タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr

現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「
セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!


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第5回

 改札地獄!初の地下鉄!そして学校へ ■


いや〜ニューヨークも
少しづつ暖かくなってまいりました。

ダウンを買うか悩み続けて3カ月、
買わずに済んで良かったと思うこの頃。

しかし、10年愛用していたカメラが修理不能。
体はシャンとしているのに、肝心のレンズがボケボケ状態。
何ケ所か修理屋まわってみたが、ダメー!

ローライフレックスと言って
普通のカメラより大きいフイルムを使えるやつで、
かなり奮発して買ったカメラだったのにー。

しかも売りに出してもこの状態では
$200にしかならず。
同じような別の物は安くても$1000以上するし、
他に売る物はもう無いし、
3ヵ月前にすでに委託売りに出しているものが売れればな〜。
興味のある方は rich@photovillage.com まで。
御安くなっておりますよ、ライカの28mmが。

グレートプライスと書いていやがった、
あのリッチ(店主の名前)の野郎!
実はもっと高く値付けても良かったんじゃないの?
…と、とにかく売れるのを願う今日この頃です。

あと日本円がんばれ〜! 
$1=¥137前後の昨今どうにかしてくれ!
半年で¥10はデカすぎ!
$100引き出したら¥1000は違うわけですよ、小泉さん。
ともあれ節約のニ文字に拍車をかけるしかない!

<昨日の家計簿>
4袋$1のインスタントラーメン、
デリのコーヒー80c(ちなみにスターバックスは$1.68=約¥200)
メトロカード$63(30日間乗り放題地下鉄の券、イオカードみたいの)以上。 
計$65.48

昨日はシケ煙で我慢。
タバコ高いからな〜ニューヨークは$4ですぜ!

前置きがやたら長くなりましたが、
忘れないうちに、前回の続きを書いちゃいます。
ではゴー!

前 回 か ら の 続 き

<引率>

いよいよ今日から語学学校。
9時からの新入生のオリエンテーションに
ダウンタウンの校舎まで行く事になっていた。

寮の玄関でその日の入学者は集合し
一緒に行く事になっていて、
俺が集合時間ちょうどに玄関に行くとそれらしき人がいない?

アレ〜?と思ってブラブラしていると
日本人の女の子2人組が心細げにいるではないか。

すると昨日、手引書をくれた寮の事務の人が俺の所にやってきた。

「アンタ、この娘たち連れて一緒に行って。
 メトロカードの買い方と学校までの行き方、
 昨日渡した紙に書いてあるから」

というような事を言っておる?

おもわず、「オッケー!」と言ってしまった。
あんたが言う事なんとか解ったよ、
と言う意味でしかなかったのだが、
結局2人を引率することに・・・。

<地下鉄>

二人は別の階の5階の部屋で
女性専用フロアーにいるそうで、
昨日こちらについたそうだ。

取り敢えず駅まで行き
第一の関門、メトロカード購入。

月曜とあって販売機の前は長蛇の列!
東京と変わらぬ混雑ぶりに唖然。

並んでいる内に3人で購入に際して打ち合わせをする。
一人が冊子を握りしめナビゲートし、
2人が機械と格闘する事に決定。

俺はナビゲーター役に任ぜられるが、
しかし全部英文、昨日読んだとはいえ
内容は完全に忘れている。
ヤバ!
順番が来るまでに把握せねば。

「最初、言語選択で英語を押して、次にエーと、
 リミテッド、アンリミテッドが出るからエーとエーと・・・」

てな感じで3人がかりでなんとか購入。

改札機も日本とチット違う。
周りの人を観察し
「たぶん、カードを溝みたいな所に通せばいいんだよ」と言い、
自信ありげにやってみる

「アレ?ダメじゃん!」

すると後ろのオヤジさんが
「もう1度ゆっくりやれ!」と言ってるみたいなので
焦りながらやってみる。

なんとか改札地獄から脱出。
2人も俺の無様な姿を見、ゆっくりやり成功。

いよいよサブウェイと御対面。
日本同様ホームも混んでいる。

みんな並ぶでもなく、乗車位置の表示もないので、
勘で立つしかない。
すると緑地に6と白抜きのマークが書かれた列車がやってきた。

ドアが開くと、みな思い思いにドアのある場所に移動。
一応降りる人を優先し、あとは雪崩のごとく突入。

日本と完全に違うところは、
まだ中に入れそうなのに
アメリカ人はまず中に詰めようとはしない。

ドアのところに立っていて、
出入りに邪魔であっても詰めない。
またそうなるとアメリカ人は乗ろうとはしない。
次の列車を待つのだ。
これには未だにイライラ。

後日知るのだが、アメリカ人の考えとしては、
乗りたければ「エクスキューズミー」と言って
乗ってくればよく、待ってるのは
次の電車の方が空いていると思って待つのだから、
何も言わなければ詰めないとの事。

言わずともお互い気をきかせ合う
日本とは考え方が違うのだ。
ホント言わないと何にもしないアメリカなのである。

<ワールドトレード>

足を踏ん張り乗る事30分。
豪快な乗り心地。

こちらの地下鉄の運転手は運転が雑。
「電車でゴー」やらせたら
たぶん、すぐ終わりそう。

急発信、急停車当たり前!
乗り心地は最悪。

下車するシティーホール、ブルックリンブリッジ駅に到着。
冊子を頼りに歩き出す。

郵便局をまず捜す、しかしよく解らない。

みんな威厳のある感じの建物だらけで
郵便局やら銀行やら区別が付きにくいので
ここは誰かに聞くしかない!

「郵便局ドコデスカ〜?」
と中年のビジネスマンに聞いてみると
「1ブロック行って、ミギヒダリ〜」
アーややこしい。

方角だけはなんとかわかったが、あとの詳細は理解不可能。
自分でオミットし2人に伝え歩き出す。

しばらく行くと、何かで見た背の高いツインタワーが見えてきた。

「オー!!コレなんていう建物だっけ?
 アーこれがワールドトレードかー」

「冊子の地図にも書いてある!あと、もう少しで着くよ」

といいながら、少しハシャギ気味でワールドトレードと御対面。
この日は小雨混じりの寒い日で、上の方は霞んで見えなかった。

我が英語学校のダウンタウン校舎は
ワートレから、1ブロックの(約200メートル)
セントジョセフカレッジの建物内にあり
ワールドトレードは学校に行く良いランドマークであった。

この時はあんな事が起きるとは知る由もなく。

そして無事、学校に辿り着いたのであったが、
クラス分けテストで思わぬ事が…!!

(つづく)





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