タイトル■シンガポール・ジモティ通信 
書き手 ■
かなぶん

シンガポールは淡路島と同じくらいの大きさの
小さな小さな国。この国に住む日本人かなぶん
さんによる、地元民だからこそわかるシンガポ
ールの魅力をお伝えするコラムです。行ったこ
とのない人も、一度行って「つまらない」と思
った人もご注目。本当はこんな国なんですよ!



<第1回> それでも「シンガポールへ是非!」

はじめまして。かなぶんといいます。
オオガガでは、声のコーナーに
何度か出させて頂いていましたので
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
この度、私の住んでいる街の紹介コーナーという形で
コラムを書かせて頂くことになりました。
宜しくお願いします。

私の住んでいる街、シンガポールは
日本でいうなら淡路島と同じくらいの国土を持つ島国です。
端から端まで車で40分あればどこへでも行けてしまう、
小さな小さな国。
それでも世界的にはとても有名でパワーのある国。

私はこの国に2年半住んでいるわけですが、
こんなに小さな国なのに、この国を隅から隅までわかるまでには、
きっと10年以上の月日が必要だろうなあ・・と感じています。
それだけ、この国は奥深い。

皆さんはシンガポールにどんな印象を抱かれていますか?

グルメ王国?
買い物天国?
東南アジアのビジネス中枢国?

多分ほとんどの方がそう答えると思います。
そしてそれはシンガポールの大きな魅力のひとつでしょう。

でも逆に実際に旅行会社のツアーなどで
シンガポールに来られた方の中には
「シンガポールってそれしかなくて、つまんなかったよ」
っていう声を聞いたりします。

確かに、日程のきついツアーなどでこの地を訪れても
きっとつまらない。
それは「つきつめる」ことが出来ないからでしょう。

グルメ王国?
確かに安いけど、これくらいの中華なら日本でだって食べられる。
買い物天国?
ブランドに興味がない人には関係ないでしょ?
多分、私が一観光客としてシンガポールに来たとしたら
きっとそう思っていたことでしょう。

特に私はあまりブランドには興味がないし、
ご飯だって和食が一番おいしいと思ってる。

海外旅行に行くなら、日本にはないもの、
たとえばオーストラリアの広大な景色やカナダのナイアガラ・・
などそういうものが見たい派だし。

シンガポールはビル群が沢山あって、日本の都会とさほど変わらない。
安全で綺麗で・・・今の若い人にはいかにもつまらなそうな街。
他にたくさん刺激的な国が沢山あるし。

シンガポールを「つまらない国」と言う人の気持ちも
「大体そんなところかな」って理解も出来ます。

それでも!!
私は「シンガポールへ是非!」と言いたいのです。
シンガポールはそんなもんじゃない。
たった4、5日で理解しようなんて絶対無理な話なんです。

グルメ一つとっても半端じゃない。
高級レストラン、普通のレストラン、それに星の数ほどある屋台。
買い物だって高級ブランドから近隣諸国のアジアン雑貨、
だいたいシンガポーリアンは
中国系、マレー系、インド系の方々がいらっしゃるので、
それぞれの国の物は大体生活に溶け込んでいますので、
そんなものを見るのもおもしろい。

ひとつのテーマをつきつめだしたら、どこまで行くの?
ってくらい深く潜り込んでゆく。
それは新しい物が続々と生まれるからでもあります。

私はプロのライターさんではありません。
まったくのどシロウトです。

それでもこんな風にシンガポールについての
コラムを書かせてもらおうと思ったのは、
私自身がシンガポールに来る時に
なかなかDEEPな情報に巡り合えなかったこと、
せっかくシンガポールに来られる方には
シンガポールの楽しいところを是非見てもらって帰ってもらいたい、
ツアーコースだけでシンガポールを
「おもしろくない」と感じて帰ってしまうのはあまりにももったいない、
と思ったからです。

だから、私の感じたままのシンガポールを
これから赴任される方、旅行で行かれる方、
一度もシンガポールに行かれたことのない方、
もしくは一度ツアーで行ったけど
つまらなかった方々にお伝えしていきたいと思っています。


(つづく)




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