タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書く生活記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<156> 8月20日(火)
■■ 氣志團と海馬とドカベン ■■
わりに時間があったので
いろいろ本を読んだ。
天気はいいし、風は涼しいし、
読書するにはとても快適な一日だった。まず、クイックジャパン<氣志團特集>。
氣志團とフリッパーズギターは似てる説を
前から勝手に唱えていたんだけど、
綾小路翔は本当にフリッパーズ・ファンだった!
いやーそうだったのか。そんなこんなも含めて、
この人には同世代的共感をやたらと感じる。
といっても彼氏、自称17歳だけど。
思春期の情報源が9割方「宝島」だったとか、
“シティ派”の無機質な部屋をめざして
ガラステーブル買ったり、漫画を押し入れにしまって
『ホットドッグ・プレス』をさりげなく置いてたとか、
情けない思い出話に、イヤなんだけれども共感の嵐。
一番好きな映画が「ロックよ静かに流れよ」
ってのもいいよなぁ。俺もビデオ持ってるし。そんな瑣末なことから、
「メンバー全員が常々思っていることは、
俺たちは本当に何の取り柄もないズブの素人の集まりだと。
でも、素人がない知恵絞って頑張れば、
才能に溺れているヤツよりは
面白いことできるんじゃないかって」
といった劣等感や屈折感、開き直り方、戦い方まで、
すべてが心にしみいる好インタビューだった。
氣志團に改めて、LOVE。その後、「海馬 〜脳は疲れない」(池谷裕二+糸井重里)。
自分は、おもしろい映画を見たり、
良い音楽を聴いている時ほど
それに意識が集中できなくなります。
(で、映画はストーリーを覚えられない)
なぜかというと受ける刺激が多すぎて
どんどん別のことを考えてしまうからなんだけど、
この本を読んでる時がまさにその状態。何かのフレーズに刺激を受けては
勝手にいろいろ考えごとを始めてしまい、
あわててまた読み返すという繰り返し。自分のこれからに役立つことてんこ盛りで、
側坐核(やる気を生み出す脳の場所)が
刺激されっぱなしだった。
今抱えてる悩みなどに対する明快な回答が
ビシビシ出てくる、素晴らしき名著。
今後も、繰り返し読みたい一冊。この本でやる気が出たところで、
何かを始めれば良かったんだけど、
ついまた別の本に手を伸ばしてしまった。
それは「ドカベン」。
数日前にふと読み返し始めたら
もうやめられない。
麻薬だよ、これ。今日は2度目の夏の地区予選から、
弁慶高校に敗れる、夏の甲子園2回戦まで一気読み。
だめだ、おもしろすぎる。
他にもやりたいことがいっぱいあったのに、
やめられないとまらない。困った。このへんで無理にでもガマンしないと
「大甲子園」「プロ野球編」へとつづき、
果てしなく時間を奪われてしまう。
「ドカベン」は本当に危険な合法ドラッグ。でも「海馬」によると
最低6時間は寝ないと、脳の成績がすごく落ちると
科学的な証明がされているとのこと。再起をかける明訓の今後を気にしながら、
脳の整理整頓時間・夢の中へ。
(つづく)