タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr
現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!
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第19回
■■■ ニューヨークのニューイヤー ■■■
明けましておめでとうございます。
長い間お休みをさせていただき申し訳ございませんでした。
まあ、バーンアウトシンドロームというか、
長い時差ボケというか、ホームシック、ジャパンシックというか、
外が寒すぎるせいか・・・?
少し冬眠させてもらいました。ソーリー!さて、日本も正月休みが明けた頃だと思いますがいかがでしたか?
ニューヨークのハッピーニューイヤーはさっぱりしたもので、
1月1日だけが休みで
タイムズスクエアーのカウントダウンと
アメリカンフットボールの試合があるぐらい。「紅白歌合戦」も「行く年来る年」もなく、
しんみり新年を迎えるといった感じもなく
「ア〜、年変わっちゃったよ!!」で終わり・・・。
なんの余韻、感慨もなく過ぎてしまう。おせち料理、お餅、雑煮、年越し蕎麦などを
食べることもなく過ぎ・・・。日本人の私としては物足りない、
せめてもの抵抗のつもりで
自主休校を決行!
一応、31日から1月2日までさぼった。
別になにをするわけでもなかったのだが、
日本人なら休むべし!
と勝手に思ったからだ。ビザキープのためとはいえ、いいかげん飽きた。
もう他に行くクラスもなく
最初の頃の向学心はどこにいってしまったんだ!語学学校にいても目標がなくなった。
大学や大学院に行くにはお金がいるし。
いろいろとコネ作りを進めてはいるものの、
就労ビザをサポートしてくれるまでにはいたらず、
アメリカ経済も良くない状況でなかなかむずかしそうだ。さて、どうする?
ところで、最近やたら日本びいきで、
10月の一時帰国で吉野家で牛丼を食べて以来
日本の良いところがクローズアップされ
「なんて日本は快適なんだ!」
と、こちらにいるとつくづく思う。ご飯はうまい!交通は便利!医療費安い!
なんら面倒臭い手続きをせずにほとんどのことが手際よく済む!
「ここが変だよアメリカ人」をやるべきだね!ぼやきからのスタートとはちと情けない。
これはアメリカというより
ニューヨークだけのことだと思うが...。
というのは去年の暮れ、
メンフィスに仕事で行く機会があり、
初めて中西部を訪れ
「あれ?ニューヨークとはえらく違うな〜!」と思った。殆ど白人で、黒人、ヒスパニック、アジアンがあまりいない。
往復の飛行機もそうだった。
ただメンフィスは日系企業があるらしく
日本人とは空港、ホテルで遭遇はしたが。面白いのは、本当にカウボーイハットを被り、
バーでビールをグイグイやっている人がいたのだ。
しかもタバコ吸ってるよ!
(去年よりニューヨークはバーでの喫煙も禁止された。)「モノホンのマルボロマンだよ〜!」
と一人で感激していた。とにかく違うのである。景色も、人も。
土地にアイデンティーがあるというか、
テネシーはブルースの神様エルビスの生誕地で、
コテコテの60年から70年代にかけてのアメリカがあった。残念ながらコテコテ感を堪能する暇はなかったので、
マイルが貯まったら行くことにした。
ゴールデンウイークあたりは如何でしょうか。
「オオガガツアー、ブルースの旅メンフィス!」
参加希望者は私迄御連絡くださいませ。
ちょっと鄙びたキッチュな町を御堪能できることでしょう。
3日もあれば十分だと思いますが。
まあ、それまでにこの先ニューヨークでどうするかを考えねば!
(次回につづく)
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