Seoul (Republic of Korea) ・・・ソウル(韓国)
滞在期間 : 2002/1/29〜1/31
・約1年半ぶりの更新です。東南アジア旅行とは全く別の、ソウルへ旅行したときの写真などをアップしています。更新に当たってはいろいろ苦労しました。一つには旅行してから半年以上経っているので、思い出すのが大変だったということ。撮った写真と当時の日記を見て、思い出しながらこのページを作っていきました。その日記なんですが、家計簿と一緒に大学生の頃(今も大学生ですが)から7年以上続けてきたもので、最近(2002年9月現在)パタっと止めてしまいました。毎日書くことが同じで虚しくなってしまって・・・。と愚痴をこぼすコーナーではないので閑話休題。あとは「地球の歩き方」やら、旅行中にとったメモなんかも活用しながらなんとか記憶を辿っていってこのページができる・・・以下その苦労に思いを馳せながら、じっくりと噛み締めるようにお読みください。
・他に苦労したことに、「韓国語のアルファベット表記」があります。このサイトは海外の友達にも紹介するので、「写真に何が写っているのか?」くらいは理解してもらおうと、タイトルは英語表記を先に表示しています(見ての通り)。それにしても韓国語のアルファベット表記って難しいんですよね・・・「新世界」を「シンセゲ」と読むのは知っていても、「Shinsegye」という綴りは日本人にはわかりません。「gye」ってのが絶対出てこない。ガイドブック見てもハングルでしか書いていないので、英語で書かれているソウル観光案内サイトなんかを回って調べました。ええ、調べましたとも。以下その苦労に思いを馳せながら(以下略)。
・この旅行中は、イギリス留学中に友達になった、韓国人のPeter(イングリッシュネーム。ずーっと名字である「Koo(クー)」で呼んでいるんですが、本人がPeterの方がいいと言っているので)のアパートに泊まりました。それから、一人で行ったのではなく、やはり留学中に友達になった福岡人・シンと二人で行きました。ところどころシンも写真に写ってますが、アップの写真はないため、今回特に本人の許可を得ずサイトに載せてます。というわけで何か問題あったら連絡ください>シン。
・上でも書きましたが、記憶がかなり曖昧になってる部分もあります。自分自身、整理する意味も込めて、ここでソウルでの旅程をまとめたいと思います。
1日目 仁川空港→梨泰院→安重根義士記念館→梨泰院→明洞→南大門→弘大入口→おやすみ
2日目 おはよう→昌徳宮→ロッテ免税店→南大門→仁寺洞→東大門→南山・ソウルタワー→おやすみ
3日目 おはよう→梨泰院→明洞→梨泰院→仁川空港
・・・と、3日の内に結構動き回ってます。何度も梨泰院に行っているのにはわけがあります。Peterの勤めてる会社(外資系アパレルメーカーGap)が梨泰院にあって、そこに荷物を置かせてもらったりしていたんです。移動にはバス・地下鉄・タクシー・徒歩をフルに使いました。昌徳宮→ロッテ免税店→南大門は徒歩だったんですが、歩いた歩いた。かなり疲れました。因みに下の写真は時系列順に並んでいるので、上の旅程とあわせながら見るとわかりやすいかもしれません。
ソウルに着いてはじめに訪れた町です。ここにあるPeterのオフィスに荷物を置かせてもらいました。オフィスの方々、つまりPeterの同僚たちやボスはみんなイイ人ばかりでした。この写真はメインストリートからはちょっと離れたところです。街並みはなんてことないんですけど、そこここに見られるハングル文字が「異国に来たんだ」と実感させてくれました。でもせっかく異国に来たのに最初にした食事は「ケンタッキー」でした・・・日本でも食べられるのに。
Statue of Ahn Jung-Keun ・・・安重根(アンチュングン)の石像
梨泰院で荷物を置いて身軽になった我々は、私の元会社同期が勧めていた「安重根義士記念館」へ行ってまいりました。安重根は1909年、当時の韓国総監であった伊藤博文を暗殺した人ですね。記念館までは梨泰院からタクシーに乗って行ったんですが、その運転手に全然通じないんです、行き先告げても。「あんじゅうこん」って言っても通じないのはわかってたので、「アンチュングン」って言ったんですが、全く通じない。そこで運転手は日本語ができる案内役みたいな人をつかまえてきて(?)通訳をさせたんですが、その人の言ったことにちょっとびっくりしました。曰く「あ〜、アンジュウコン!カンコクで英雄、ニッポンじゃ犯罪者!ダヨネ?」と。しかもニコニコしながら。・・・どう答えればいいんでしょう?ともかく韓国では一般的に嫌日感情が強いと思ってたので、「安重根義士記念館へ行く」って言っただけでも「なんだとゴルァ!日本人がナメてんのかぁ?」てな感じで怒られるかとドキドキしてたのが、拍子抜けしてしまいました。
Stone Monument of Ahn Jung-Keun ・・・安重根(アンチュングン)の石碑
記念館の前にある石碑です。安重根の手形が残ってるんですが、薬指が短いのにお気づきでしょうか?これは、日本に一矢報いることの誓いとして、自ら切断したためらしいです。そういえば、2001年、小泉首相が靖国神社参拝の際に、右翼派の韓国人が指を切断して抗議してましたね。ここから来てるんでしょうか。さて、上で書いた通り、韓国語の発音は実に難しいものであります。留学してたときに「アン」という韓国人と知り合ったのですが、彼との初対面のエピソードがそれを雄弁に物語ってくれます。普通に「My name is アン」と紹介を受けたので、返しに「Nice to meet you, アン」とこれまた普通に挨拶しました。が、「No. My name is アン」と言われたので、「ん?So you're アン, right?」と確認の意味で聞きました。すると、「Yes, アン」と答えてくれたので、もう一度「アン、nice to meet you.」と言うと、「No! アン!」と答えるではないですか!文章にするとわけわからんのですが(笑)、日本人に「アン」と同一に聞こえる発音も、実は微妙に違ったりするようで、私が3回「アン」と言ったとき、私自身自覚できない領域にその差異はあったらしいのです。(つづく)
(つづき)そもそも日本語の発音が、他の言語からすると単純なんです。私は今大学で言語学を専攻していますが、音声言語学の分野に「音節」という概念があります。これは「母音+子音」の組み合わせのことで、例えば日本語は、母音はアイウエオの5種、子音は13か14種(pとかdとかも含む)で、ほかにもyを加えたsyaやkyaなどもカウントし、大体114の音節があると言われます。対して北京語は約400、フランス語で約700、英語に至ってはまだちゃんと数えた人がいなくて、一説には2000だったか、とにかく数千の音節があります。去年(2001年)の大学スクーリングで学んだところによると、ベトナム語だかタイ語だか(このへんうろ覚え)は、理論的には1万を超える音節があるとか。発音の面から言うと日本語は簡単・単純なんですね。
で、写真のソウルタワーなんですが、今までの旅行通り、アホと煙は高いところが好き、の例えに違わず登りに行ってます。後述。
Itaewon Main Street ・・・梨泰院(イテウォン)のメインストリート
再び梨泰院です。写真のように通りのあちこちに出店があって、道行く人に声をかけてます。あと、人々の服装を見てわかる通り、この頃ソウルはめちゃくちゃ寒かったです。
Shinsegye Department Store ・・・新世界(シンセゲ)デパート
電飾で飾り付けられてきれいな新世界デパート。我ながらうまく撮れたなぁ、と思う一枚です。
バンコクに続き、ゲテモノ屋台シリーズ第二弾です。煮込んでいるのは虫のサナギ。南大門や東大門辺りを歩いていると、この屋台が強烈な匂いを放ち、私は気分が悪くなること度々でした。しかしPeterは好物のようで、このとき一緒に歩いてた彼が一つ頼むと、オバチャンが写真右上に見える白い紙コップに入れてくれたのでした。丁寧なことに汁までたっぷりと。私がいやがってるのを知っていてPeterは、「食べてみ」と私に迫り、いやがる様に喜んでいたんですが、そこは日本男児、ますらお魂を見せるべく、一口食べてみました。・・・味はともかくあの匂いが口中に広がって、しばらく取れませんでした。しかも肉(っていうのかな?虫の場合)が歯の間に挟まってたのがあとから出てきたりして、また匂い復活なんてこともあり、嫌な思いをしました。が、まぁ何事も経験。1カップ頼むと全部食べられないのでもったいないけど、一口だけ食べさせてくれたんで得したなぁ、と思うことにしました。しばらく気分悪かったんですが、その横でPeterは、1カップペロっと食べてしまいました。なんでも、たんぱく質が豊富でカラダに良いのだそうな。
ソウルを訪れたらまず間違いなく一度はここを通るのではないでしょうか。1399年造。ソウルを囲む城壁に造られた8つの門の一つで、当然南に位置する門であり、正門でもあります。韓国国宝第一号だそうです。
Soft Rice Cake in Chili Sauce (Called Tokpokgi...this spelling is probably wrong!!) ・・・トッポッギ
柔らかくて円筒状の細長いお餅をコチュジャンで炒めたもので、かなりおいしかったです。普通に道の脇にある屋台で売ってたんですが、一皿1,000ウォン(=約100円)でした。日本でもこれが食べられる韓国料理屋があるそうです。渋谷の「春川タッカルビ」(難波なんかにもあります)でタッカルビを食べたことがあるんですが、そのときも同じ形のお餅を一緒に炒めて食べました。それと同じような味でした。ですのでトッポッギを日本で食べてみたい方は、一度「春川タッカルビ」に行ってみるのもいいかもしれません。
Changdok-gung Palace1 ・・・昌徳宮(チャンドックン)1
昌徳宮は、Peterによると「韓国で一番美しい宮殿」だそうな。その中の仁政殿という建物です。一番手前に後ろ姿で写っている男が、一緒に旅行したシンです。
Changdok-gung Palace2 ・・・昌徳宮(チャンドックン)2
仁政殿を下から覗いた写真。緑と朱で、きれいに彩られています。ところで英語タイトルの「Changdok-gung
Palace」ってのはちょっとおかしいと感じる人もいるかもしれません。「gung=宮」ですでに「Palace」を意味しているからです。言語学の世界ではこういう重複をトートロジーと言うんですが、日本でも「明治通り」を「Meiji
do-ri avenue」なんていう風に表記したりしますね。なんででしょう?知っている人いたら教えてください。
Changdok-gung Palace3 ・・・昌徳宮(チャンドックン)3
別の建物の屋根を下から撮った写真。上の写真と同じように、なかなか美しい装飾だと思います。ここでもシンが写ってますね。彼の性格からいって、偶然写ったのではなく、写ることを狙ってあの位置に立っていると思われます(笑)。
Changdok-gung Palace4 ・・・昌徳宮(チャンドックン)4
上の写真に写っている建物の天井。これまた複雑な装飾です。
Changdok-gung Palace5 ・・・昌徳宮(チャンドックン)5
ここまでの写真に比べると随分地味ですが、これも昌徳宮内の建物。ここまで見て思うのは、沖縄・琉球文化と似たテイストがあるなぁ、ということ。なんか似てますよね?一応付言しておくと、似てるといっているだけで、韓国が琉球の真似をしてるとか、そういうことを言っているのではありません。単に似ているな、と。
Changdok-gung Palace6 ・・・昌徳宮(チャンドックン)6
小さい煙突が写っています。ガイドさんによれば、この煙突はオンドルに使う蒸気を逃がすためのものらしいです。私たちは寝坊したため、日本語のガイドツアーに参加できず英語のツアーだったので、ちょっと誤解してるかもしれませんが。オンドルというのは、韓国に昔からある床暖房のことで(当然昔と今じゃ仕組みは違うでしょうが)、冬がさむーい韓国では、ほとんどの部屋にオンドルが入っているそうです。Peterの部屋にもオンドルが入っていましたが、これが非常に暖かい。私も日本で床暖房のある家に住みたくなりました。
Namdaemun Market ・・・南大門(ナンデムン)マーケット
衣料、食料、電化製品、なんでも売っている南大門市場です。東京の上野・アメ横のような雰囲気です。ただし結構ぼってきます。値札を出しているところの方が少なく、相手を見て値段を決めているようなところがあります。インドや東南アジアを旅行した私は、もうそういうのはうんざりだったんですが。他のアジア諸国と違って、韓国はもっと豊かで、値段交渉なんて必要なく、スマートに買い物できるのかと思っていたので、ちょっとショックでした。逆にそういうのをこそ楽しまないといけないんでしょう、旅行者としては。勿論百貨店とかちゃんとしたところにいけば、普通の買い物ができるんですけどね。
Pigs' Heads Sold at Namdaemun Market ・・・南大門(ナンデムン)で売ってた豚の頭
タイトルのまま。本当になんでも売っているところでした。私はマフラー(1枚300円ほど。あとでぼられていたことが判明。1枚150円くらいで買える)と、セーター(1,400円くらい)、靴下3セットか4セット(500円ほど)を買いました。あと1日目に南大門で眼鏡を買いました。3,000円也。でも今は日本で買ってもそんなに変わらないんですよね。眼鏡は早稲田で4,000円で売っているのを見ましたし、セーターや靴下なんかもユニクロで買えば同じくらい安い・・・別に韓国に行くなと言ってるわけじゃないんですけど(笑)。日本も今はデフレですからねぇ。
Taiga and a Mistress ・・・私と焼肉屋さんの女主人(?)
南大門にある焼肉屋さん、「南牛村(ナムチョン)」での1枚。ここの味付きカルビが死ぬほど旨かったです。写真に写ってるおばちゃんが、お肉を焼いてくれて皿に入れてくれて、とまるで幼児に接する母親のような親切さでした。ただし結構バンバン焼いていくので、食べるのが少し慌しくなってしまうんですが(笑)。キムチやらも頼んで、結局一人2,000円くらいになりましたが、大満足の食事でした。食後コーヒーでも飲むかー、ってなって頼んだんですが、やはり発音が違うのか最初通じませんでした。「でも食後に頼むんやし、状況的にもコーヒーってわかるやろー」って思ってたんですが、実はメニューにコーヒーはなかったんです。韓国では焼肉屋にコーヒーは置いてないものなのかもしれません。でも外で買ってきてくれたのか、調理場でつくってくれたのか、紙コップに入ったコーヒーを運んできてくれたのでした。しかもサービスで。なんていい人でしょう!というわけで、ソウルに言ったら「南牛村」で味付きカルビを食べることをオススメします。
Taiga and Peter (My Friend) in Restaurant at Insadong ・・・私と友達のピーター〜仁寺洞(インサードン)のレストランにて
1日目の夕食には弘大入口(ホンデイッグ)でPeterとサムギョプサル(豚バラ焼肉)を、2日目はやっぱりPeterと仁寺洞(インサードン)でプルコギ(牛肉料理)を食べました。どちらもおいしかったです。仁寺洞は伝統工芸品なんかを売る店が多く、またちょっと裏手に入るとこぎれいな感じの韓料理屋さんが軒を連ねています。一緒に写っているPeterにはあっちこっち案内してもらい、宿まで提供してもらって非常に助かりました。拝謝。しかし私の髪、伸びてますねぇ。このあとさらに3ヶ月ほど、4月半ばまで伸ばしたんですが、今度は逆にスポーツ刈りにしたので、しばらくの間まわりに違和感与えまくってました。
Night View at Namsan ・・・南山(ナムサン)の夜景
ソウルの真中にある南山の上のイルミネーション。南山は標高265m。発展した街の中にぽこっと山があるのは珍しいのでは?私はスコットランドのエジンバラのような起伏のある街が好きなので、個人的に南山はポイント高いです。そういえばマレーシアのクアラルンプールも、街中に小高い山があって、頂上にはKLタワーがありました。南山にもソウルタワーがあり、そういう点ではソウルとKL、似ています。
Night View from Seoul Tower ・・・ソウルタワーからの夜景
南山の上に立つソウルタワーからの眺めです。タワーの高さは約230m。左上に写ってる正体不明の光る物体は、展望台のガラスに反射して映ったもので、決してUFOや心霊写真ではありません。上の写真でもわかる通り、ソウルタワーは展望台が円形をしているんですが、なんと展望台の上の階が回転ラウンジになっていて、フロア全体がゆっくりと回る仕掛けになってます。お茶なんぞを飲みながらソウル市全体を俯瞰する、ってなことができるわけです。
Night View from Namsan ・・・南山(ナムサン)からの夜景
南山へはタクシーで登って行ったんですが、降りるときは15分か20分ほどかけて歩いて降りました。その途中で撮った夜景です。ソウルタワーからの夜景よりもだいぶ高度が低いのがわかりますでしょうか。こっちはガラス越しではないのでキレイに撮れています。
Seoul Tower at Night ・・・夜のソウルタワー
ソウルタワーも夜はきれいにライトアップされています。よくぶれずに撮れたなぁ、と感心の一枚。
最終日はあまり時間がなかったんですが、明洞へ行ってブラブラしてました。南大門が上野だとすると、こちらは新宿って感じでしょうか。ハングル文字も比較的少なく、外国に来た、って感じがあまりないかもしれません。南大門と違ってちゃんと値札をつけて商売してるので、ぼられることはなさそうです。