タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎

はガガーリン空港へ行く」を主宰している
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。

>>
これまでの記録


<150> 7月13日(土)

■■ 義務と罪悪感 ■■

朝7時半から原稿を書く。
昼前には送信して、急いで取材に出る。
馬込のラーメン店主をインタビュー。
その後、新宿で資料探し。
家に戻ると入稿した原稿の文字数が
間違っていたことが発覚。慌てて直す。
その後、来週取材する人の本を読む。
1冊約700ページを一気に2冊。
漫画とはいえ相当なボリュームだった。
読み終わると11時。
…やっと今週分の仕事が終わった。

今日はそれでもマシな方だったので
今週は本当に仕事の集中豪雨だった。
さすがに疲れた。

疲労と眠気で全身がこわばっていて
オーガガを更新する気力はもうわかない。
パソコンの前に座る気すらしない。
バーボンを飲みながら「リリィシュシュのすべて」を見て寝た。

結局、今週は2回しか更新できなかった。
<基本的には毎日更新>
と謳ってるホームページだけに
毎日罪悪感があった。

読者や他の書き手の人に対してでもあるけど、
主に自分に対する罪悪感だ。
自分で言い始めたことが実行できてないという罪悪感。
義務が果たせない憂鬱。

しかし今週は時間的に無理なことも事実だった。
そして今週のような週はまたあるだろう。
もっと増えるかもしれない。
となると罪悪感はもっと大きくなっているんだろうか?

しかし、楽しむために始めたホームページで
なんで罪悪感を感じなくちゃいけないんだ?
本末転倒である。

そもそもなんで毎日更新なんて謳ったんだろう?
アクセス数を増やすためだ。
更新頻度を高めないと、誰も読まなくなると思ったからだ。
アクセス数を増やすとどうなるんだろう?
…いろいろな人に読んでもらえて嬉しい。
読者が増えればいろいろなことができるかもしれない。

そういう予定だった。
でも現実はどうだろう?
そのつもりでほぼ毎日更新していたら、
確かにアクセス数は伸びてきたようだ。
でも反比例して届くメールはぐっと減ってきた。
1日2〜30人にしか読まれてなかった初期の方が
毎日のように感想や投稿が届き、
誰かに読んでもらってる実感があった。
だが、そういう実感がないとだんだん何のために
やっているのかわからなくなってくる。

もちろん更新するコラムが
毎日たくさんあれば毎日更新したい。
でも現実的にはそれも減っている。
それはそれで仕方ないことだ。
それでも更新するためには
何かを自分で書かなくちゃいけない。
書きたいことがない日もある。
でも何か書かなくちゃいけない。
「書かなくちゃいけない」=義務感である。
正直言って、最近のこの日記は
そういう回が何度もあった。

個人ホームページと違って
多数の人が参加しているウェブマガジンなのだから
いつも開店させていなければならない。
だからこそ毎日なにか更新しなくちゃ、
という義務感に追われて
自転車操業的になっていたのが
最近の俺とオーガガではないか?
自分で自分の首を締めているというか。

義務やお義理でやっているものが
面白いはずがない。

仕事でできないことや日々の退屈な生活を
少しでも面白くしようと思って始めたことが
罪悪感を生んだり義務になってしまっては
意味がないではないか。
ホームページは楽しむためにやるものだ。
それがいつの間にか「仕事」のように思えていた。

毎日ヒマなら
何かを書いても、残った時間で
今後の企画のことも考えられる。
何かを見たり、刺激を受けたりして
新しいアイディアも考えられる。
だが現実的にそんなに時間がない。
一人ですべてをやるには限界がある。
だからそれを分業化して
何かを実現していくために
「組織」という形態が生まれたのだろう。
でもオーガガは組織じゃない。

…なんだかウジウジダラダラした文になってしまった。
こんな反省だか言い訳みたいな文は
読んでる人もちっとも面白くないだろう。
それはわかっている。

でも、
今日もロビーさんのコラムしか
更新するネタがないし、
俺もなにか書かなくちゃ…
そんな風に思ってこの文を書き始めた。
そして今考えていることはこれしかないので
こんな文しか書けない。

書くことがないなら、書かなければいい。
そうだ、これが結論である。

作り手が楽しんでないものは
受け手も楽しくない。

書きたい時は書く。
書きたくない時は書かない。

今週は自分でほとんど
何も書いてはいなかったが、
オーガガについてはいろいろ考えていた。
こんな企画をやったら面白そうだな、
こんな風にしてみようかな…etc
それは楽しかった。

これが大事なのだ。
もっとこっちに時間を割きたい。
今までそれを考える余裕も
あまりなくなっていた。

長いこと放っておいた
オーガガ・リニューアルプランに着手しよう。
約半年でいろいろ学んだことを活かして、
新しい形を模索してみよう。

そんなわけで報告です。
<基本的には毎日更新>という方針は撤回します。

その言葉に縛られていた
義務や呪縛から逃れるために
そう宣言します。

反省をやめて、開き直ります。
もちろん毎日更新するネタがあればしますが、
ない時はしません。
俺も書きたい時は書くし
書けない時は書きません。
目先の更新よりも
少し先のことを考えることに
しばらく時間を割くことにします。
だから更新しない日が増えるかもしれません。

そうしないと
このままじゃオーガガは
ヤバい気がします。

最初から読んでくれている人
参加してくれていた人も
そう感じているんじゃないでしょうか?

…こんな思いも自意識過剰なのかもしれませんが、
とにかくそういうことです。

「なにをさっきから当たり前のことばかり
 書いているんだコイツは!」

と思われてるかもしれませんが、
ウェブマガジン主催者にはこういう
葛藤もあるんです。

自己満足ですが、ここ最近ずっと
考えていたことを書けたのでスッキリしました。

さて、夏本番ももうすぐ。
オーガガにとっても
ビッグサマー、ゴッドサマーに
したいものです。
いろいろ考えてみます。

それではまた





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