タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<144> 7月2日(火)
■■ 今日の出来事 ■■
夜、編集Sと飲みながらミーティング(…だと思う)。
ある企画に軌道修正が余儀なくされ、緊急対策会議。
(…と書くとビジネスマンっぽい。
いや、一応ビジネスマンではあるのか)
しかし、いくら考えてみても
軌道修正するためには
企画を根本から見直さなくちゃならない。
どうしたもんか…
酒は進むが名案は浮かばず。
かなりの無理難題。しかし、話は続けてみるもんだ。
「たとえばだけど、こんなのどう?」
とか話しているうちに、
むくっとアイディアが浮かんでくる。
話しながら考えをまとめていくと、
それは素晴らしい名案のように思えてきた。
編集Sの反応もいいようだ。そういう一瞬だけは
「オレって天才?」
と思わないでもない。つーか、思う。
あくまで一瞬ね。一瞬でもそう思えると
「明日また生きるぞ!」と元気がでる。逆に久しくそういうことがないと
「なぜボクは生きてるんだろう…」
とか危険思考に発展していくので、こういう一瞬は貴重。一人よがりでもいい、たくましく育ってほしい >俺
しかし、実際にその作業をすることを冷静に考えると
あまりの大変さに気が遠くならないではないが、
とりあえずそういう感情は無視である。話が盛り上がってるところで、
飲み屋が閉店になってしまった。
午前0時に近い時間、ファミレスに移動。「少々お待ち下さい。只今、席を御案内します」
レジには終電へと急ぐ人達が行列を作っている。
店内には空席がいくつもあるが、散らかったままだ。
スタッフの数が少ない。なかなか案内されない。
レジの前でただ待つ。中年サラリーマンが会計している。
店員の手には帯のように長いレシートが。
「1万◯◯◯◯円です」続けてもう一人、若手サラリーマン。
やはり同じように店員の手には長いレシートが。
「1万◯◯◯◯円です」ファミレスで1万円以上のお会計とはすごい。
他に連れはいないようだし、
この人達、何を食べてたんだ?で、やっと案内してもらえた。
さっきのアイディアが本当にいいのか
コーヒーを飲みながら再検討。
でもすぐ終電の時間になった。とりあえず解散。
御茶ノ水駅で電車を待つ。
携帯が鳴った。Nだった。「(いきなり)ザビ家のいつも毛をいじってる人、
なんて名前だっけ?紫の毛の」
「…ガルマでしょ」
「ガルマだってー(電話の向こうで大勢の笑い声)」プチッ。ツーツー。
なんだ?
なぜザビ毛?いや、家?
なぜガルマ?
何の話をしていたんだ?
釈然としないまま家へ。
また「濱マイク」を少し見て、寝る。
(つづく)