渡辺さんの俳句傑作選
2025年 8月の俳句
雲の峰少し重たい余生かな
どうもなぁ・・・。
と、なんだかぼやいてみたくなるような、
なんとも言えない重さ・・・。
この重さが財布が重いとぼやいてみたいと思いつつ、
そういうこととは全く縁もなく来てしまった。
なんだかちょっと言ってみたいという、
気分になせるんですね。
でもそんなことは気分だけで、
現実は厳しい!!
分っちゃいるけど、なんだかなってところかな。
古希過ぎると余生という気分になるね。
誰かに言われることもなく、
これこそなんとなく・・・。
けっこう「これからだよ」
なんてことを言われたりするんですよ。
まあ、言われてその気になるなんてこともなく、
言ったほうもそんな気は全然ない・・・。
まあ、これは常套句のようなものなのですね。
まあ、それも分からないわけではない。
「ずいぶん年取ってきましたね」なんて、
口が裂けても面と向かって言えないわけですよ。
身内の人でも、
まあ、言えないだろうなこれは・・・。
若いうちは「俺も歳だからさ」
なんて気楽に言って、
また「そうでもないよ」
なんて返されて、
それがけっこう会話の弾みをつける、
なんてこともあったわけで・・・。
まあ、そんなこと言い合っても、
別れると全く跡形もなく消えてるんですよ。
ところがですよ。
古希過ぎてからは気楽になんてことは、
絶対にない会話になっていくわけ。
「いつもお元気ですね」という、
慣用句のみの会話になっていくわけ・・・。
「お疲れですね」なんてことはまず言ってこないし、
言われても返す言葉がほぼない。
そもそも古希以後はいろいろ重く感じてるから、
言われたくもないわけですけど・・・。
重さが最高潮に達すると、
コロッと逝くのかもしれない・・・。
仏単語舌の縺れる夏盛り
若いころから学校の授業で親しんできた英語。
まあ、英語を学んできても、
しゃべれるようにはならなかった。
これはまあ、誰のせいでもない、
自分の不勉強が原因だ。
ちょっとしたきっかけで海外に行ったりすると、
やはり外国語ってしゃべれるといいなぁ・・・、
とは感じるのだけれど、
さっぱり頭には入らなかった。
単純に頭が悪かったということで、
かたづけるわけですが、
日本で生活してる限り、
外国語がしゃべれなくても負い目は感じない。
ただ、最近海外の人が日本を旅行することが、
めちゃくちゃ増えている。
テレビなど見ていると、
これはいったいどういうことだ、
と、目を見張る場面も散見される。
まったくマナーが悪いなと、
テレビだと文句も言えますが、
実際だと何も言えなくて素通り・・・。
表情も変えず・・・。
ま、言葉が分からないから、
何も言えないというのが大きい。
言葉が分かると少しは直接注意もできるのに・・・、
なんて思っても実際はしないし言わないだろう・・・。
それどころかこの歳になると、
日本語もころどころ怪しくなる。
なんか思っても言葉が出てこなかったりする。
言葉を見つけるまでに、
少し時間がかかるようになる。
言葉がもつれる騒ぎではない。
日本語でこれだから、
外国語でもつれるなんて騒ぎではない。
日本語の単語で舌がもつれてしまって、
相手が理解できないなんてことが起こるんですな。
仏単語だったらまだ格好はつく、
なんたってフランス語なんだから・・・。
日本語でもつれるようじゃ、
単純に赤面するだけ・・・。
言葉を滑らかにするためにも俳句は重要だな、
って思うわけですよ(*^。^*)
犬友の会話が弾む大夕焼け
最近身の回りの人を見ていると、
ペットを飼っている人が増えた気がする。
苦心の若い女性もなんと秋田犬を買っているという。
「独身の借部屋にあのでかい秋田犬を飼うの?」
と、かなり驚嘆の雰囲気の質問をした。
「まあ、そうですね。大丈夫ですよ」と、
特に問題にもならないというような顔をして答えていた。
秋田犬といえば忠犬ハチ公をすぐに思い出す。
結構大型の犬種だと思うのだが、
本人は大元の保存会みたいなところから、
連れてきたらしい。
なんだか筋金入りの犬好きという感じだ。
それにしても出張とかいうときは、
どうするんだろうと聞いてみると、
なんとしっかりお預かり施設があるとのこと、
いやはや今はそういう時代かと驚いた。
今の暑い時は、
早朝にしっかり散歩をさせるらしい。
至れり尽くせりのお世話らしい・・・。
結婚して旦那にもここまでするかねという感じだ。
とにかく写真を見せてもらうと、
立ち上がると本人より背が高い。
このでかいのと一緒に生活するというのは、
なんとも令和の時代なんだと思う。
散歩してるとやはり犬を連れた人に、
声をかけられるらしい。
大体自分の連れている秋田犬が大きいから、
相手の犬がビビるらしい。
まあ、秋田犬は性格はおとなしいから、
相手の犬が怯えるということもないらしい。
朝と夕方一日二回。
散歩は欠かせないという。
その時に合う犬友との会話の中で、
情報というのも貴重らしい。
いろんな情報を犬友から得ていると言っていた。
貴重な情報があるみたいだ。
一人で飼育してるとわからないことも、
犬友の情報から得ることもできると、
しみじみ言っていた・・・。
犬友同士のつながりの強固さは、
飼ってない人間には、
ちょっと想像できない・・・。
滞る妻との会話ところてん
昭和の人間だからということなのか、
令和世代の人たちにも当てはまるのか、
どうも夫婦のことに関しては謎が多い。
まあ、あらたまって連れ合いの話をする、
ということもないわけで、
謎めいたことは多い・・・。
昭和の人間は昭和の両親を見て、
長々育ってきているから、
「ふ~~~ん・・・そんなもんか」と、
思いながら成長してきてるわけですよ。
しかして自分はというと、
親と同じ時代に夫婦になっている。
まあ、自分夫婦を観察してると、
あまり変わってないんじゃないかと、
つらつら思うわけですね。
しかし、平成、令和の若者夫婦は、
どうなんだろう・・・。
自分の両親とは教育、生活環境も違うから、
やはりかなり違いがあるのだろうか・・・。
たとえ娘にしても、
こういうことはなかなかあらたまっては聞けけない。
まあ、若干の怖さがあると言えばある。
なんだかとんでもない話が出てくると、
どう会話していいか分からなくなる。
それこそこちらの経験外の状況を離されると、
なんとも言葉を選ぶのも大変だ、
こういう場合は妻に話を振る。
しかし、たとえ娘のことにしても、
普段あまり滑らかに会話してない同士だと、
なんか滑らかな話というのは、
できなかったりする・・・。
深刻な話をするということ自体普段からない。
深刻な話になるとどうも感情が先にたって、
上手く意思疎通ができない・・・。
まあ、夫婦の会話ほど、
一つ一つの単語が短くなる会話もない。
それでほとんど通じてしまうというのも、
長年の獲得情報のなせる技か・・・。
それでも昭和、平成、令和の夫婦事情って、
やはりそれなりの違いはあるんだろうなぁ・・・。
心太のような滑らかな会話って、
いつまでしてたんだっけ・・・。
米騒動水換えてやる金魚鉢
最なんだか去年あたりから、
徐々にコメの値段が上がってきて、
とんでもない値段になった。
最初の農水省の大臣が何かして、
これで値段が下がると宣伝していたが、
まったく下がらず・・・。
あげくにとんでもない一言を吐いて辞任。
それにしてもこういう連中が大臣になるんだと呆れるね。
次に登場が小泉氏ですよ。
父親も総理大臣だったんですね。
その後を継いで結構人気がある。
さっそうと現れて古古米から放出。
それでも少し値段は下がったのかな。
前の大臣の時は、
全く何の効果もなかったのだから、
少しでも結果が出てくれば、
OKというところですね。
しかし、それもだんだん剥がれてきて、
元に戻りつつある・・・。
アメリカのコメを輸入して販売という話も出てきて、
このコメをだれか買った人がいるのかなと、
聞いてみると、
だれも買ってないという答え。
皆アメリカ産ということで、
疑念を持ってるんですね。
でもちょっと前のことを思い出してみると、
中国産の食品は危ないということが広まっていて、
なんだか警戒してた時代がありましたよね。
アメリカ産の牛肉に関しても、
農薬の撒かれる草を食べてるから危ないとか・・・。
しかし、今や中国産の食品は多く、
アメリカ産などの牛肉も普通に出回っている。
ようするに慣れの問題なのかも・・・。
中国にしても日本産の食品は、
放射能で輸入禁止としていたが、
なんだか解禁になっていくらしい。
ようするに、慣れ、慣れって気がする。
アメリカ産のコメでも、
日本人の味覚に合わせて作ってるから、
さしたる違いはないということだ。
まあ、人間という生きものは、
慣れということが一番の強みかもね。
慣れれば小便でも飲めるってことで・・・(*ノωノ)
主催者吟
夏雲や放浪気取って旅したし
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