると思う。
大リーグの大谷選手のホームランが、
話題の中心になってしまうと、
日本のプロ野球の話題は小さくならざるをおえない。
展覧試合で長嶋が見せたホームランのようなドラマは、
昭和の記憶でしかなくなってきたのかな・・・。
WBCの優勝も大リーグの話題になってしまってる感じが、
なんとも日本のプロ野球には寂しいね。





ゴミ拾うラグビー部員夏の昼


ストーンヘンジと言えば、
イギリスの古代の巨石遺跡だ。
この石柱がなにを意味してるのか、
いまだに確たる定説はないようだ。
何しろ紀元前の話でそれも数千年も前の物らしい・・・。
何に使われてたかを確定するには、
その時代の人間に聴いて見るしか、
本当のところは分からない。
これで確定だという説が出たとしても、
やはりそれは今の時代の人間の言い分で、
確たるものではないと思う・・・。
なにしろ数千年も前の人間の考えてることを、
今の人間が詮索しても、
これで確定これで終わりね・・・、
なんて言えるわけがない。
近いことは出せるかもしれないが確定で、
このように使われていたと、
言い切れるわけがない。
はたして完璧にすべてが分かって、
それでいいのだろうか。
歴史というのは確かにミステリアスな謎解きが、
楽しみの一つだと思う。
日本の縄文時代も1000年続いたと言われてて、
その時代の生活なり人の活動なりを、
推測するのは謎解きのようで面白い。
しかし、それはあくまでも推理であって、
決定的なものではない。
その時代に生活していた人の気持ちというのは、
実に現代と一緒で千差万別だったはずだ。
それを一つの仮説で統一してしまっていいのだろうか・・・。
実際の生活の中で、
縄文人がなにを思い何を悩んでいたのか、
学者先生の学説はすべて憶測でしかないと思う。
実際今の人間と数千年前の人間が、
同じ思考回路で生活していたとはとても思えない。
ストーンヘンジの時代の人間は、
何を思い何を感じていたのか・・・。
巨石の組み立てに、
実は宇宙人が協力していたのではないか、
そんな話もありますね。
紀元前数千年前の人間に、
あの巨石が運べるわけがない。
というところから宇宙人説が出てくるんですよね。
いろんな想像をたくましくできるんですが、
ほんとのところはやはり誰も分からない・・・。
2023年が2123年になっても、
謎解きは終わってないでしょうな。
2023年のことが3023年になって、
なんという仮説で語られるんでしょうか・・・。





主催者吟


雷鳴と妻のいびきの目覚めかな

ウシガエル鳴いてバリトンビブラート

術後酒五臓に沁みて短夜かな

わさび効く寿司食う涙啄木忌

酸っぱさも喉越しの友心太



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