渡辺さんの俳句傑作選









4月の俳句




今回4月の俳句は、今までの句の中での傑作であり
現代俳句の粋を見事に打ち出せていると思います。
いつものように解説もどきを書き始めましたが、
今回はすべてそぐわないという気分が大きくなりすべて削除!
ぜひそのままを読んで、その状況に漂う空気感を、
感じて欲しいと思います。

一句一句に読まれている状況は、
それぞれ分かりやすいと思います。
自分に置き換えてもいいし、
置かれた人のことを想像してもいいと思います。

一瞬の時間を横切る、
雰囲気を切り取っているわけですが、
日常のぶつかる思いとか、浮かび上がる気持ちとかを、
見事に簡潔に読みきって思います。

繰り返し読んでみて欲しいと思います!





転勤やどう転んでも春愁い







パソコンのフリーズ解けず万愚節






黄砂降る東京に新テレビ塔






園長は百寿の翁ちゅうりっぷ






エレベーター嬢の鼻声春の昼




主催者吟

午後の陽を 透して若葉 縁取られ

陽だまりで ミルク飲みつつ 寝る児かな

止まぬ雨 残り椿に 重く降る





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