ギター弾き語り健康論
〜二の段〜
中学生の時、ピアノの音を五線譜に書き取る聴音のテストがあったのだが、
まったく見当がつかず、われながら情けなかったことを覚えている。
同級生の女の子に、とても勉強のできる子がいて、
しかも、彼女はそれに加えて、
今考えると絶対音感の持ち主であったのだろうか、
いとも簡単にこの試験をこなしていたのである。
羨望と嫉妬の念を強く抱いたのをまざまざと記憶しているけれども、
残念ながら彼女より私の優れているものは、
せいぜい体育ぐらいしかなかった。
そんなわけで、音符は不得手としていたものの、
音楽自体は決して嫌いではなかった。
私の年代からいえば、
ビートルズ、グループサウンズ、フォーク、加山雄三、美空ひばりなど、
それぞれの全盛時代を青春の一部として共有していたし、
彼らの歌を口ずさんでもいた。
また、当時放映されていた外国製の音楽番組、
アンディー・ウィリアムス、トム・ジョーンズ、
エンゲルベルト・フンパーディンクなどのショウを見て、
英語の歌詞を暗記しようと試みたこともあった。
一つ、鮮明に記憶している体験がある。
中学二年の時、
友人に誘われて「アイドルを探せ」という映画を見た時のことだ。
当時、有名だったフランスの女性歌手、シルビー・バルタンが出演しており、
その歌声にいたく魅かれた!ことを覚えている。
ハスキーなフレンチの歌声に、
たんまりと魅了され、にわかファンとなり、
その抜群のスタイルと、美貌とに
ドキドキ、ワクワクした淡い思い出である。
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