タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<147> 7月4日(木)
■■ 1999年の年末 ■■
久しぶりに晴れたので気分爽快。
でも暑い。座ってるだけで汗まみれ。難航中の企画は未だに難航中。
明日には何らかの答が出るはずだが…午後、葛西にあるスパゲティ屋さんの
店長と人事担当の人を取材。以前は食器会社のコンピュータ部門にいたという
その店長が前職を辞めた理由のひとつが
2000年問題だったそうだ。その対応があまりにも大変だったことが
転職のキッカケになったといっていた。「濱マイク」の第一話みたいな話だった。
あの物語のリアリティを実感する。それにしても、俺は2000年問題なんて
全然無関係に思ってたな。いや、無関心か。
というより1999年の年末の記憶が全然ない。
何も思い出せない。えーと何があったっけ…?夜もシゴト。ふー。
深夜めしを食いながらビデオに録画した
「僕が地球を救う」を見る。人の心の声が聞こえてしまうというのは怖い。
「ニュータイプなんてなりたくないな」
と思ったことを思い出した。ガンダムの第一作では、
人が心と心でわかりあえるようになる時代を
予感させる希望的ラストシーンだったけれど、
続編Zガンダムは、
人の心の声が聞こえすぎてしまう主人公が
最後に発狂して終わる衝撃の最終回だった。当時は唖然としたものだけれど
今ならわかる。それは当然だと思う。このドラマもそんなラストだったら凄いけど、
コメディだし、さすがにそれはないか。
でもテーマ的には興味深いので
面白いドラマになる可能性は秘めている気がする。寝る前にもう一度、
1999年の年末の記憶を脳内検索してみる。………記憶検索…………
<1999年の年末に該当する記憶が見つかりませんでした>
(つづく)