タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
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＜102＞ 4月20日（土）＋4月21日（日）
■■ 帽子、ビーフカツレツ、ゴダール ■■
土曜日。１日中シゴト。
マジつかれたっす！
最近、山下達郎を聴き直してる。
シゴト中はずっとタツロー。
いいわ〜かっこいいわ〜完璧だわ〜
あなた。
達郎に関する唯一の不満はジャケットだけ。
なぜあんなに自分の顔を出したがるんだろう…
「よせばいいのに」というのは余計なお節介？
日曜日。雨の中、上野アメ横で買い物。
シャツや家用のジャージなどを買う。
あとスペインは日射しが強いらしいので、帽子も。
最近になって気がついたのだけど
俺は帽子が似合わない。
我ながら、何をかぶっても変だ。
子供の頃はいつも野球帽をかぶっていたし、
20代になってからも帽子をかぶってた時期もある。
なぜかぶってたのだろう？
そういえば以前、同僚の女性に
「谷田くん、帽子似合わないよ」
とハッキリ言われたことがあった。
当時は似合わないことを自覚せずに
かぶっていた様子…。
で、気づいてしまった最近となっては
南の島などに行っても
帽子はかぶらずタオルを巻いていた。
しかしさすがにスペインでタオルはねぇ…
つーことで買うハメに。
そんなわけで、帽子選びは困難を極めた。
いくつもかぶっては絶望的に気持ちになり、
あちこちの店を覗き、試行錯誤を続けた。
よほど尋常ならざる様子だったらしく、
「よくそんなに何にでも真剣になれるね。疲れない？」
と呆れられたほど。
結局、ある帽子店に３度も寄った末、
ようやく「まあマシな方か」と思える帽子を買った。
…嬉しかった。
ところで
キハチのソフトクリームってうまいっすね！
丸井の地下で食べたのだけど、
濃厚でコクがあって透きとおるような旨さ。
上質だわ〜。
それから、ちょっと贅沢しよう！と
「黒船亭」で食事をした。
なんせ今週は納豆ゴハンとかヤキソバとか
簡素な食事ばかりしていたので
もう少しハレな食事をしたくなったのだった。
確定申告の還付金も出るし。
俺は「ビーフカツレツ」を注文。2200円也。
何を隠そう（隠す必要はまったくないですが）、
雑誌で特集記事を作ったこともあるくらい、
ビーフカツレツは好物中の好物なのです！
どこの店にでもあるもんじゃないので
発見すると、食べずにはいられない。
で、食べた。
旨かったー！
ほんっっっとに！（強調）
香ばしいコロモと
血のしたたるような牛肉が奏でる
極上のハーモニー、最高！
おいしいよ〜
残りわずかになってくると
さみしさの余り涙がこぼれそうなほど。
家に帰ってきて
ビールを飲みながら「Cut」の
ゴダール特集を読む。
これ、バツグンに面白かった！
（今日は喜んでばかりですが）
アンナ・カリーナとゴダールの
恋の季節について描いたテキストが
すっっっごく（強調）
よくって大興奮してしまった。
エキサイティングでロマンチック！
そしてせつない。
１本の映画を見たようだった。
ゴダールのインタビューも刺激的だった。
ゴダールはやっぱり「自由」だ！
話を読むだけでやたらワクワクしてきて、
むやみに元気が出てきた。
すっかり御機嫌になり
五一わいん（地元塩尻の名品）を飲み始め、
すぐに１本飲んでしまった。
まだ飲み足りずバーボンに移行し、
１人でビデオ見ながら
深夜まで飲んでいた。
１人で酔っぱらってるのは
かなりバカみたいなのだけど、
わりと嫌いじゃない。
（つづく）
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