Bangkok (Thailand) ・・・バンコク(タイ)

滞在期間 : 2001/3/19〜3/22

・二番目の目的地、バンコクです。以前インドに行ったときに、トランジットのために一泊したことがあり、今回が二度目です。体調が悪かったせいもあって、今旅行で最も長く滞在した都市でもあります。宿はシングルルームをとりました。一泊目はホアランポーン駅のそばの500バーツ(=約1350円)のところ。ホットシャワーも出るという、贅沢な宿でした。ニ泊目からはカオサンの、450バーツ(=約1220円)のところ。クーラーもついてたんですが、これが弱にしても効き過ぎて、そのせいで風邪悪化。かつシャワーは水。向こうでは暑くてもクーラー付けて寝ないほうがいい、ということを学びました。

・ゴーゴーバーにも行きました(下の写真”パッポン通り”参照)。そこで会った53歳のおじさんと飲んで、語ったりもしました。なんでも30年勤めた一部上場の会社を、インドに行くために辞めたそうです。これからはてめーのために生きるんだ、なんておっしゃってました。ゴーゴーバーは、400バーツほどお店に払うと、女のコをテイクアウトできるので、おじさんから「若いんだから好きなコ持って帰れよ」なんてけしかけられましたが、丁重に辞退させていただきました。ああいうところの女のコは、半分以上がエイズだそうです。くわばらくわばら。

・バンコクではトゥクトゥク(小型の三輪タクシー。インドのリキシャ、インドネシアのバジャイと同じようなもの)との値段交渉に疲れました。だましが多いのもそうですが、インドを思い出してしまい、うんざりさせられました。インドとちょっと違うところは、「高すぎる。他を当たるわ」というと、意外なほどあっさりとあきらめて去っていくやつが結構いたこと。インドなら、「じゃあいくらまで下げるから」と食い下がるのが普通なんですが。


Don Muang Railway Station ・・・ドン・ムアン駅

バンコクの玄関口、ドン・ムアン国際空港と接続してる鉄道駅です。空港の駅にしてはひなびてて、プラットホームも地面と同じ高さです。夕暮れの空があんまりきれいなんで撮った写真で、駅を撮ったというよりは、空を撮ったという方が正しいです。このあと雷を伴ったどしゃぶりに。

Democracy Monument ・・・民主記念碑

カオサン通りから500mほど歩いたところにある記念塔。夜はライトアップされてきれいでした。

Khaosan Road ・・・カオサン・ロード

バックパッカーのメッカといってもいいでしょう。ザックしょった学生たちが、バンコクに着いたらまず目指す場所。安宿と安い旅行代理店が密集している通りです。前に来たときも、ここで一泊しました。サリン事件後、オウム幹部がここに潜伏したが見つかって逮捕された、なんてこともありました。とにかく旅行者が多く、日本人もたっくさんいました。写真にも見えますが、なんとイギリスの"Boots"もありますね。最近できたようです。

Worms Sold in a Street Shop ・・・出店で売ってた虫

カオサン通りの近くで見かけた食用虫。バッタや蜂のコみたいなのは驚きませんでしたが、写真右上に写ってるタガメにはびっくりしました。あんなものまで食べるんですねー。ちなみにタイでは、オスがメスに頼るタガメの習性になぞらえて、日本でいう”ひも”のことを”タガメ(をタイ語で)”というらしいです。

Mar Boon Klong Centre at Night ・・・夜のマーブンクロンセンター

バンコクの超繁華街で若者に人気のスポット=サヤーム・スクエアそばにある、マーブンクロンセンター。"MBK"が、マーブンクロン("Mar Boon Klong")の略だと気付いたのは、写真を撮ってからだいぶ後のことでした。インド旅行のトランジットのときも来て、青のギンガムチェックの服(知る人ぞ知る)なんかを買ったのも、ここだったと思います。

GOGO Bars Complex nearby Sukumvit Road ・・・スクンビット通り近くのゴーゴーバー村(?)

マーブンクロンセンターから、高架式スカイトレイン・BTS(1999年に開通したばかり)でNanaという駅で降り、スクンビット通りに沿って次の駅まで歩いた時のこと。トイレに行きたくなって、探すも通りは出店ばかりでトイレはなく、さまよい歩いて偶然見つけたゴーゴーバーの密集地区。袋小路になっていて、右も左もゴーゴーバー。とりあえずトイレだけ借りて、あと写真も断って撮らせてもらってスクンビット通りに戻ったのでした。

Thaniya Road ・・・タニヤ通り

日本人向けスナックなんかが軒を連ねるタニヤ通り。別名日本人横町とも言われるらしく、看板にも日本語がそこここに見えます。ただ、セブンイレブンなんかはタイ中にありますが。スナックの前には写真にも写ってるようなお姉さんがいっぱいタムロしています。各お店の前に2,30人群れているので、なかなか壮観であります。通りを歩く人も日本人の中年男性が多く、「いやー、専務。ご無沙汰しております」的な会話も聞かれました。

Phatphon Road ・・・パッポン通り

夜は写真のような露店でにぎわうパッポン通り。人がいっぱいで歩くのも困難なくらいですが、来る人達の目当てはなにも露店に限りません。写真の奥の方に見える、ゴーゴーバー。これが目当ての人も少なからずいるのです。「ミルダケタダ」とか、「ビールイッパイ80バーツ」なんて日本語で言ってるポン引きのタイ人がお店の前にいて、道行く人を誘います。お店の中は外から丸見えで、水着姿のお姉さんが大勢踊っていました。私も入って一人ビールを飲んでると、隣に日本人のおじさんが。「ほれ、若者!行け!」なんて檄を飛ばしてきましたが、「いや、自分はいいです」なんてやってるうちに話が盛り上がって、3軒ハシゴして、ビールおごってもらいました。今ごろどうしてるんでしょう、あのおじさん。

Wat Phra Keo and Grand Palace1 ・・・ワット・プラケオと王宮1

バンコク観光のハイライト、ワット・プラケオと王宮です。バンコクに旅行で来た人はまず間違いなくここを訪れるでしょう。逆にここさえ見とけばあとは見なくてもいい、という気さえします。もう豪華絢爛、ここでかなりデジカメのメモリを使ってしまいました。もうバシャバシャ写真撮りまくってました。あとでたくさん消しましたけど。

Wat Phra Keo and Grand Palace2 ・・・ワット・プラケオと王宮2

バンコクから持って帰ってきた案内図によると、この金ピカの塔は、「プラ・スィー・ラタナ・チェディ」というそうです。どうでもいいですね。タイのキンピカ趣味を見事に体現していると思います。ちょっと薀蓄をたれると、ワット・プラケオは王室専用として国家的重要儀式を行う第一級寺院で、本堂にまつってあるエメラルド色の仏像にちなんでエメラルド寺院とも呼ばれる。建立は1782年。(地球の歩き方・東南アジアより)。

Wat Phra Keo and Grand Palace3 ・・・ワット・プラケオと王宮3

ワット・プラケオの中ではこの写真が一番よく撮れてると思います。キンピカあり、重ね屋根あり、遺跡みたいな塔あり、と、タイ寺院っぽさてんこ盛りですね。それにしても日本のストイックなお寺とは全く違う、「こんなに権力も財力もあるんや!これでもか!」と主張するが如き派手さです。

Wat Phra Keo and Grand Palace4  ・・・ワット・プラケオと王宮4

ちなみにワット・プラケオの拝観料ですが、タイとしては鬼高の200B(=約550円)でした。タイ人はタダだそうです。

Taiga in Wat Phra Keo ・・・ワット・プラケオ内の銅像と私

しかし私の足の短さを露呈するような写真ですね・・・それはいいとして、横の銅像ですが、どうしてとったかというと、「三国志」の関羽?と思ったからです。長髯に青龍円月刀といえば、関羽しかない!と思うのですが、なぜ中国の英雄がタイに?と不思議に思ったのです。中国から伝わったのかもしれないし、全然関羽とは関係ないかもしれない。真相知ってる人いたら教えて下さい。ちなみにアジアでの関羽の呼ばれ方は、日本のように「関羽」でも「関雲長」でも「関帝(横浜にも関帝廟がある)」でも、ましてや「長生」でもなく、「関公(クァンクン)」というのが一般的なようです。・・・三国志マニアのコメントになってしまいました。

Wat Pho1 ・・・ワット・ポー1

王宮から200mほどしか離れていないワット・ポー。バンコクで最も広い境内を持ち、タイの初めての大学でもある寺院だそうです。しかしなんでこんなにたくさん屋根をつけるんでしょうか。

Wat Pho2 ・・・ワット・ポー2

ニョキニョキと生える塔。一つ一つ結構大きいです。ここでおまけ話を一つ。ワット・ポーには王宮から行ったのですが、トゥクトゥクの運転手にワット・ポーへの道を聞くと、「今日はワット・ポーで総理大臣が儀式を行うので、3時まで入れない。それまでおれがバンコク市内を案内してやる。どうだ?」という答え。ほんまかいな、と他の運転手に聞いても同じような答え。しかも「知らなかったの?常識よ」みたいに鼻で笑いながらです。でも「うそくさい」と思って行ってみると、1時だったんですが開いてました。「バンコクもインドに負けず劣らず騙してくるのね」と、認識新たにしたのでした。

Thai Boxing in Ratchadamnoen Stadium ・・・ラチャダムヌンスタジアムでのムエタイ

今回バンコクで是非見たかったものの一つです。ムエタイは、賭けの対象になっていて、生活かけて賭けてる人もいるそうです。試合自体はそれほど面白くなかったんですが、賭けてる人達の反応が面白かったです。ひざが相手に決まるたびに、「オオッ!」なんて歓声があがるのです。赤が決めたときと、青が決めたときの歓声が違うので、赤がキックを決めると「赤!」、その逆は「青!」なんてことを言って、審判にアピールしてるんでしょうか。このときに体調不良がピークに達して1時間半ほど見たところで帰りました。ほんと辛かったです。

Wat Benchamabophit1 ・・・ワット・ベンチャマボピット1

他とちょっと毛色の違う寺院です。どう違うかというと、総大理石造りなんです。しかもすべてイタリアから輸入したもの。豪華です。中も大理石敷きになってて、心持空気もひんやりしていました。

Wat Benchamabophit2 ・・・ワット・ベンチャマボピット2

斜めから見たところ。屋根が段々になってて、そこはいかにもタイの寺院です。

Wat Benchamabophit3 ・・・ワット・ベンチャマボピット3

ワット・ベンチャマボピットの境内にある、小川と橋、それとアヒルにニワトリ(?)。のどかな風景。橋は鮮やかな赤で、日本の神社に通じるものがあります。

Buddha in Wat Benchamabophit  ・・・ワット・ベンチャマボピット内の仏像

きれいに撮れてます。なんかバックがライトアップされてるみたいにきれいですねー。証明写真みたいな感じもします。日本の仏像と比べて表情はどうでしょう?先日友人に見せたら、「日本のと全然顔が違う」って言ってましたが。

Wat Arun ・・・ワット・アルン

チャオプラヤー川越しに見たワット・アルン。ワットは寺、アルンは暁を意味します。つまり、”暁の寺”。バンコクで撮った写真の中でも気に入った写真ですが、誰もが撮るであろう被写体の誰もが撮るであろうアングルでしょう。そういう意味では平凡な一枚だと思います。

Wat Traimit ・・・ワット・トライミット

ホアランポーン近くにある、ワット・トライミット。これまで見た寺院に比べてなんとすっきりしていることか。ここの目玉は下の黄金仏像。ガイドブック見ても、お寺自体はあまり評価されてません。ちょっとかわいそうなんで、撮ってあげました。

Golden Buddha in Wat Traimit ・・・ワット・トライミット内の黄金仏像

純度60%の金でつくられた仏像だそうです。ワット・トライミットでもらった案内には、ほぼ純金と書いてありましたが、60%というのが真相でしょう。ちょっと見栄張り過ぎですよね。それはともかく、時価120億円を超えるものらしいです。すごいです。ちょっと面白い話が地球の歩き方に載ってるので、紹介しましょう。「この仏像は、盗まれないように、漆喰でカモフラージュされていた。1953年、廃寺からこの仏像をワット・トライミットに移動するときに、クレーンがその重さのために壊れ、仏像は倒れてしまう。しかも天候が悪化したため、作業員たちはそのまま帰ってしまった。翌朝、豪雨に打たれて漆喰が剥げかかった仏像から、金色の光がのぞいていた。こうして300年ぶりに本来の姿を表した」・・・とあります。うーん、それにしても雨降ってきたからって、倒れた仏像を放って帰るなんて、タイの人は信仰心ないんでしょうか。なんてつっこむのは私だけでしょうか。