ギター弾き語り健康論



                              





                               六の段






 そこで、ギター弾き語りの健康上の効用を考えてみよう。

右手と左手を存分に使用しないと、

ギターは演奏不可能なことは言うまでもない。

解剖学の基本的事項であるが、

右手は左脳に、左手は右脳に直接つながっている。

つまり、左手を使う動作そのものが、

右脳の刺激になるのである。

 ギターの左手の動作は精緻な動きの連続で、

もちろん力量によりその動きには天地雲泥の差があるが、

とにかく左手指をフルに使うため、

右脳刺激には抜群の効果があるに違いない。

音楽そのものが、右脳の守備範囲であり、

左手の動きが右脳と直結しているので、

二重に右脳を刺激する活動なのである。


 つぎに、歌を唄うという行為である。

発声は、呼吸法と密接にかかわっている。

あらゆる健康法の中で、誰も異議を唱えないのは、

呼吸の重要性だろう。

 ヨガにしても、座禅にしても、あの由美かおるで有名な西野式呼吸法にしても、

日本人の馴染みやすいイタリア式ベルカント唱法も、

当然基本は腹式呼吸であり、

気を充満させ、お腹に支えを作る発声法がなければ、

オペラのアリアなど歌えるはずもない。






                                 
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