渡辺さんの俳句傑作選
2025年 4月の俳句
三毛ちゃんの認知症状おぼろの夜
今や三人に一人はボケるという時代。
個の確率も凄いと言えばすごい!
まあ、今や戦後ベビーブームの方が、
かなりの割合を占めている日本。
個人的には、
このベビーブームの一番端に位置する自分・・・。
10年以上かな、
このくらい前までボケるなんてことが、
現実のものとは思えなかった。
完全に他人事という感覚でいた。
しかし、ひょんなところから、
これは結構身近かもしれないと思うようになった。
ある日、電車から降りて、
あれ?何だっけ・・・。
自分がいま降りた駅に立っていて、
何をしに来たか分からなくなった・・・。
毎週この駅にはおりているのですが、
ここに立っている現実がなんだか理解できなかった。
なんだかわけもわからず焦った。
やばいなと思ってもなんだか記憶が下りてこない。
時間にしたら15秒くらいのことだが、
これがいやに長く感じられて、
ますます焦った・・・。
結局いきなり我に戻って事なきを得た・・・。
電車を降りるまで居眠りをしていて、
けっこう眠りが深かったかなということもある。
パッと目が覚めて、
駅の名を聞いて飛び降りた・・・。
飛び降りたのはいいけど、
現実が飛んでいた・・・。
これがボケの一里塚ということかもしれない。
ボケるということも、
ある日突然やってくるのかもしれない。
三毛猫ボケるの一句という感じではあるのですが、
三毛ということに限定しないで、
この句は読んだ方がいい・・・。
この句の味わいは、
そこにボケがあるということ・・・。
ボケいやだなぁ・・・と、
思っていても人間の現実は容赦ないってこと。
認知症症状というのは、
ある日突然やってくる・・・。
(あ~~る日突然)という歌い出しの歌があったが、
ほんとにまったくその通りなんだよ・・・。
朧の夜ジキル博士に諭される
ジキル博士とハイド氏といえば、
善と悪という図式でとらえがちですが、
実はそう単純ではなくて、
人間の二面性を端的に表現した小説です。
ジキル博士は自分の発明した薬を飲んで、
ハイド氏という残虐な人間に変身する。
しかし、この図式というのは、
普通の一般に人間の中に、
きちんと図式化され存在する。
このジキル博士が発見した薬というのは、
実は薬でも何でもなく、
普通の人間が持っている一つのきっかけによる、
変身を表現してるということではないか・・・。
仮面ライダーの変身というのは、
実はジキル博士とハイド氏という変身を、
人間正義感というところを、
単にアレンジしたものではないだろうか・・・。
いつもは普通の人間。
悪に刺激されたとたん仮面ライダーに変身。
この変身願望というのは人間誰にもあって、
とてつもなく善人であろうとする自分と、
とてつもなく悪であろうとする自分。
人間はこの両極端のバランスの上に立って、
日々生活をしていて、
このバランスが崩れた時に、
悪に染まったり善に染まったりで、
行動するんだと思う。
では、なぜ人間というのは、
悪という本能を善という本能と、
併せ持っているのだろうか・・・。
人類創世の時になぜ善だけを持って、
進化してこなかったのだろうか・・・。
それは、きっと己の生活圏の拡大、
というところに答えがありそうだ。
人間というのは生きていく上で、
食物を得ていかなければならない。
この食物を得ていくためのエネルギーというのは、
実は悪の根源ということがいえるのではないか。
この生活圏の拡大というのは、
「そうですね、そうですね」では獲得できない。
いわゆる善だけでは獲得できないのだ。
ロシアのプーチンを見てればよく分かる。
そこでジキル博士は言う、「生きていくためには悪だよ」
これがジキル博士の諭しなんだと思うね。
ジキル博士とハイド氏・・・。
どちらが善でどちらが悪くなんて、
誰も言えないんじゃないか・・・。
なぜって、人間両方ともしっかrもっているってこと。
春泥を踏みしめ捻挫もらいけり
春に三日の晴れなし・・・。
まあ、これはほんとにそうですね。
今でも二日晴れたら次の日は雨・・・。
春の雨は湿気が多くなるから、
ほんと、どんよりした空気感になる。
気分もどんよりして水の入った袋を、
ぶら下げたような気分になる。
なんだか足取り重くという表現がぴったり。
しかし、ひるがえって太陽が出て晴れると、
これがまた気分爽快になるんですね。
いわゆる爽快な気分!!
特に朝陽が部屋に差し込んでくる感じは、
ほんとに気分がよくて、また軽いね。
この気分こそ春の気分なんですよね。
ちょっと湿り気が合って、
空気を吸うのが楽になって、
頭もなんだか軽い気がする。
軽い気がするだけなんだけど・・・。
しかし、春の気分というのは、
このお天気模様を指してるんだろうなって思う。
雨の日の春の天気は、
とても軽いなんて気持ちにはなれないことが多い。
春の雨の降った後は、
なぜが道の泥んこ具合が、
柔らかいような気がする・・・。
ま、今は舗装されてる道がほとんどだから、
この泥んこの雰囲気は感じにくいかもしれない。
今の子にはこの泥んこの道の雰囲気が、
実にないのが問題だと思う。
昭和の中期以前は、
この泥んこ道というのがあった。
路地なんかは間違いなく泥んこ道。
靴がどろどろになって家に帰ってからも大変。
この大変さを我慢しながら生活していたと思う。
令和の時代路地でも泥んこ道など無くなっている。
この足元から鬱陶しい気分、
これをまず我慢するところで生活はある。
70年代かなぁ・・・。
今はそんな鬱陶しさってない気がする。
人間の生活ってこの生活の鬱陶しさを、
いかに除去していくかの戦いって気がする。
それをずっと続けているんですよね。
しかし、この世のすべては、
有形で壊れないものはない。
便利を謳歌してきた結果が、
水道管の破壊が起きて穴にダンプが転落。
運転手はいまだに発見されていない。
生活の利便性と快適を求め続けた結果の事故だ。
犠牲がないと人間は動かない。
篭事故の行く末はぜひ見守る価値があると思う。
人間が快適を求めた後に来るものは・・・。
麗かや谷中銀座のドーナツ屋
猫にマタタビを与えると、
なんとも言えず、
うっとり感のある表情になるということですよね。
ただ過度に与えたりすると、
興奮度が上がって、
手が付けられなくなったりするようです。
なんだか紙一重的なところもあるんですね。
猫には花の近くにマタタビに対するいい感じの期間があり、
そこでマタタビの匂いを感じると、
うっとり感のある表情になるようです。
政治家の金銭に対する感覚も、
似たようなところがあるのかもしれないですね。
政治家もお金が懐にどさっと入ると、
いい感じの多好感があるようです。
それが行き過ぎたのが今の自民党かな。
キックバックされたお金の山に埋もれると、
なんとも言えない多好感があるんでしょうな。
これでいい思いをしたおっさんたちも、
結構いたんでしょうな・・・。
それに引き換え今の若手には、
そういうことが×になってるぶん厳しいかもしれない。
最近10万円が世間の感覚からずれていると、
批判されてる報道がありますが、
まあ、永田町感覚から、
脱し切れてなかったということですね。
でも厳しいのは、
むしろもらった若手議員のほうじゃないかな。
以前ならそのままもらっちゃっても、
どうということはなかったんだろうけど、
なんとも悪い時代に新人になったもんですね。
悪い時代というのは、
今の状況の自民党ということですね。
猫にマタタビの状況というのは、
くれぐれも気をつけないと、
とんだいけない状況なんでしょうな・・・。
逆にマタタビを与える方になって、
いい感じを引き出すというのもあるんでしょうな。
けっこうマタタビの変りは、
酒席ということになるんでしょうが、
こう見ていくとマタタビの変化版というのは、
けっこう巷にあるもんだなと思います。
この先日本の政治は、
どうなるんだろうと思いますけど・・・(。´・ω・)?
タワマンの昇降機より春夕焼け
最近めっきりAmazonを利用することが多くなった。
まあ、街の中にお店がめっきり少なくなって、
ちょっとした買い物もなかなか難しい・・・。
けっこう駅をまたがないと、
買い物ができないという状況が、
目の前に広がっている。
近くにあった本屋さんも結構前に閉店。
文房具屋さんも閉店。
本一冊買うのも隣の駅に行かないと買えない。
ボールペン一本でも同じ状況だ。
そこで重宝するのがAmazonだ。
朝注文するとその日の夕方には届く。
ボールペン一本でも来るからね。
そうなるとほぼAmazonで買いものって状況になります。
最近CDもあまり買わなくなりました。
YouTubeで大体は聴けてしまうんですね。
以前は一曲聴きたいがために、
CDを買ったりしましたが、
今やYouTubeでオッケーってことですよ。
ただ古い演奏家の録音となると、
まずお店で買うことはできないですよね。
そこで威力を発揮するのが、
ヤフーオークション・・・。
今はまず手に入らない昔の名演奏家のCDが、
ザクザク出品されたりしてる。
まあ、これには嵌りましたね。
ジャクリーヌ・デュプレの、
ドボルザークのチェロコンチェルトのCDなんかは、
まず普通ではもう手に入らないですよ。
しかし、ヤフーオークションには出てくるんですね。
それ以外にもディヌ・リパッティーの演奏なんかのCDは、
まず一般では手に入らない。
しかし、ヤフーオークションでは出てくるんですよね。
かなり貴重な録音のCDを買ってしまいました。
偉大なギタリストのセゴビアのCDも、
今はかなり手に入りにくくなってます。
オークションで検索すると、
結構貴重な録音も出てくるんですよね。
しかし、怖いのは次々手を出して、
終いには収拾がつかなくなることですね。
まあ、安いということもあり、
ついつい…と言うところでしょうか(#^.^#)
過ぎ次買いすぎてしまい、
置き場所に困りレンタルのロッカーを、
借りたなんて話もありますからね・・・。
これはこれで注意が必要かも・・・。
主催者吟
土曇り車内に並ぶスマホかな
春雨や傘を忘れし終電車
金色堂建屋を覆う若葉かな
娘去り居間の広さや桜餅
桜咲く読めぬ万葉歌碑の文字
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