渡辺さんの俳句傑作選








2010年 5月の俳句







女子アナはプードルが好き花あしび
                           少し前の女子の仕事の花形はスッチー・・・。
                      今や航空会社も傾いちゃってるので、
                そんな話も聞かなくなった。
                           さして憧れるほどのこともなくなったのか・・・。
                  倒産する現実を見てしまうと、
                           厳しさだけがクローズアップされてしまう・・・。
              そんなもんだろう・・・。
                            今やテレビのアナウンサーが人気だという・・・。
                  毎日のようにテレビで写って、
                             固定給の芸能人という感じがしないこともない。
                           パッと見で決まる人気投票のようなものだと、
               一番を取りそうな勢いだ。
                       女子アナになったとたん好みを変えて、
             愛犬もプードルになり、
                   話す言葉も違ってくるという・・・。
                      これは恐るべしというのかどうか・・・。

                        







パワハラの相談受けて花水木
                             最近企業内いじめの陰湿な話を聞くことが多い。
                       それがまたちょっと考えられないくらい、
               執拗に続けられるようだ。
                          しかも上司が部下に対してやるらしい・・・。
                       こうなるとほとんど拷問に近いだろう。
                       転勤先までメールを送りつけてきたり、
                        正常な神経を保つことが不可能なほど、
                ひどいのもあるらしい・・・。
               ストレスシ社会とはいえ、
                    とんでもないことが行われている。
                       皆で何とかすればという意見もあるが、
              やるほうは想像以上に、
                    世渡りがうまいというのが相場だ。
                                相談されても実際に動くことは難しいのがこれだ・・・。








とりあえずノープロブレム柏餅
            不況と政治の混乱。
                  なんだかいいことないな・・・。
                   って、言ってもしょうがない・・・。
                     いま一番重要なことは気にしない。
                           この言葉をいの一番にもってきておかないと、
              なんだか大変そう・・・。
                           柏餅の味も思い出せないようじゃ心もとない。
                     美味しく食べてノープロブレム・・・。








ジーンズの老年夫婦緑の日

                   いまの老年と言われる世代は、
                     アメリカのドラマを見て育った層だ。
                                  名犬ラッシー、アニーよ銃を取れ、名犬リンチンチン・・・。
                  などなどとにかく多数あった。
                ローハイドなどもあった。
                           こういうドラマにはジーンズがよく登場して、
               なかなかカッコ良かった。
                     そのころの日本にはまずない・・・。
                            アメリカのの文化として日本に入ってきたのが、
                  ちょうど青年期だったろう・・。
                           子供の時のあこがれが現実になった瞬間だ。
                     こうなるとこの文化は引きづられ、
                         還暦になってもなお生き続けることになる。
                          昔なら非常に違和感のあったスタイルでも、
                          感覚的に普通にジーンズで闊歩していると、
                              見るほうも普通に感じるから不思議なものだ・・・。








禿げ頭の主治医の微笑子供の日
                      お医者さんの顔を見る時というのは、
                    まあ体調の悪い時と決まっている。
                       調子がよ過ぎて通うということはない 
                病院に張ってまず思うのは、
                            どんな医者が待ち構えてるだろうということ・・・。
                      あんまり怖そうだろ帰ろうかななどと、
             ふと考えてしまう・・・。
                         病院のドアを入ったとたん弱気になるのだ。
                           あんまり医者にニコニコされると大丈夫かなと、
                   いきなり不安になったりする・・・。
              体調が悪いというのは、
                         けっこう神経が細くなってる状態でもある。
                      椅子に座ってパッと振り返った医者が、
             禿げていて怖そうだと、
                いきなりどもったりする・・・。
                       そこでにっこりされると今度はホッとして、
                     いやに信頼できる医者に見えてくる。
                       まあ、神経が細くなってる時というのは、
            こんなもんだろう・・・。


           





主催者吟

皺増えし爪見る朝のサツキかな

五月晴れ誕生日ごとシミ数え

動物は人面事典アヤメ咲く

放棄せる巣にもどり居るツバメかな

白きバラつばぜり合いは紅きバラ





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