■■ 紫陽花  ■■


さて、沖縄は明日
最高気温が25度とのこと。
花屋では大好きな紫陽花が
もう売られていました。
私の大好きな夏が見え始めてきました。
嬉しいですね。

でも、東北内部は朝霜が
おりるところもあるそうです。
そんな日本が好きです。

そういえば、むかーし紫陽花を調べたときに
書いた紫陽花のお話があります。
私も調べながら、へぇーと思いました。
添付しておきますので
よかったら読んでみてください。

そう言えば前にサザンの桑田さんが
「ぼくはひまわりというより、紫陽花かな。
 なんかじめっとした感じが・・・」
と、何かの雑誌で言ってました。
                 小林


あじさい(紫陽花:Hydrangeaceae)


<花言葉は『いばりや・無情・あなたは冷たい』>

紫陽花の原産地は、ここ日本。
額紫陽花から作り出されたものだと考えられいる。
ルーツはユキノシタ科。
庭先のユキノシタが華麗な紫陽花のお兄さんということ。

日本の紫陽花が西洋でさまざまな品種改良がなされ、
今では、日本で約150種、
西洋では400〜500種あると言われている。

最近の珍しい品種では、
「ジューンブライトハーモニー」、「ピーチ姫」、
「レディサチコ」、「ブルーフレッシュ」などがある。

特に最近では、店頭で鉢植えなどでも販売されるようになった、
「隅田の花火」という品種の額紫陽花はお薦めだ。


          
隅田の花火

花びらが八重になっていて、
夏の夜を彩る花火に似ている。

花ひとつひとつを見ると
白白と夜空にまたたく星にも見える。

慣れ親しんだぽってりとした花びらの紫陽花より、
スマートで可憐ではかない感じがするのは、
一瞬にして消える「花火」の名が付いているからだろうか?

紫陽花は、四片の小さな花が毬状に咲くことから
手毬花(てまりばな)、
花色がさまざまに変化するので七変化とも呼ばれる。

一般では、あじさいを紫陽花と書くのが普通。
紫陽花の花の色が変化するのは、
土壌の酸性度によるものとされている。

酸性土壌では青、アルカリ性土壌では赤に。
また、土壌中の窒素量やカリ量などでも色が変わるようだ。
元来は薬用として栽培され、
花は解熱剤、葉は“おこり”の治療に使われた。

「花言葉」は『いばりや・無情・あなたは冷たい』。

色彩が変化することにより、移り気なわがままが想像され、
このような「花言葉」がついたのだろう。

鎌倉でも、6月になると
紫陽花に極上の蜜でも存在しているかのように
観光客が増える。

有名な明月院や、
極楽寺坂にある
成就院などは
一見の価値がある。


<隠されたシーボルトのラブストーリー>

さらに、紫陽花には
こんな隠されたストーリーがある。

1835年に、植物学者シーボルトが
「日本植物記」に発表したのが
紫陽花。学名を“Otaksa”という。

彼は、日本にやってきて、
日本固有の植物、とりわけ
紫陽花には深い関心をもったそうだ。
そんな彼が、日本の生活の中で
6年もの間愛しつづけた女性がいた。
その最愛の女性の名は「楠本 滝」。

お滝、お滝さん、おたきさん、
おたくさん、おたくさ・・・。
「お滝さん」と呼ばれていたその女性の名を、
紫陽花の名に託したシーボルトは
なんとロマンティックなのだろうか。

つらつらと書いてきたが、
紫陽花とはなんとも奥が深いものである。

雨に濡れた艶っぽい紫陽花、
カラリと晴れた日に見る透き通るような紫陽花、
曇り空に色を添える紫陽花。

驚くほど様々な種類、
さらに七変化の名にふさわしい色彩の移り行き。
夏が訪れる合図とも言うべき初夏のお告げ。
そして、隠されたシーボルトのラブストーリー。

これが移り気であるはずの紫陽花が、
万人に愛されるゆえんではないだろうか。






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