タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr
現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!
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第17回
■■■ セプテンバーイレブン アニバーサリー ■■■
いや〜来週いよいよ帰国だが
航空券を買った以外、まだ何も用意していない!個展様の写真もまだ完全に仕上がっていないし、
ア〜、やることがまだ多過ぎる。あと3日間で終わるのか?
土産はどうする!
日本語のリハビリは?
東京の物価に慣れることができるか?そんな不安の中、
グランドゼロに行ってまいりました。かなり固い内容ですが・・・。
では、では。
テロアタックから1年、
ニューヨークのあちらこちで
数日前からまた旗が翻り始めたが、
以前ほどのムーブメントではない。それだけニューヨークも
落ち着いてきたのだろうか・・・。当日はグランドゼロに
追悼式典の撮影に出かけることにした。行く途中の地下鉄は、平日ということもあり、
乗客のほとんどはいつも通り職場に向かう人たち、
式典に行きそうな人の姿は見受けられなかった。まあ、地下鉄サリンの追悼式典に
我々が行かなかったと同じ感覚だろう。
天気は去年同様に快晴だったが
風がきつく、グランドゼロから舞う
土埃が去年の巨大な黒煙を思い出させる。思ったほど人が多くなかったのも意外である。
私見だが、事件後の去年10月頃の方が
人出は明らかに多かったように思った。グランドゼロ周辺では
フラッグカラーのコスチュームに
身を包んだ人を見かける。あと、
復興作業に従事した消防士、
警官、作業員の人達であふれており、
彼等の手にはしっかりと
星条旗が握られていた。愛国心、ヒューマニズム、ヒ−ロ−イズムが
絡み合い、それを讃える式典のようなかんじで
アメリカ色が強かった。もし、アメリカが
世界平和を唱えるのであれば、
違う形にすべきではなかったのか?たとえば、犠牲となった
各国の代表とかも参列させて、
旗も掲揚するとか
やりようがあったように思う。ブッシュの一人舞台のような気がしてならなかった。
夕方からの「永遠の灯火」の式典はそうであったが・・・。
(つづく)
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