Siem Reap (Cambodia) ・・・シェム・リアップ(カンボジア)

滞在期間 : 2001/3/29〜3/31

・今旅行のハイライトの一つ、アンコール・ワットのある町です。バンコクから飛行機で行きました。出発の前の日、アユタヤで部屋をシェアした人に、「最近カンボジアで日本人が後ろからメッタ刺しにされて死んだらしい」なんて言われてちょっとびびってしまいました。カンボジアはあまり治安がよくなくて、外務省からも「注意喚起(危険度1)」や、「観光旅行延期勧告(危険度2)」なんかが通達されてます。怖いので、夜はなるべく出歩かないようにしました。メッタ刺しにされたくないですからね。ただ、シェム・リアップなんかは完全な観光基地なので、比較的安全みたいですけど。

・宿は1泊6USドルのところで、日本人ばかり泊まってる宿でした。勿論個室でシャワーもトイレもついてるという、豪華なものでした。ただ、部屋の前のロビーで大麻パーティーをやってる日本人がいたのが少し不気味といえば不気味でしたが。その隣の宿はどうもインチキ宿らしくて、そこに泊まった人が部屋に置いていた荷物を全部盗まれたので宿の人に言ったところ、「知らん、出ていけ」と追い出されたそうです。要は宿の人が盗ったみたいなんですけど、怖い話です。

・通貨はリエル(Riel)で、100リエルが約2.8円。ただしUSドルで払うことの方が多かったです。だいたいどっちでも通用して、メニューにはドル建てで表示されてても、リエルで払いたい旨を伝えると払えます。その場合は店の人が計算してくれます。多分あまりいいレートではないでしょう。超観光地なので、物価は結構高かったです。一食3〜4USドル、缶ジュース、コーラも一本1USドルしました。日本では普通でも、アジアにしては高いと思います。

・宿が集中する市街地と遺跡群は離れているので、大抵バックパッカーは案内役の現地人を雇います。私は到着した空港からバイクを雇い、3日間その人に案内してもらいました。1日6USドルで、これが相場のようです。彼らは遺跡まで連れていってくれて、客が遺跡見物を終えるまで外で待つのが普通ですが、私についたサヴァ君は、「待っててもしょうもないやろうから、来たかったら来てもいいよ」というと、アンコール・ワットの中までついてきました。38℃のうだるような暑さの中、二人でワット見物し、サヴァ君にはいろいろ教えてもらいました。楽しき思いで哉。

・とにかく日本人の旅行者が多く、貧乏旅行してる人に限らず結構年配の方も大勢いました。だもんですから、観光客狙いの地元民には日本語達者な人が少なからずいました。そういう地元の人達が遺跡の前にたくさんいて、遺跡から出てくる私達に向かって、「オニーサーン、コラー」としりあがりのイントネーションで呼びかけてきます。怒られてるのかと思いきや、コーラを売っているだけなんですねー。「オニーサーン、ツメタイミズー。オニーサーン、オトコマエー」とか、しりあがりの日本語が今も耳に残っています。


Angkor Wat and Taiga!1 ・・・アンコール・ワットと私1

アンコール・ワットの外壁前の私です。日雇いバイク運転手のサヴァ君に撮ってもらいました。アンコール・ワットは四面をお堀に囲まれていて、その内側にさらに写真に写ってる外壁に囲まれてます。私が立っているのは、お堀にかかる石橋です。橋というほど頼りないものではなく、石を積み上げた道みたいなもんです。関係ないですが、この写真以降、なぜか私は腰に手を当てて写ることが多いです。なんででしょう?自分でもよくわかりません。

Angkor Wat1 ・・・アンコール・ワット1

上の写真にある外壁の中に入って撮った写真。僧が写っていて、寺院の感じがでてます。観光客がバラバラ写っているよりも厳かでしょう?

Angkor Wat and Taiga!2 ・・・アンコール・ワットと私2

アンコール・ワットの前にいる私、やはりサヴァ君に撮ってもらいました。もうちょっと大きく写ればよかったです。後悔。ここでも腰に手を当てています。それにしてもアンコール・ワットって近づく距離によって結構印象違います。写真で見てもわかるでしょうか。

Central Tower In Angkor Wat ・・・アンコール・ワットの中央塔

ワットの中の中央塔です。写真じゃわからないと思いますが、階段が異常に急です。登るときはよかったんですが、降りるときに苦労しました。怖いのなんのって。四面に階段があり、サヴァ君が「こっちの階段の方がまし」と教えてくれた手すりなしのこわーい階段で降りたんですけど、帰りに見ると、手すりがある階段もあったんですねー。騙されました。

Angkor Wat2 ・・・アンコール・ワット2

よく絵葉書にもなってたり、観光案内パンフやガイドブックでもでてくるカットです。ワットの写真の中ではやっぱり一番キレイな角度だと思います。「正面から見ると3つしか塔が見えないけど、5つの塔が全部見えるところがある」と、サヴァ君に教えてもらって撮った写真です。

Kmer's Smile ・・・クメールの微笑み

有名なクメールの微笑み、下の写真のバイヨン寺院にあるものです。500リエル札にも印刷されているもので、カンボジアにとってのまさに「顔」なのかも知れません。

Bayon (Angkor Thom)1 ・・・バイヨン寺院(アンコール・トム)1

クメール語で「大きな都市」を意味するアンコール・トム、その真ん中に位置するバイヨン寺院の写真。アンコール・ワットに次ぐ観光スポットです。私は一目見て好きになってしまいました。アンコール・ワットもいいんですけど、また違った良さがあります。遠くから見るとモザイク模様みたいできれいでした。アンコール・ワットのシンプルな美しさとは対照的な、複雑なものがもつ美しさを感じました。

Bayon (Angkor Thom)2 ・・・バイヨン寺院(アンコール・トム)2

バイヨンは入り口が四面にあり、東西南北どの方角からみてもほとんど同じなんですが、日光の関係で印象が変わります。というわけで、上の写真の逆サイドから撮りました。やっぱりちょっと違うでしょう?

Ta Keo ・・・タ・ケオ

アンコール・ワット周辺遺跡群の中でも大きなものの一つです。名前が日本人男性の名前みたいで面白いです。関係ないですがタイ-マレーシア国境に「サダオ」という町がありました。他にも探せば「カズオ」とか「ヨシオ」とか「フミオ」とかあるかも知れません。・・・写真と全然関係ないコメントになってしまいました。

Ta Prohm ・・・タ・プローム

これも有名な観光スポットで、遺跡にガジュマルの樹が根を張ってしまっていて、発見当時からこの状態だそうです。地球の歩き方にも写真が載っていたのですが、これほど大きいとは!大きさがわかるように、わざと他のツーリストが通るところを撮りました。ね、でかいでしょ?

Angkor Wat (evening) ・・・アンコール・ワット(夕暮れ時)

夕方に撮ったワット。昼間とは印象も変わります。

Phnom Bakkeng1 ・・・プノン・バッケン1

「プノン(phnom)」とは、クメール語で「丘」を意味します。つまり「バッケン丘」(バッケンも意味があるかも知れませんが・・・)という意味です。確かに山というには小さいですけど、丘というには高かったような。上まで登ると息が切れました。そのバッケン丘の上にある遺跡が左の写真です。夕日を見るためにたくさんのツーリストが夕方になるとここに来ます。ちなみにカンボジアの首都「プノン・ペン」は、昔、彼の地で見つけた仏像をまつったペン夫人という人にちなんだ名称で、「ペン夫人の丘」という意味だそうです。

Phnom Bakkeng2 ・・・プノン・バッケン2

上の写真にある遺跡に登って見た夕日です。「西バライ」という地区の湖に沈んでいくんですが、雲に阻まれてまさに地平に消えていくところは見られませんでした。

Angkor Wat (after Sunset) ・・・日没後のアンコール・ワット

プノン・バッケンで夕日を見た後、アンコール・ワットのそばを通ったときにお堀越しに撮ったもの。外壁の後ろにワットが小さく見えます。

Neak Pean ・・・ニャック・ポアン

たくさんの遺跡を見てまわりましたが、どれも似たりよったり。そんななかで印象的だったのが、このニャック・ポアンです。円の形をした台の上に塔があって、方形になった階段で四方を囲んであり(ここまで写真に見える通り)、さらにその階段のそれぞれの辺に隣接する形で同じような方形階段があります。・・・って説明下手なので文章じゃよくわかりませんね。すいません。なんか儀式かなんかに使ったような、そんな雰囲気がある遺跡でした。

Pastral Scene and Cattles ・・・牛のいる牧歌的風景

遺跡巡りの途中で出会った、牧歌的風景です。牛とその世話をしてると思しき男が写ってます。これも写真じゃちょっと・・・実際に見るともっと「いいなぁ」って思えるんですけどね。

Taiga and Savata, the driver ・・・私とドライバーのサヴァッ

三日間に渡って雇ったバイクドライバーのサヴァ君と私です。サヴァ君は、綴りは「savata」でも「サヴァ」と、最後のtaは黙字にして発音するみたいです。でも母音"a"があっても発音しないのかなぁ?仏語では最後の子音は発音しないっていうのは聞いたことあるけど・・・"a"が入るっていうのは、私の聞き間違いかもしれません。彼の表情はさながら往年のチャールズ・ブロンソンの如く苦味走ってますが、私と同い年、26歳だそうです。接してたときのように、もっと笑顔で写って欲しかったですね。私はといえば、また腰に手を当ててます。なぜ?

Angkor Wat Before Sunrise ・・・日の出前のアンコール・ワット

滞在三日目の朝、5時半に出て朝日を見に行きました。そのときに撮ったワットです。アンコール・ワットは、今旅行中で最も写真に収めた被写体です。朝も昼も夕方も、ぱしゃぱしゃ撮ってます。

Angkor Wat with Sunrise Behind1 ・・・朝日を背に受けるアンコール・ワット1

日の出を見たあと、帰りに撮ったワットです。逆光のワット。

Angkor Wat with Sunrise Behind2 ・・・朝日を背に受けるアンコール・ワット2

ベストアングルで撮った、朝のアンコール・ワット。キレイに撮れてます。

Tourists Who Are Waiting for the Sunrise in Angkor Wat ・・・アンコール・ワット内で日の出を待つ人達

ワットの中央塔の上で、朝日が昇るのを待つ人達。勿論私もその一人です。遠い異国の地で昇る朝日を見て、何を考えるのでしょうか。斯く言う私も旭日(きょくじつ)に対峙し、我が人生如何すべき哉と思いを巡らせる・・・わけではなく、すでにして心は次の目的地・サムイ島へと飛んでいるのでした。