渡辺さんの俳句傑作選
2024年 10月の俳句
恋人の縺れた話夜の木犀
恋人同士というのは、
なかなかホットな雰囲気がいいですね。
そういう雰囲気とはかなり縁遠くなった昭和生まれ。
しかし、テレビのニュースなど見ていると
恋人かどうかは別として、
刺された殴られたというニュースが、
ちょくちょく出てきますね。
男が女性にダメージを与えるケースがとんどですが、
時々女性が男性に危害を与える、
なんてニュースも飛び込んできますね。
別れ話がそうしたこうしたということが、
原因になることが多いです。
しかし、パターンとしては男性が、
女性に危害を加えることがほとんど・・・。
野生の世界でもオスは、
メスを獲得する戦いに勝利しないといけない。
自然界におきてのようなものが、
人間であろうと根付いてるんですね。
やはり女性を獲得しようとする本能は太古の昔から、
もっと言えばホモサピエンスになる前から、
しっかり持たされてるんですね。
その本能というのは、
どんなに頭の脳みそが進歩しても変わらない。
知識とか知恵が発展しても、
現的本能の部分である、
メスを獲得するという本能は変わらない。
男と女がもつれると、
大体男が暴力的になる。
知能指数の高そうな教授とかでも、
結構暴力的に女性に相対することがある。
何億年と受け継がれてきたこの本能という部分は、
21世紀人間が宇宙に飛び出すような、
大事業を成し遂げても、
何億年前の人類創世の時と変わらない。
人がたくさん集まるところには、
どのくらいもつれた話があるだろうと思ってしまう。
若い男の子も女の子も綺麗に着飾っている。
これはいい出会いを求めてるんですね。
10代から30代くらいまでは、
人間一番きれいな時。
このころが一番人間でも動物でも、
生殖にかかわるのですね。
よりいいところを求めていくわけだから、
もつれ話も増えるわけ・・・。
昭和生まれにとっては、
なんだか高みの見物という心境ではある・・・。
熟柿吸い余命を少し延ばしけり
熟した柿は甘さ倍増でビタミンも豊富。
崩れんばかりに熟した柿は、
けっこう栄養豊富なのです。
気についたまま熟した柿は、
栄養満点ということを小鳥たちは知っている。
見上げていると盛んにつついて食べている。
小鳥たちにとっても、
滋養強壮であることが分かっている。
今は秋、柿の季節でやはり美味しい。
十個くらいまとめて買ってきて、
毎日食べるのです。
完熟までは待っていられないかな。
それでもかなりおいしい!!
この句の作者は、
そもそも余命が長そうなのですが、
熟柿を毎日吸いつつ、
さらに寿命を延ばしていこうという、
積極的な雰囲気がいいですね。
なんだか余命短そうな雰囲気の、
書いているこちらにも勇気を与えてくれる。
(勇気りんりん・・・)アンパンマンの歌にある。
いやそれ以上に古きを訪ねれば、
「少年探偵団」という、
昭和のテレビドラマの主題歌にある。
これから毎年熟会を吸いながら、
一時間でも余命を伸ばしていけるなら、
それにこしたことはない・・・。
アンパンマンか少年探偵団か、
少年探偵団が身近かも・・・。
熟した柿を食べる時、
皮が非常に薄くなってるんですね、
だから食べるというより、
かなり柔らかくなった果肉は、
ガリっといくより唇を細くして、
吸ったほうがきれいに食べられる。
ビタミンCが豊富に含まれてるから、
お肌にもいいということです。
皺が目立つようになってきたから、
積極的に食べないといけない。
ただ果肉がどろどろってなってるから、
下に落として衣服を汚してしまう可能性大。
洗濯担当の奥さんには、
文句の嵐が降りそそぐのです・・・。
熟柿を食べるにも、
ちょっとした覚悟がいるわけですよ・・・(/ω\)
赤い羽根つけて施設の見学会
赤い羽根の季節ですかね。
赤い羽根募金というのは、
そもそも戦後ダメージを受けた、
福祉施設などを立て直すために、
はじめられたんですよね。
最近はあまり外出をしないせいか、
身近にあまり見かけることが無くなった。
テレビで国会議員が映ると、
赤い羽根を指してるので、
それで気がついたりしてる。
しかし、近所で赤い羽根募金をしてるところはなく、
最近ついぞ目に留まらなくなっている。
むしろ年末の歳末助け合い募金のほうが毎年来るので、
イメージとしては強い。
それにしても国会議員が秋羽をつけてると、
なんかのコントかと思っちゃいますね。
裏金でガンガン稼いでポケットに入れてしまう。
おおよそ寄付の精神なんか一ミリも感じさせない。
能登の復興資金より、
選挙のお金の方が高く設定してる。
能登の復興も何も思うように進んでなくても、
自分たちの都合でさっさと議会を解散してしまう。
なんだか能登の人たちは、
ボケッと取り残されてるイメージ。
政治家もほとんど視察に来訪れない・・・。
政局ばかりに熱心なんですね。
赤い羽根がいま全国的にどうなってるのか、
まったく新聞報道でもないです。
赤い羽根募金で集めたお金が、
どうなってしまうのかもわからない・・・。
24時間テレビの募金のほうが分かりやすいね。
いろいろ批判もあるけれど、
実際にきちんと寄付金の行方が分かる。
赤い羽根募金にしても歳末助け合い募金にしても、
結局それがどうなっていくのか全く分からない。
分かる人にはわかるというレベルか・・・。
お寺のお賽銭のほうがまだ分かりやすいのかな。
すぐ国政選挙がある。
莫大なお金が動く。
困ってるところにはいかないお金ですよ。
国民の為という政治家さんのは、
空念仏って気がしないでもない・・・(*ノωノ)
カーナビに逆らうことも鰯雲
カーナビといえば、
まあ、全車種についてますよね。
車でドアからドアというコンセプトですね。
まあ、丁寧に音声で行き先を指示してくれるんです。
昭和の時代で経験したのは、
旅行などに行くと、
道路地図を助手席で開いて、
運転する人にそこ右とか左とか真っすぐとか、
指示を出していくんですね。
これが間違えてしまうと大変。
なんだかんだと口論に発展してしまう。
なんだかお互い気まずくなってしまったり、
なかなか大変だった。
カーナビ全盛になってからは、
そんな不快な思いをするということもなく、
快適といえば快適だ。
しかし、時としてそのカーナビの支持する道筋が、
運転する人のイメージと違う道筋を、
指示することがある。
運転する方は、
なんだか判断に迷うということがある。
あまりしっかりカーナビと違う判断をしてしまって、
若干迷ってしまうということもあるそうだ。
それでもカーナビの知らない道筋を、
知っているというのも人間だから、
ということになるのかな・・・。
今は道路の状態まで知らせてくれるらしい。
それにしてもタクシーは、
カーナビ使ってないような気がする。
時々タクシーに乗ってもそれらしきものはない。
幼馴染にタクシーの新人教育を、
担当している人がいるが、
道というなかなり詳しく教えると言っている。
それでもうまくいかない時があるらしい。
それならタクシーにもカーナビを、
入れればいいのではないかと言うと、
それはだめらしい。
タクシーの世界も厳しい・・・。
カーナビに逆らって我が道を行く。
人間の人生の一コマって気もする。
決められた道筋をあえて外れて進む。
どうなんだろうね・・・( ;∀;)
九月尽きスマホ待ち受け変えてみる
長い長い猛暑の日が、
ようやく終わりが見えてきた。
6月から9月までほんとに猛暑だった。
猛暑の記録を次々塗り替えていく、
そんな夏だった。
暑いを通り越してとにかく苦しいという状況。
日本も熱帯性気候に変わったことを実感する。
夜眠れないのが体にはこたえる。
この猛暑が早く終わらないかと、
そればかり考えていると、
10月・・・。
これで涼しくなると思うとそうはいかない。
9月が終わっても猛暑の残滓は残る。
それにしても9月が終わってみれば、
年末がもうすぐそこってところまで来ている。
6月の終わりから9月終わりまで、
とにかく強烈に記憶にあるのは、
猛暑に耐えているということ・・・。
これが毎年のことになっている。
この暑いさなかでは、
なんだか自分がなんかに、
前進したという気分も持てない・・・。
猛暑にひたすら耐えているという、
記憶しかないから当然かな。
10月に入って思い返してみると、
そういう記憶しかよみがえってこない・・・。
一年の半分は全く前進することがない。
まったく停滞してる自分がいる。
9月が過ぎて猛暑の記憶を吹っ飛ばすために、
スマホの待ち受けを変えるというのも、
重要な行動だと思う。
とにかく猛暑の中の自分を、
別の自分に変えていこうと、
積極的に動かないと、
2024年はすぐに終わってしまう。
待ち受けを変えるという行為が、
小さいことだとバカにしてはいけない。
人間というのは小さな行動がかなり大事なのだ。
スマホの待ち受けを変えるという、
小さな行動から、
大きく広がっていくこともあると思う。
こういう小さなことを、
おろそかにしてはいけないと思う、
今日この頃・・・。
主催者吟
秋入日真朱に森のシルエット
寄せてきて去るコスモスや日暮れ時
娘去る居間の広さや長き夜
秋の空飛行機雲の切り分けぬ
閉店の張り紙打ちて秋雨かな
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