タイトル■突刊マット
書き手 ■谷田俊太郎
マット界の出来事について、徒然なるままに
思いついたことを書きます。わけがわからない
話が多いかもしれませんが、それだけ熱くなれ
る魅力があるものなんだ、ということだけでも
伝われば、嬉しい限りです。どうぞよろしく。
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<第2回 2002.1.26>
田村と桜庭、あなたはどっち!?
さて、対戦まであと1ヵ月となった
「ヴァンダレイ・シウバvs田村潔司」
PRIDEミドル級タイトルマッチ!
この試合は来るべき、田村×桜庭への
前哨戦として、今話題騒然!今週発売の各専門誌に田村のインタビューも掲載され、
実に興味深い展開になってきましたので、
それについて現時点で思っていることを
徒然なるままに書きたいと思います。まず状況説明から。
田村は、
シウバと戦いたかったのか?という質問に
「どっちでもよかった」
「今でもプライドには興味ない」
「タイトルマッチを要求した」
などなど、例によって物議をかもす発言を連発。一方、プライドの顔(?)高田もインタビューで
「よくプライドにノコノコ出てきやがったな」
「田村にタイトルマッチする資格なし!」
「サクとは立場が違いすぎる」
「その日はプライドに行かない。全日本を見に行く」
など、これまた物議かもしまくりな発言連発。そしていずれ対戦が期待される桜庭は
「世の中、おかしいですね」簡単に言ってしまうと、高田も桜庭も
田村が大嫌いらしい。というか、田村と一緒の団体にいた人で
田村をよく言う人はほとんどいない。つまり嫌われ者みたいなのです…。
田村自身も
「桜庭は僕のこと嫌いでしょうけど…」
なんて発言してます。背景を説明しますと、
田村も桜庭も元々は高田の団体「UWFインターナショナル」で
先輩後輩だった間柄。しかし、その「Uインター」末期、
エースの高田が、選挙に出たり、「引退します」と宣言したりと
不可解な行動を取り始めた頃に
田村が「高田さん、僕と真剣勝負してください」と発言。
このタブー発言を境に
高田と田村の仲はおかしくなり始めた。(想像ですが)更に「Uインター」と「新日本プロレス」が
業務提携した際に、田村はスタイルの違いを理由に
出場拒否し、なんとK-1の大会に出場。
アルティメット・ルールの試合で見事勝利した。この時、ファンがどちらを支持したかというと
断然、田村。リアルUなどと呼ばれるようになる。「あいつだけいいカッコしやがって」
生活のために新日本としたくもない業務提携をした
Uインターの選手達はみんなそう思った。(想像ですが)その後、両者は袂を分かち、
田村はリングスへ移籍。
高田、桜庭はプライドへ。そして現在。
昔は一若手にすぎなかった桜庭は
超メジャーのプライドのリングで
連戦連勝。今や国民的ヒーローに。
(昨年シウバに2連敗しましたが)一方の田村はマイナーなリングスで
連敗が続き、リングスも脱退。
すっかり存在感を失いました。つまり立場はすっかり逆転したわけです。
しかし、
桜庭が連敗したシウバに田村が勝てば
またまた立場は一気に逆転できます。田村にすれば正に一獲千金の大チャンス!
が、桜庭に取ってみれば
自分の貯金を勝手に引き出す泥棒猫め!
ということになります。高田はこんな面白い表現をしてます。
「キャッシュカードを拾ったんだよ、
後輩の、桜庭和志って書いてある、
ヴァンダレイ銀行の一番拾っちゃいけないものに、
恥も外聞もなく手を出しちゃったのね」そんなわけで、田村×シウバは
完全に田村×桜庭ガチンコ勝負へのプロローグ、
つーか既に戦いは始まっています!(桜庭はやる気ないようですが)
で、高田の言う、田村にシウバと戦う資格なし云々は
さっそくネットで非難の雨あられ。「お前が言うな!何の実績もなくヒクソンとやったくせに」
「そもそも高田に言う資格なし」一方、田村にも
「もっとやる気のある発言しろ!」
「いきなりタイトルマッチは図々しい!」当然出てくる批判なんだけど、
高田の発言は結果的に
この試合を盛り上げることになったわけだし、
とりあえず面白い。田村はそもそもいつもこうだ。
問題なのは、田村と桜庭
俺が支持するのはどっち?ということになる。
どっちも好きだが、
戦うとなれば二者択一を迫られる。二股はありあえないのだ。
一般イメージは
桜庭=ベビーフェイス(いいもの)
田村=ヒール(わるもの)でも、やはりリングスファンの血は争えない。
俺は田村を取る…んだろうなぁ。あー、サクだって好きなのだ。
心底、シウバへのリベンジは見たかったのだ。
しかし、田村とは思い入れの歴史が違う…では、世論はどっちになるんだろう?
田村のシウバ戦の内容次第では
桜庭=ヒール
田村=ベビーフェイス
の構図にそっくり入れ代わる
可能性もなきにしもあらず「日本人とは戦いたくない」
「体重差のある相手とはやりたいくない」
などの発言も強い桜庭だからこそ
今までは許されてきた。けど、シウバに連敗してからは
少し風向きが変わってきた気がする。
しかも判官びいきで、
悪口を言う側が支持を落とすのは世の常。一方、田村はリングスで
体重差関係なく世界の強豪と戦ってきた実績があり、
しかも桜庭戦、やる気アリ!田村が支持を集める可能性はある。
それによって
国民的エース桜庭が
一気に評価を落とすことだって
ありえるのだ。二者択一!!
ああ、大衆とは
そして格闘技とは非情なり!でも、だからこそ面白い!
今年の主役になれるのは
桜庭か?田村か?つーか、その前に
田村はシウバに勝てるのか?ともかく
2.24は絶対に見逃せない一戦なのだ。
[谷田俊太郎の自己紹介・のようなもの]
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