渡辺さんの俳句傑作選


2024年 7月の俳句

昼寝覚息子娘は適齢期

昭和、平成、令和と
結婚適齢期は変わってきましたよね。
特に昭和は、前期、中期、後期と、
前期といえば20歳前後、
中期で25歳前後、
後期になるとさらに下がって、
30歳前後くらいかな。
平成になると、
適齢期という言葉がボケてきて、
年齢の幅が広がったということだろう。
平成になるとさらに結婚の年齢幅は、
広がったと思う。
一つにはいわゆるお見合いという形式が、
かなり後退して、
自由恋愛という形が圧倒的になってきた。
こうなると出会いの確率の問題になってくる。
昭和の時代まだ近所のやりて婆というのが、
見合い写真東野をかなり握っていて、
若い男女にそれぞれ流していく、
そこで決まるとまあ稼ぎになるわけですね。
その後、結婚相談所なる組織的なものができて、
そこで出会いの場を作っていく形に移っていく。
平成の世になるとさらに結婚年齢は上がってくる。
一つには対象男性の収入が問題になる。
20代では家族を養うだけの収入は難しくなる。
まだ専業主婦という言葉がありましたから・・・。
平成から令和へと時が流れてくると、
インターネットが発達してきて、
出会い系のサイトが立ち上がってくる。
昭和人からすると大丈夫かと思うが、
けっこうそこから結婚へと進むみたいだ。
年齢幅もぐんと伸びて、
40代で初婚なんて話も結構ある。
年齢差20歳なんて話も結構ある。
ほとんどなんでもありの世相になってきている。
それにまつわる犯罪も多くなってきてますよね。
令和になって危うい面が出てきてるんですね。
これからはたしてどう変化していくのか、
じっくり見ていきたい・・・。





枕頭にティラノサウルス昼寝覚


今はなんだかんだで恐竜ブームですね。
恐竜の新しい発見があったり、
日本の恐竜も注目されてますよね。
それにしてもときどき思うことは、
あのでかい体の恐竜が今も存在してたら、
どうなんだろうと思う。
人間と共存してるのだろうか・・・。
なぜ巨大で強力な恐竜が絶滅してしまったのか。
いろいろな説が出てきてはいますが、
決定的なものって、
まだはっきりしないんじゃないかな。
巨大隕石がぶつかった説。
気候変動説。
まあ、見た人はいないわけだから、
どれも仮説にすぎないと言えばそうかな。
まあ、巨大になりすぎて、
地球全体で面倒見切れなかうなったって、
ことかもしれない・・・。
そういえば人間もどんどん巨大化してますよね。
体ではなく頭脳がです。
恐竜は体が巨大化して滅んだかもしれない、
そう見ると人間は頭が巨大化して、
滅ぶということだろう。
地球というのは何も考えていないようで、
実は大きく自分を見つめてきてるんじゃないかと思う。
言葉はもちろん発しないが、
現象として自分の意思を、
発してるのではないか。
現在の異常気象も実は地球が発している、
一つの意思なのではないか・・・。
言葉を異常発達させてきた人間には、
地球が現象で発してることを理解できてない。
恐竜が滅んだのと同じ道筋を、
単にたどってるのではないか・・・。
大きくして滅ぼす、
これが地球の常とう手段じゃないのかな。
言葉を発達させ過ぎた人間には、
これは理解できない。






癌友と話弾んで半夏生

今年になって普段の会話に、
癌という言葉が多くなった。
癌死したという人の話も聞く。
ほんの2~3年前まではそこまでは、
というところまで癌の話が出てきた。
特に悲しく感じるのが若年癌になった話。
3歳くらいで癌になってしまった話もある。
自分の身近な話ではないけれど、
これは結構ずんと奥で鈍い音がする話だ。
しかし、テレビの中の話ではなく、
きわめて身近な話として今年出てきた。
それなりに歳を重ねた人のは話だと、
驚きはするがどっかで納得できる感覚はある。
それにしても人間というのは、
ある年齢を過ぎるころから、
体の機能の一つ一つが、
なんとも言えない弱さを感じさせてくる。
体の中でもそういうことは起こっていて、
大きく感じはしないが、
耳、目、味覚など、
外に出てる感覚で体の中の弱さを、
伝えてくる気がする。
こういうことは言葉で伝えてくるわけではない。
だから寄る年波というのは、
注意していかないといけない言葉なんだと思う。
なんとなく存在してる言葉ではないということだ
寄る年波・・・。
なにが寄ってくるのか。
弱っていく波がだんだん大きくなっていく、
ということを表している。
究極が癌ということになるのだろう。
ジワジワ迫ってくる癌という死神を、
どうやって防いでいくのか。
これは永遠のテーマではあるけれど、
普段の心がけというなんとなく些細な言葉。
この些細な言葉をきっちり自覚し、
意識していくことが重要なんだろうと思う。
弾みたくない話題ではあるけれど、
古希を過ぎれば話題としては普通になるけれど、
あまり楽しくはない話題ではある。





ロボットのウェイターきて冷そうめん

最近ファミレスでは、
ロボットウェイターで注文を届けてくる。
玩具から出てくるような声で、
「お待たせしました」とか言って止まる。
料理は自分で立ってテーブルに乗せる。
まったくの無言状態だ。
なにか聴くことがあれば、
別にウェイトレスのおねえさんを呼ぶことになる。
ロボット君が出てくる前は料理を、
ウェイトレスのお姉さんが、
運んでくれてたので、
なにかあればその場で話のやり取りができた。
なんだか人間臭さというのがあった気がする。
昭和のファミレスには、
人間対人間という、
なんとも言えない熱があった。
人間が近づいてくるんだから、
その体温というのは無意識に感じていたと思う。
しかし、令和の時代になって、
ウェイトレスがロボットになり、
また別のところでも、
ロボットが出てきたりしている。
ロボットは当然機械であるから、
体温というのは持っていない。
ようするに人間らしい体温はもってないということだ。
ロボットとの対応に慣れてしまうと、
人間同士で相対した時に、
その熱量に戸惑うということが、
これから出てくるのではないかと思う。
人間というのは、
相対する人をその破産する熱量で、
自分との距離感を測ったりしてると思う。
しかし、相対する相手がロボットと化していくと、
肌感覚というのは、
自然、退化していくのではないだろうか
それこそ犯罪の傾向も変わってくるかもしれない。
人間社会が深くロボット化していくと、
ほんとのところどうなっていくのか、
非常に興味深いがそこに怖さも出てくるよね。
昭和の感覚は令和では、
通用しない時が来るんだろうな・・・。





雲の峰またも危うき円相場


円安傾向が続きますね。
政府日銀が介入して少し円高に戻しましたが、
今の流れは円安傾向が続くんじゃないかな。
アメリカとの協調介入ではないところを見ると、
日本独自の為替介入なのかな。
ということはい甘の円安傾向は、
止まらないということだ。
ただこういうものはちょっとしたことで、
大きく変わることがあるから先は分からない。
今や、もしトラが確トラに変わった。
大統領が変わると為替はどう動くのか。
トランプさんはドル高容認論らしい・・・。
どっちにしても二本には厳しい現実が待ってそうだ。
今の物価高は変わらないだろうな。
食料輸入大国の日本において、
円安は相当厳しい状況を生み出しそうだ。
今夏の猛暑で電気代は天井知らず。
食べ物も値上がりが当然となっている。
すべてにおいて自給率の低い日本にとって、
円安は喉元に突き付けられた匕首ってことだろう。
しかし、今考えてみると、
今から40数年前、
ヨーロッパに渡った時、円は280円だった。
当然ながらメジャーな虚空会社の飛行機は使えず、
アエロフロートという当時のソ連の飛行機。
なんとも機内が狭くてトイレに行くにも大変だった。
今はなんだかんだ言っても、
いい飛行機に乗って行けるからそれだけでもいいね。
円安になって最も変わったのが株価かな。
あっ!という間に日経平均が4万円を超えた。
これは円安で海外投資家が、
日本株の株数を増やせる状況になったということだ。
同じ金額で以前より大量に変えるわkだから、
そりゃ、買うでしょう。
特に日本株は出遅れ感が強かったわけだから・・・。
なんだか株価がどんどん上がって、
庶民には縁遠くなった感ありだ。
持てる人と持ってない人との差が、
はっきりついたということかな。
これからの日本貧富の差は、
広がっていくのかもしれない・・・(*ノωノ)





主催者吟


梅雨明けて雲切れ光るしずくかな

病院の喫茶の無言梅雨の雨

梅雨終わる日陰探してバスを待つ

カタクリの群れて軽々土塁越え

オナガ鳥カマキリ銜え睥睨す



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