渡辺さんの俳句傑作選
2025年 1月の俳句
清張のドラマ佳境掘炬燵
松本清張の作品というのは、
過去も現在も俳優を替えながら映像化されている。
テレビドラマでは特別なドラマとして放送される。
開局何十周年記念番組とか。
節目に局が力を入れて放送する。
砂の器が映画化されたときは、
かなり話題になったし、
今でも名作映画の誉れ高い。
なかなかテレビではやらない・・・。
問題がちょっと微妙な雰囲気だからかな。
出だしに映る海辺の映像は、
ちょっと強烈な印象だ。
ラストは加藤剛だったかな。
オーケストラの場面だった。
若手刑事の森田健作も、
千葉県知事になる前なのかな。
なかなかいい雰囲気を出していた。
後は黒革の手帳なんかも、
繰り返しテレビドラマとして放送されている。
このドラマで印象に残ってるのは、
山本陽子が主演したシリーズだ。
見る側も若かったせいで、
かなりインパクトがあった。
けっこういろんな女優が演じているが、
一番新しいのは武井咲かな。
これが結構なかなかの演技で、
雰囲気をよく出していたと思う。
拡大鏡のハズキルーペのコマーシャルに出ていた。
座っても大丈夫なんてコマーシャルだった。
黒革の手帳のイメージがよかったのか、
和服でなかなかいい味を出していた。
松本清張の小説は非常に社会の問題というか、
社会に深く切り込んでいく。
また人間の奥底に潜む心理の深堀も素晴らしい。
清張作品はこれからも間違いなく、
折に触れて映像化されていくだろう。
雅叙園の新郎新婦冬芽立つ
雅叙園といえば高級感漂うビックネームだ。
目黒といえばまず雅叙園。
ここで結婚式を挙げるというのは、
まあ、ハイクラスのご仁たちかな・・・。
百段階段は、
東京都の有形文化財に指定されている。
なんだかもう格式が全く違うという感じ。
天井や壁面に豪華な絵が描かれていて、
圧倒する豪華さが売りの場所だ。
東京にある三大結婚式場の一つでもある。
八芳園で娘が学生の頃アルバイトをしていたが、
格式が高くミスが許されない、
厳しさがあったと言っていた。
そりゃあそうだと納得して聴いていた。
何しろすべてにおいて格式が違うのだ。
百段階段を上っていくと、
各部屋の入口がある。
部屋ごとに有名画家の作品が掛けられていて、
それだけでも一見の価値があるらしい。
また庭も素晴らしい庭園で、
一見の価値ありということですが、
まあ、入っていく可能性はゼロかな。
娘は八芳園の庭を見てるそうだが、
非常に趣があって素晴らしいと言っていた。
親は見る可能性はゼロだから、
話だけはよく聞いていた。
こういう格式の高いところで、
結婚式を挙げる方たちというのは、
ハイソなレベルの人たちなんだと思う。
ハイソの立場に立ったことはないので、
どういう気分なのかは分かりませんが、
どうなんだろう?
そもそもハイソな景色を、
見慣れている新郎新婦だと、
特別感は薄いのかもしれないな。
普通レベルが目を見張るという感覚は、
ないかも・・・。
どうもいきなり貧富の感覚にとらわれるという、
なんともいけない雰囲気ですな・・・(/ω\)
ピカチューが兼題に出る発句会
ピカチューという名前がいまだ健在というのが凄いね。
娘がまだ小さかったころからあるポケモン随一の人気者。
もう30年は前だ。
これだけ根強く存在感を保ってるのはなかなかすごい。
娘もかなり夢中になっていた。
ゲームもポケモン金と銀、
なんてのが発売されるときは、
予約もしてワクワクしていた。
このピカチュウが句会の兼題になるというのが、
これまたなかなかの時代の流れを感じますね。
しかし考えてみると、
今句会に参加してる人たちの年齢層を見ると、
ポケモンが人気が出始めてきたころ、
お父さんだった方も多いのではないだろうか・・・。
子供につき合ったという人も、
少なからずいるはずだ。
ピカチュウの活躍を、
実際に見てきた層じゃないかな。
後は全く興味を示さなかった、
という人も少なからずいたのかな。
しかし、今、句会にこの兼題が出て、
知らなかったということでは、
一句も浮かんでこない可能性が高いですな。
ピカチュウをイメージしてどんな句を創作するのか。
これは人によって大きく発想が分かれそうだ。
まあ、面白いと言えば面白いですが、
けっこう四苦八苦する人も多いという気がする。
ポケモンも覚えきれないほど、
いろいろな名前があるようですが、
ピカチュウの名はその中でも、
燦然と輝くビックネーム。
ライチュウというのもいるが、
これは脇役的存在かな・・・。
娘が小さい時に映画にも行った気がする。
渋谷まで電車に乗って、
娘の友達と二人連れて行った。
そんないろいろなピカチュウと娘のことをイメージして、
一句というとなんか浮かびそうな気もする。
ピカチュウというキャラクターが、
どこまで続いていくのか。
書いているこちらの命が尽きても、
なを続いていくのかな・・・。
鉄腕アトムみたいに・・・。
鉄腕アトムも白黒時代から、
今に続くビックネームですよね。
一世紀に一つくらいづつ大キャラクターが、
生まれていくんだろうな・・・。
ユニクロでざっとまとめて初句会
なんだかユニクロで全身を覆っている自分がいる。
靴下と下着のシャツ以外は全部ユニクロ。
ユニクロは安くて防寒効果の高い商品が多い。
毎年なんだかんだ買っている。
去年もなんだかユニクロで買い物をした。
毎年買ってるんだから、
もうないだろうと思うのだが、
新製品が出たりするとそれを買ってしまう。
確かにそれ以前の物より、
防寒効果が高いという気はする。
しかし、毎年通っても買い物がある、
というのも凄いことだとは思う。
ユニクロがこれだけ出てくる前は、
イトウヨーカドーが衣類の買い物の主戦場だった。
ユニクロが出てくる前はイトーヨーカドー。
しかし、衣類に関してはユニクロの方が安かった。
ユニクロでの買いもが多くなっていったかな。
イトーヨーカドーで買い物をした帰り、
娘も小さかったのでよくレストランで食事をした。
これはいい思い出になっている。
ユニクロだとそういう風情はないな。
そのイトー-ヨーカ堂も、
今や苦境に立たされているようだ。
時々このイトーヨーカドーにも行ってみたりしたが、
以前ほど品物にバラエティー感がなく、
(これいい大人が着られるか?)的なものも多くなった。
それ以外にもざっと見て回っても、
どうもピンとこないものが多くなった気がした。
そんな感じがしていたら、
なんだかピンチに立たされているという、
報道が出てきた。
なんだか(そういうことか)的な気分にはなったな。
ユニクロは安いということもあったが、
いつの間にか全身これユニクロ、
みたいな大人が一人出来上がっていた。
それでも若い連中はユニクロに、
限ってるわけでもないらしい・・・。
それでもイトーヨーカドーという言葉はないな。
かつてダイエーがそうだったように、
時代から外れてしまうと、
なかなか難しくなるんだろうな。
ユニクロも現社長の柳井氏の後、
どうなっていくのか分からないけど、
一歩間違えれば転落の憂き目も待っているのが、
この世界の怖いところ・・・。
さて、正月が終わって、
またユニクロを覗いてみようかな(*^。^*)
味付けを少し濃くする短き日
12月になると、
日が暮れるのがめっきり早くなる。
16時にもなるとすでに薄暗い。
この感覚も何十年と変わらず・・・。
しかし、若い時に感じてた感覚と、
今、古希を過ぎて感じているこの感覚。
自然現象は同じでも、
それに対峙してる自分の感覚は違うんですね。
若い時はとにかく、
日が暮れて暗くなるのが早くて、
友人たちとびっくり感覚を、
話題にしてワイワイやっていた。
今はそんな気分はないかな・・・。
どんな気分かとちょっと考えてみると、
なんだかたそがれ気分なんですな。
やはり若さがたぎってるころの感覚というのは、
若干感傷的な部分というのはあるのだが、
自分の季節感に占める割合というのは、
ほんと少しなんですね。
同じ17時という時間に、
決まって改札口を出る。
仕事があるからそうなるのですが、
若い時から振り返ってみると、
今の感覚はなんだか寂しさがつのる。
味付けというのも今は塩分控えめで、
結構気を付けてる。
若いころは濃いめの味付けでないと、
なんとなく満足感が薄かったのですが、
ここまでくる間に味付けはどんどん薄くなり、
それが当たり前になってるんですね。
しかし、一日のたそがれが早くなってくると、
なんか少し刺激が欲しくなるんですね。
ちょっと無理をして塩分高めに調理してもらう。
なんだか生き返ったような気分がそこにあり、
フッとした満足感があるんですね。
妻にはグチグチ言われるわけですが、
このちょっとした満足感が、
結構幸せ感に通じるんですね。
正月が過ぎて次第に日は伸びてきます。
昼間の時間が長くなると、
ちょっとした力が湧いてきますね。
このちょっとした力が湧いてくると
明るい気分というのも、
感覚的に自覚できるようになるんですね。
味付けはさらに薄口になるかもしれませんが、
2025年、少しづつ走り出しましょう。
主催者吟
大晦日湯舟で遠き救急車
郷の雪乗せて列車の汽笛かな
園児等のワシャワシャ散歩冬日向
除夜の鐘手帳に記す新予定
森の冬一葉残して広き空
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