No.136-2 御前山1405m(奥多摩) Part2
また、カタクリに会いたくて・・・


御前山・略図2
むさくるしい男5人です
御前山の山頂にて

A月夜見峠から入山 平成16年4月10日 晴れ

JR青梅線奥多摩駅-《タクシー40分》-月夜見第二駐車場〜小河内峠〜惣岳山1340m〜御前山1405m〜惣岳山〜サス沢山940m〜小河内ダム〜奥多摩湖バス停-《タクシー15分》-奥多摩駅 【歩行時間: 3時間40分】
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  今年も異常に春が早かったので、多分カタクリの花は満開だろうと思い、仲間たちと御前山へ出かけました。 しかし、 山腹ではチラホラと咲いてはいたものの、山頂周辺のカタクリの花は未だでした。 奥多摩のカタクリと芽吹きの新緑に関しては、今年は例年通りのようです。 つまり、4月下旬がその旬のようです。 何でも3〜4日前に山頂部に雪が降ったとのことで、今日昨日の暖かい日差しでやっと雪が融けたばかりのようでした。 花の蕾も、心成しか少ないように感じました。 若しかしたら、今年の御前山のカタクリはハズレなのかもしれません…。
  今回は、山頂までの高低差が最も少ない(最も楽な)月夜見第二駐車場からのアプローチです。タクシー代はかかりますが(奥多摩駅から7千ウン百円)、大勢での登山でしたら割り勘で、それほどでもないと思います。 尚、2年前に私達が逆から辿ったこの月夜見コースは、その東端で惣岳山の少し西側を巻いていましたが、現在は惣岳山の山頂へ直接通じていました。 ルートが若干変更されたようです。
  賑やかな御前山の山頂で大休止の後、下山は大ブナ尾根ルートを辿り、奥多摩湖へ出ました。 けっこうきつい下りでしたが、ミズナラやコナラなどの冬枯れの明るい道で、楽しめました。 大ブナ…、というネーミングの割には、残念ながらブナは少なく、その巨木も、私の見た範囲ではなかったようでした。 麓の近くではミツバツツジが所々きれいに咲いていました。
  地元のタクシーの運転手さんから聞いた話ですが、ここいら辺は殺人事件の死体の捨て場所で、しょっちゅう発見されるそうです。 大雨の降った翌日などには、死体が半分くらい浮いてくるそうです。 何らかの理由で死体を奥多摩の山林や谷底へ棄てようと思っている方に一言アドバイス。 どうせ埋めるのならば、もっと深く掘ったほうがいいようです。 と、これはブラックジョークです。


御前山・略図3
ステキな沢でした
栃寄沢を上る

今回の参加者は12名でした
御前山の山頂

けっこうきつい下りです
大ブナ尾根を下る

B栃寄沢を登る 平成19年4月22日 曇り

JR青梅線奥多摩駅-《バス12分》-境橋〜(栃寄沢)〜御前山1405m〜惣岳山1340m〜サス沢山940m〜小河内ダム〜奥多摩湖バス停-《バス20分》-奥多摩駅 【歩行時間: 5時間】
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  今春の「山歩会」定例山行は御前山でした。 栃寄沢から入山して大ブナ尾根を下るという代表的なルートで、しかもメジャーな季節の日曜日でしたが、案外人影が少なくて静かな山歩きでした。 境橋バス停の標高が約400mで奥多摩湖バス停のそれが約540mということで、反対コース(奥多摩湖側から入山)のほうが若干楽だということがあるかもしれません。
  このメジャーな季節の御前山が少しは静かになってきた原因について、もう少し考えてみました。 ふと思い当たったのは、近年、カタクリの花がずっと大人気で、東京近郊にもその花を観賞できる公園のようなものがけっこう整備されたので、その影響もあるのかなぁ、ということでした。 実際、わざわざきつい思いをして御前山に登らなくても、あちこちに「カタクリの自生地」なるものがたくさんできました…。
  ところで、“自生”の意味を広辞苑で調べてみますと “人為によらず自然に生ずること” となっていますが、“自生地”って一体どういう意味でしょうか?

  栃寄沢を歩いたのは今回が初めてでしたが、思っていたよりもずっとステキな登山道でした。 サワグルミ、オニグルミ、トチノキといった沢筋の木々たちや「栃寄大滝」などの景色が素晴らしいです。 おまけにワサビ田があったり、あちこちの足元にはニリンソウ、ハシリドコロ、ヨゴレネコノメなどが群落して咲いていたり、飽きませんでした。
  2〜3日前に雪が降ったらしく、その雪解けの影響で山頂部の山道はグチャグチャになっていて少し歩きづらかったです。 カタクリの花は、山頂部の稜線では少し早すぎて、下部(標高1200mくらいの処)が丁度満開でした。
  この御前山はカタクリ、ニリンソウ、アズマイチゲなどの春植物(*スプリングエフェメラル)を観察するにはもってこいの山だと思いました。

  日帰りでコースタイム約5時間(累積標高差約1000m)のこのコースは、私たちには少しきつく感じましたが、全員元気よく無事に下山できました。 「もえぎの湯」の湯上りの生ビールのうまかったことと云ったら、もう最高でした!


奥多摩温泉「もえぎの湯」: 前項 御前山その1  を参照してください。

* スプリングエフェメラル(Spring ephemeral ): 「春の儚い(短い)命」 という意味だそうです。 春の落葉樹林で、木々たちが葉をつけて林床に光が届かなくなるまでのワンチャンスをものにする春植物のことです。 春先に花を咲かせ夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごします。 例えば、アズマイチゲ、ニリンソウ、フクジュソウ、セツブンソウ、トウゴクサバノオ、ムラサキケマン、カタクリ、アマナ、ヒメニラ、ショウジョウバカマ、ハシリドコロ…などがそうです。
  なお、スミレやネコノメソウの仲間などのように葉が夏以降も残るものはスプリングエフェメラル(春植物)とは呼びませんので、注意が必要です。



春の儚い命
御前山のスプリングエフェメラル
キンポウゲ科イチリンソウ属:トリカブト誤食に注意!
ニリンソウ
キンポウゲ科イチリンソウ属:北海道にも咲いています
アズマイチゲ

ナス科ハシリドコロ属:猛毒です
ハシリドコロ
ユリ科カタクリ属:人気の春植物です
カタクリ
葉が夏以降も残るのでスプリングエフェメラルとは呼びません
スミレ科スミレ属:葉がギザギザなので分かりやすい
エイザンスミレ
ユキノシタ科ネコノメソウ属:イワボタンに似ている
ヨゴレネコノメ
左からブナ?、イヌシデ?、ヤマザクラ?
御前山の不思議な木 
 ブナ? シデ? サクラ?

3種の木が相互に着生…?
 (大ブナ尾根にて)

前項・御前山Part1(水久保沢へ下る) も参照してみてください。
No.136-1「御前山(1)」へNo.137「燈明ヶ崎遊歩道」へ



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