タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<127> 6月10日(月)
■■ 喜び貯金 ■■
日本代表、初勝利!
我が家では、家人が縁起をかついで用意した
カツを食べながら観戦してました。僕のような通りすがりのワールドカップ観戦者ですら、
大声はりあげてガッツポーズしてたくらいですから、
長い苦難の時代を見守り続けた人は
万感の思いだったでしょう。苦節の貯金をしていればいるほど
一気に引き出す喜びはデカくなるもんです。
それは僕も経験上わかります。
自分のフィールドで想像してみるに、
この日本初勝利に対する喜びは、
プロレスファンでいうならば、
苦節5年、日本人が初めてグレイシー一族に勝利した
1999年11月のホイラー戦の時みたいなもんだろうなぁ。で、もしも日本が
決勝トーナメントに進出して勝ったとしたら、
それこそ2000年5月の世紀の死闘
桜庭がホイスに勝った時のような
あの空前の歓喜を体験できるんだろうな~。
あれをこれから味わえるんだから
サッカーファンがうらやましい。僕もそれにノリたいとこですが、
やっぱり悔しさや絶望感を時間をかけて溜めこんで、
気持ちをたっぷり熟成しないと
真の喜びは味わえないってもんでしょう。
やっぱり長い間、応援し続けることは大事です。僕ら日本のプロレスファンは
桜庭が快進撃してたあの頃以来、
そういう喜びを味わう機会が
めっきりなくなってしまいました(遠い目)。今は進化した外国人達にまったく歯がたたない、
再び日本最弱の絶望的な時期。でも、サッカー日本代表の初勝利で
希望を分けてもらったような気がします。Jリーグが発足して10年。
W杯初出場が4年前で全敗。
でも、遂にここまで来た。「あきらめなければ日本人でも
いつかなんとかなるもんだ!」ノゲイラ、ミルコ、シウバ…、
怪獣のような彼らにも
誰かが勝てる日がきっと来る!…はず今はその日に備えて絶望の貯金をしてる時期。
かなりたっぷり溜めこんでいるので、
引き出す時はきっとドデカい喜びになるでしょう。
その日を楽しみに応援し続けるとしよう!
…という気持ちになれました。
ありがとう日本代表!
おめでとう日本代表!
素晴らしい試合でした。
(つづく)
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