渡辺さんの俳句傑作選
2025年 12月の俳句
惜し活に勤しんでいる雪おんな
雪女の話というのは比較的よく知られた階段ですね。
描かれる場所によって若干の違いはありますが、
多宗幸の中野両氏との出会いが、
モチーフになってますよね。
現在、NHKの朝のドラマで小泉八雲を、
描いてますよね。
実際は妻である小泉せつの話なのですが、
なかなか面白いですよね。
主人公の女の子の演技の可笑しみ。
また八雲役の外人さんも、
上手く雰囲気に合わせて、
ちょっと面白さを出してます。
あ養和の時代には怪談話も、
結構な頻度で話題になった。
平成、令和と時が経つにしたがって、
怪談話自体があまり子供たちに、
語られることが少なくなった気がする。
ネットの発達によって、
すぐに現実として雪女がいるわけないという、
結論がすぐに出てしまう。
今の子供たちにはゲームの世界のことしか、
あまり興味をもたないのだろう。
雪女などの怪談を現実のものとしては、
全く相手にしてないというのか・・・。
まあ、そんな話もあるのかくらいの位置付け・・・。
こういう怪談話を聞いて、
夜寝起きでトイレに行けなくなった、
なんて話は、まあ、ないね。
昭和40年代の子供たちには、
雪が降ると、
夜ほんとに雪女が現れるんじゃないか・・・、
などと想像を膨らませて怖くなったりした。
令和の子供たちは、
ゲームの中の怪物を見慣れてしまっているので、
雪女ごときに感性を揺さぶられることは、
ほぼないかな・・・。
雪女も惜し活が欲しい時代なんですよ。
昭和爺にとっては少し寂しいかも・・・。
今回のNHKの朝ドラで、
怪談噺の主人公が、
メジャーに復活するかもしれないという、
なんとなく淡い期待を持ってはいるんですが・・・。
冬ざれや自律神経小言言う
あの猛暑からだんだん冬の寒さに
季節が転換してきている。
今の日ごろの気温を見ると、
あの猛暑は夢幻か・・・。
なんだか信じられないような気温・・・。
まあ、毎年繰り返されてることですが、
なんだか今年の夏の猛暑は、
今まで生きてきた中では常軌を逸している、
としか思えない・・・。
なんだか体の活動域が、
極端に狭まった気がして、
日々いやな気分がただ続く状態に陥った。
挨拶もただ「暑いですねぇ・・・」の繰り返し、
挨拶が極端に単純化されてる気がした。
そこから出ないと、
次の言葉がスムーズに出てこない・・・。
今年の猛暑の怖さを感じた。
まず、暑いということをお互い確認してから、
次の要件にはいる。
確認しないとなんだか安心できない。
この猛暑の暑さが自分だけではない、
ということをしっかり確認すると、
なんだかホッとするんですね。
この暑さが苦にならないという人に出会うと、
なんだか困惑する気分になるんですね。
この暑さから今は、
冬がどんどん身に迫っている。
なんだか猛暑に慣れた自分の感覚が、
なんとなくついていくのに苦労してる気がする。
人間には自律神経というのがあって、
自分の意思とは関係ないところで、
動いてる神経がある。
自分の意思とは関係ないから、
どういう気分になっても、
具体的に文句は言えない・・・。
寒さが出てきてなんとなくの不調も、
そういうもんだでかたずけないといけない
猛暑から寒さへ切り替わっていく過程では、
自律神経は意思とは関係なく、
体を動かしてる気がする。
こういうことは自律神経の小言と思って、
環境に順応するまで、
やり過ごすしかないかな・・・。
ま、人間辛抱だ(-_-;)
古書店のワゴンセールや冬ぬくし
令和の現在いわゆる古本屋が、
少しづつ姿を消している現実があるようだ。
古くから続いた古書店が、
店じまいをするというので、
テレビで話題になっていた。
神田の古本屋街というのは、
かなり有名だったと思う。
普通では手に入らなくなったような本が、
ポコッとあったりする・・・。
特に絶版になった専門書は、
こういうお店でしか買えないということがあった。
そして意外な楽しみが、
店先に出されたワゴンの中の本を漁る。
こういう本は値段も安く、
懐を気にすることなく買えるのが、
非常にいいわけですよ。
やはり中には結構な珍品があったりして、
まあ、楽しい時間なんですね。
今やインターネットで、
かなりのことが検索出来てしまう。
よほどの絶版になった専門のことだと、
あまり出てくる確率も低いわけですが、
大体は出てくるね・・・。
それともう一つ、
古書店に入ると、
独特の本の匂いがするんですね。
ちょっと黴臭いような、
独特の古本の匂いがするわけですよ。
なんだかホッとするような感じがあって、
なかなかいいんですよね。
令和ン若い子たちには、
あまりいい匂いには感じないみたい・・・。
本といってもネットで読めてしまう時代。
匂いも何もない世界で、
過ごしてきている世代には、
黴臭いような古本屋の雰囲気は、
合わないかもしれない・・・。
こういう匂いという文化も、
時代の流れによって、
様変わりしていくんだなということを、
なんだか思い知らされるね・・・。
本も今高額になってるから、
こういう古書というのは、
懐には優しいかもしれないな('◇')ゞ
滞る停戦論議春を待つ
毎日毎日ニュースでやってますね。
なにがというと、
日中のいがみ合いとウクライナとロシアの停戦の話。
日中の話は朝昼晩とワイドショーでやってますね。
あとインフルエンザの流行についても、
思いっきり脅すようにやってますね。
これだけ脅されると、
やはりワクチンだとなりますね。
まあ、悪いことではないですが、
とにかく繰り返しやってます。
登場する先生もチャンネルごとに同じで、
言うこともだいたい出る度に一緒。
少々疲れ気味な表情が印象的ですね。
こちらもなんだか危機感に襲われて、
ワクチンを打ってきましたよ。
二週間前だから効果を発揮するところまで来ました。
変異株にはあまり効果がないという話もありました。
ほんとかいなという気にもなりますが、
安心料というところでしょうか・・・。
プーチンさんもドイツのメルケル首相がいなくなって、
なんだか寂しくなって憂さ晴らしって感じかな。
メルケル首相が辞めてすぐですからね。
同じ東ドイツにいて、
プーチンさんが会話できる唯一の人でしたから・・・。
ウクライナもなんともお粗末な外交姿勢だったわけで、
NATOにも加盟してない、
アメリカのような大きな後ろ盾も持ってない、
もちろん原爆も持ってない。
飢えたオオカミにとってはいい獲物状態なんですね。
しかも政権内部もいい加減な感じで・・・。
いっちょいただくかと、
プーチン氏が思っても無理はないかな。
ノーベル平和賞をもらいたくてしょうがない、
一方のトランプさん・・・。
ロシアの言い分をとにかく認めて停戦させたい。
この戦争を止めれば、
平和賞は確実だなという計算があるんですね。
ウクライナの為なんてみじんも思ってないですから・・・。
まあ、ウクライナの領土割譲で、
プーチン氏勝利で幕を閉じるでしょうね。
またそれしか戦争を終結する手立てもないわけで。
停戦と同時にゼレンスキーさんの退陣で、
プーチンさんの完全勝利でしょうね。
国際政治の非情なところです。
トランプさんはゼレンスキー氏を、
全く認めてないですからね。
プーチン氏の方を向いてるわけですから、
どうしようもないでしょう・・・。
白杖の音コトコトと冬の昼
白杖と言えば、
目の見えない人の使う杖というのが、
一般の人の認識ですね。
白杖を見てその人が、
なにに困ってるかもわかるということもあります。
中学生の頃かな、
この白杖を持って歩いてる人が、
信号のところに来ると。
すぐ近くのお店のパートの女性かな、
すぐに飛び出してきて、
信号を安全に渡らせているところをよく見ました。
しかし、後に噂では、
結局その人は車に轢かれてしまったと聞きました。
その頃の信号って今のように、
音が出てなかったかもしれない。
非常に危険度の高い場所だったと思う。
やはりその頃は白杖ひとつでの外出は、
危険度が高かった気がする。
冬になって空地が乾燥してくると、
一定の音の響きがよくとおるようになる。
ピンと張りつめた空気感になると、
音とか人の声もよくとおるようになる。
湿度がなくなると音の通り道を、
阻害するものが減るせいなのかな。
楽器の音もなんだかよく通るようになるんですね。
響きも良くなって、
なんだかちょっとうまくなったような、
気分になりますよね。
聴こえ辛かった話し声が、
よく聴こえるようになったり、
そういう感じ方というのは夏だとまずないですね。
夏だと空気の中の水蒸気が増えて、
音の伝達を阻害するので、
澄んだ感じの音にはなりにくい。
若干鈍い音の感じになって、
あまりいい響きには聞こえ辛くなりますね。
楽器と声とかは変わらないのですが、
空気感の違いが聞こえ方にも、
影響してくるわけです。
白杖がどのくらいの硬度を持つ杖か、
分からないですが、
冬の澄んだ空気感の中では、
いい響きなって聴こえてくるんでしょうね。
主催者吟
自動ドア開いて落ち葉冬の音
寒波来るお道化て壁に指人形
木枯しや閉店のビラバタバタと
冬日向鯉群れ力漲りて
秋深し匂う昭和のナポリタン
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