渡辺さんの俳句傑作選


2023年 12月の俳句

マスクして躁うつ病を隠しけり

最近宝塚歌劇団で自殺騒ぎがあった。
「えっ!!」という驚き桃の木・・・。
宝塚といえば女の子たちのあこがれの地。
そこで活躍してる子が自殺・・・。
苦心惨憺入って活躍の場を得ての自殺。
まあ、冷静に見て大変なんだろうなぁ・・・、
とは思う・・・。
宝塚歌劇団の歴史は古い。
退団して女優で活躍してる人も多いですよね。
なんで自殺っていう気分になるのも不思議はない。
狭き門を潜り抜けて入団してるわけだから・・・。
今も目指して特訓中の女の子も多いと聞く。
その地で自殺騒動が起きること自体、
びっくりなニュースではある。
しかし、考えてみれば女子だけの世界で、
長い歴史を刻んでいけば、
男世界では理解しがたい伏魔殿化するんですよね。
最近テレビで大奥なんてやってますが、
なんともオドロオドロしいですネ。
人間あまりに過酷な状況に置かれれば、
自律神経に異常をきたし、
普通では考えられない世界に、
突入していってしまうんですね。
いじめも陰湿にどんどんなっていくし、
それが代を重ねるごとに執拗になって、
エスカレートしていく・・・。
考えただけで恐ろしやって感じですね。
相当つというのはだれしも多かれ少なかれ、
持っているもんですよね。
その間で振幅を繰り返してるんだと思います。
ただ双方で極限まで振りきってしまうと、
よろしくない方向へ志向が向かっていくんですね。
分かっていてもどんどん引っ張られてしまう・・・。
終いにはとんでもない結果を引き起こしてしまう。
旭川の首切り事件も、
ある種振り切ってしまった結果の事件ですよね。
人間振り切ってしまう直前には、
なんとかくさびを突っ込みたいですよ。
振り切れないようにです・・・。
ここで一句
「目だけ出し後はマスクで隠しけり」
なんともなんだという一句でした('◇')ゞ





小春日や病後の妻とオセロする


日今年の11月から12月というのは、
なんだかずっと小春日和が続いてる感じですよね。
冬という季節を実感する前の状態が続いてるというか・・・。
そういう時にいきなり、
がんと気温が下がるのがいけないね。
やたらと寒く感じて体が縮みあがってしまう。
そんな状況の中で熱を出す人がいきなり多くなる。
いつも元気な人であっても熱を出すんですね。
中にはコロナ感染なんて話も出てきます。
ワクチンをしっかり受けてれば、
たいそうに放たないようですが・・・。
それにしてもこういのは気分的に嫌ですよね。
オセロというのはある時一人のおじさんが、
ふとしたきっかけで捜索したゲームということですが、
世界的なブームをよんで、
今や世界大会まで開かれるそうな。
自分はまだやったことがないので、
実際どんなゲームか分からない。
でも小春日和の縁側で、
病から回復した人と、
ゲームをするというのは良いですね。
なんだか読んだ方も元気が出ます。
誰しもある程度の年齢を重ねていけば、
病後というのはあるわけで、
若い時は二日も寝てれば治ってしまう病気でも、
そうはいかない年齢というのは必ず来るんですね。
そんな時に一緒にできるゲームがあるというのは、
それだけでほんのりします・・・。
お前には奥さんと一緒にできるゲームが、
あるのかホレっと言われれば・・・、
不精を決め込んでいる我が身には、
まったくないんですね・・・(*ノωノ)
小春日和を感じなければいけない歳回りにきて、
ハタと気づかされる一句・・・。
2023年大詰めにきて、
「う~~~ん・・・」という一句でした。
除夜の鐘も近いというに( 一一)





相続の話もつれてキムチ鍋

相続というのはなかなか厄介な話。
すんなりいく場合は、
そもそも遺産というものがたかが知れてる場合。
それでも家一軒をめぐっての喧々諤々の話はあるようだ。
はたから見ると「なんで?」という感もある。
生活に困っているわけでもない兄弟同士がいがみ合う。
人間の欲の果てしなさというのは、
いやはやなんともという気がする。
取れるものはとにかく取っちゃえ思考は、
今のプーチン氏のウクライナ侵攻を見るとよく分かる。
いただけるものはいただいちゃえ・・・。
この人間の精神の発露って感じがしないでもない。
特に権力のすべてを握ってしまうと、
その欲望のはけ口を侵略に求めるのは、
昔も今も変わらない。
ナポレオンという映画が、
今公開されて話題になってますが、
すべての権力を手に入れた後、
待っているのは、
ということがよく分かる話ですね。
ロシア進行を止める人もいたようですが、
独裁者というのは、
万能の神と自分を思っているから、
それいけどんどんという話になる。
結局身の破滅に至るのみの話になってますね。
以前、大身の家の相続をめぐって、
兄弟で10年も裁判でやり合っている話を、
聞いたことがありますが、
親兄弟でもお構いなくやり合うんですね。
「なんで?」と思うのは、
何も持たないものの感性なんだそうです。
10年もやりあえば、
そう楽しくもない人生を、
かなり無駄にしてしまうんじゃないかなぁ・・・。
こういう考えは、
持たないものの考えってことなんですかね。
はたから見ると、
「なんで?」と思うことでも、
当事者たちは必死なんですよね。
まあ、これも人生劇場なんですよ・・・(*ノωノ)





おでん鍋似たもの夫婦具を探り

おでんの季節に入りました。
しかし、今年は12月に入っても、
気温の高い日が続いてて、
昼間は上着もいらない感じ・・・。
10月後半から全く服装が変わっていない。
特に暖かいを意識した服装はしていない。
下手の厚着をすると歩いていて汗をかいてしまう。
汗なんかこの時期に書くようなことがあると、
お決まりの風邪を弾いてしまう。
今年は12月に入って、
すぐ風邪をひいたという人が身近に複数出た。
こんなことはそうそうはないことで、
少し驚いた!!
それだけ天候の具合が乱れてるってことですね。
12月でこの気温。
おでんよりアイスクリームが売れてるって話もあります。
なんだかびっくりなニュースが出てました。
ニュースに知る人も驚いてるんですね。
おでんといえば具は重要なことです。
結構人それぞれ好みがあって、
ちくわぶやこんにゃく、大根・・・。
まあ、なんでこれがと思う具が好きというのもあります。
かなり食が進んで最後のところにさしかかると、
自分の好きな具が残ってないかしっかり目で探す。
けっこう話をしながら目は鍋にってことも(*^。^*)
鍋を探ってるところを見られてるかな、
なんて、ちょっと気にしたりするんですね。
コンビニのおでんは、
どこが美味しいかということも話題にありますよね。
結構これには一家言ある人が多く、
意外と熱っぽく語る人も多い。
おでん以上に熱くなって語り合うこともあるそうな・・・。
夫婦って意外と似た者同士ってこともあるので、
好きな具も共通したりするんですね。
なんだか虎視眈々と何気ない素振りで、
最後の一つの具を狙っている。
ほほえましくもあり、
人間の究極のサバイバル感が見え隠れして、
面白いと言っちゃあ、面白いのかな('◇')ゞ





遠山の金さんいない鮟鱇鍋


遠山の金さんといえば、
入れ墨判官として、
テレビの時代劇の格好の話ですよね。
昭和の時代で初めて見たのが、
前進座の中村梅之助主演で、
4チャンネルでやっていたドラマ、
遠山の金さんが懐かしいかな。
裏番組が、NHKの大河ドラマだった。
このころのNHKの大河ドラマはかなり強くて、
なかなか民放の視聴率が取れなかった時代。
この中村梅之助の遠山の金さんは、
けっこう健闘していたんですね。
ドラマの最後の「この桜吹雪を~」の名台詞。
これがウケたんですね。
もっとももこれで名前を挙げた中村梅之助。
NHKの大河ドラマで、
後年主役を張ることになるんですよね。
「花神」というタイトルで、
明治の軍人の大村益次郎を演じたんですね。
大村益次郎は最後暗殺されちゃうんですよ。
遠山の金さんの役者も最後は暗殺、
という結末ですが・・・。
伝七捕り物長で復活ってこともありましたね。
遠山の金さんは北町奉行所。
江戸期の中心の役所は南町奉行所。
こちらは大岡政談で有名な大岡越前。
南北どちらにも名物役人がいたといことですね。
今話題の自民党の裏金疑惑・・・。
遠山の金さんの裁きは・・・、
また大可越前の守の裁きは、
どう出るんでしょうね。
こういう政治家の事件にこそ、
この二人の公平な裁きが欲しいですよね。
当事者たちは蛙の顔に小便みたいなもんで、
なにも感じてないんでしょうね。
選挙に出ればまた無条件に出てきますからね。
遠山の金さんは庶民の願望ではありますが、
庶民の一票でこういう政治家が出てくるんですよね。
何も変わらないかな・・・(*ノωノ)




主催者吟


冬枯れの病院の森バスを待つ

雪山を眺め若き日忍ばれり

ブランコを押されはしゃぐ子落ち葉舞う

着膨れて朝のラッシュや検診へ

山道の落ち葉踏む我想い消え



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