渡辺さんの俳句傑作選
2025年 10月の俳句
最新の防災マップ夜長かな
防災マップはいまやどこの家庭にも、
間違いなく配布されてますね。
地震の際の避難場所が主なものかな。
関東大震災がいつ来るのか・・・。
来る来ると言われて久しいですが、
なんとなく意識的に薄れてきた気がします。
阪神淡路大震災の時は、
ほんと防災グッズなど真剣に準備したりしましたが、
今やあの時の熱意はどこへ斧状態・・・。
テレビの映像で見た時は、
大きなショックを受けて、
防災グッズを買いそろえたりしましたね。
ペットボトルを買いすぎたり、
なんだかわけわからない買い物もしました。
富士山大爆発なんてことも、
テレビでやってましたね。
専門家がテレビで富士山は、
噴くかもしれないですね。
なんてことを言われると、
なんだか真剣に富士山が噴火したら、
自分の住まいにどのくらい火山灰が、
降り注ぐだろうなんて、
真剣に考えたりするんですね。
次に大きなインパクトがあったんは、
東日本大震災・・・。
これはテレビに津波の映像が流れる度に、
物凄いインパクトがあって、
目が点になりました・・・。
停電したのもかなり堪えましたよ。
災害というのは忘れたころにやってくるというのは、
ほんとにそうだなって思います。
ほとんど怖さが意識の中で薄らいだころ、
ガンと来るんですね。
防災マップが新しくなるたびに、
気を引き締めるという心理的効果はありますね。
しかし、なかなか日常生活に、
大災害の覚悟を常に持って生活するというのは、
結構難しいのかな・・・。
新米に仏壇の父母微笑めり
初今年は個目の値段で、
一喜一憂した年でもありましたね。
まあ、5キロが4000円以上するというのは、
なかなか厳しい話ですよね。
最初の大臣の時はその施策が全く功を奏せず。
余計な一言で大臣を首になるというお粗末さ。
次は若手のホープの登場。
とりあえず備蓄米の大放出で、
安いコメは買えるようにはなりました。
それでもなんだかんだ問題はありました。
そのうちに総理が変わるというどんでん返しがあり、
それまでの大臣は新しい大臣と交代。
思索も結構大きく変わった気がしますね。
大臣が変わってもコメの値段は下がらず。
日本人の主食のコメが、
なかなか気楽には買えない時代は続きます。
大臣が変わっても何も変わらない。
しかもそれまでの施策とは、
真逆のことを言ったりしてる。
総理が変わってもコメの値段は何も変わらず。
そのうちこの高値に庶民は諦めていくのかな・・・。
まあ、慣れというのは恐ろしいと言えば恐ろしい。
アメリカから買ったりしてました。
確かに安いね・・・。
しかし、それでなくても食物受給率の低い日本で、
米も輸入に頼るというのは、
なんともはやですよね・・・。
米が高くなると、
そうそう毎日三食ご飯ともいかなくなりますね。
パンとかうどんというのが増えてきますよ。
米が日本人の主食という感覚は、
大分薄らいできたんじゃないかな・・・。
仏壇の両親には、
まさかパンというわけにはいかない。
少なくとも昭和世代の両親は、
三食ほぼ米だったわけで、
だからといってアメリカ産のコメを、
お供えするわけにはいかない。
新米をお供えして手を合わせたいですよね。
司馬さんの青春群像帰り花
司馬遼太郎の青春群像として頭に浮かぶのは、
「竜馬がゆく」でしょうね。
この「竜馬がゆく」は、
実際の坂本龍馬の活躍とは少し違いがあって、
司馬史観の創作がかなり入ってるんですね。
しかし、あまりにもその躍動感のある筆致で、
坂本龍馬を一躍スターに押し上げました。
しかし、坂本龍馬の龍馬を、
「竜馬」という漢字にしてるところがミソですね。
完全に実在の坂本龍馬の事績を、
追っているわけではなく、
司馬史観の創作がかなり入ってるんですね。
しかし、だからといって、
小説の質が落ちるなんてこともなく、
竜馬の活躍にワクワクしながら、
読むことができるんですね。
この躍動感は司馬遼太郎の面目躍如ですね。
あと「坂の上の雲」も明治期の青春群像としては、
白眉の作品ですよね。
三人の若者が明治という時代を、
牽引していく姿にほんと感動します。
乃木将軍の描き方に、
後に少し物議を醸し出しましたが、
陸軍騎兵の勝利。
日本海海戦の完全勝利。
俳句、短歌の改革。
明治という時代の躍動を、
暑い筆致で書いてますよね。
新選組の土方歳三を描いた「燃えよ剣」
どの作品も主人公一人一人に躍動感があり、
読み手に活力を生みますよね。
史実と照らし合わせるとという、
専門家の意見ありますが、
そんなことはどうでもいいんです。
小説というのは読み手に、
なにを与えるかだと思う。
司馬遼太郎の小説には、
大きなスケール感を読み手に与えると思う。
「項羽と劉邦」という、
中国大陸を舞台にした作品があるが、
力強さと躍動感は抜群ですよね。
司馬作品には人間力を感じさせますね。
妊活の手法様々小鳥来る
最近よく聞くようになった「妊活」
なかなか妊娠しないカップルが、
取り組むことですよね。
まあ、いろんな話を聞きますが、
いろんなことを試しては、
消えみたいなところがあるみたいです。
これは夫婦して取り組む、
重要な課題ってことでもありますね。
その一方では、子供は作らないという、
カップルも存在するんですね。
昭和の時代結婚出産というのは、
ある意味既定路線だった気がする。
小学校の頃一人っ子というのは、
クラスに一人いたかどうか・・・。
大体三人以上の兄弟が普通だった。
昭和の終りから平成、令和と時代は移り、
妊活なる言葉をよく聞くようになった。
今の若者はなぜ妊娠しづらいのか・・・。
昭和の自分たちの時代には、
妊活という言葉は聞いたことがなかった。
昭和の終わりくらいから、
耳にするようになった気がする。
いろんな方法が今はあるみたいだが、
それでもダメっていう人が結構いるみたい。
その反面子供を望まない人も増えてるんですよね。
今はその傾向が強くなっていると聞く。
そういわれてみると、
今の政治家のバタバタをテレビで見ていると、
自分の子供の将来に、
不安を感じる人も多いかもしれない。
なぜか少子化庁なんて役所が、
意味もなくできたりしてる。
少子化庁ができてどのくらい経ったのか・・・。
少子化に何の効果もない。
大臣の椅子を増やしただけって感じ。
契約社員という働き方も影響してるのかも・・・。
多様な働き方とか安倍首相が言っていたけど、
企業の助けにしかならないということかな。
今の政治かなりさまを見てると、
確かに子供の将来に、
不安を感じるカップルもいるかも・・・。
妊娠しづらくなってる状況は、
世の中のありさまが、
影響してるってこともあるかも・・・。
爽やかや可愛げのあるフランケン
フランケンシュタインは人造人間で、
当初は人間の生命の倫理観を問うような、
小説なんですかね・・・。
実験で怪物を作り出し、
その姿や境遇に苦しむ人たち・・・。
怪物ものとしては古典的作品なんですね。
今も一定の知名度を持ったその名前。
しかし、今はもっとおどろおどろしい怪物が、
テレビに映るようになってますね。
映画にもなってますよね。
正義の味方の怪物もいれば、
邪悪な怪物もいるという現代の映像事情。
一般公開はされないようですが、
今年、映画にもなってるようですよ。
劇画の世界では進撃の巨人とか、
それこそゴジラとか、
怪物ものが受けてますよね
いずれも人間が作り出した怪物ものですよ。
昭和30年代の初期のテレビでは、
今のような特撮というのはなくて、
なんだか実写版で、
おどろおどろしいのがありましたね。
内容とタイトルは忘れましたが、
なんだか電話ボックスに入って、
「フランケン、フランケン」と受話器をもって、
呼ぶんですね。
すると、電話ボックスの扉を開けると、
フランケンシュタインの格好をしたのが、
飛び出すんですよ。
電話ボックスを囲んでいた人たちが、
飛びのくって場面のある子供向け番組。
なんという番組かは忘れてしまってますが、
その時はインパクトがあって、
怖さを感じたんだろうと思う。
いまだに簿えてる場面ということは、
子供にとって怖かったんだろうな。
今じゃちょっと考えられないと思うけど、
昭和の昔にはこういう番組があったんですね。
それこそ今のオドロオドロらしさはなく、
可愛いフランケンだったのかな・・・。
主催者吟
駅目指す人影伸びて秋隣り
岩窟へ大波砕け散る晩夏
秋深しローマの記憶なぞりけり
数枚の落ち葉吹き込む冬気配
妻の居ぬキッチン弱き秋日和
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