とくらの部屋 〜今回はちょっといいお話(でも3年ぶりに風邪気味)

2000.2.16

 

みなさんお久しぶりです。

ひさびさの更新となってしまいました。

これまでこのページでは毎回寒いネタを書いてきましたが、今回はちょっとためになる話を

したいと思います。

私は最近、スポーツ科学にちょっと凝ってるので少し説明します。

っと言っても半分は最近読んだ本の受け売りなんで、間違ってたらごめんなさい。

 

まず、「スポーツが上手にできる」というのはどういうことなのか考えてみましょう。

例えばサッカーがうまいというのは、どういうのを言うのでしょうか?

1つめは、体力があるということです。

みなさんも体験してると思いますが、どんなに技術があって上手でもサッカーにおいて、

動けない人や筋力の足りない人は活躍できません。

2つめは、先ほど述べた技術、つまり運動技能です。

そして3つめは、精神力です。

体力というのはすべてのスポーツに共通する能力で、これが優れている人は、ある程度

他のスポーツでも同じように体力を発揮できます。

しかし運動技能というのは、各スポーツ固有のもので、サッカーで足が速い人は

野球をしてもその能力を発揮できますが、サッカーでドリブルがうまい人が

野球がうまいとは限りません。

そして、その2つの能力が優れていても、試合になると過度に緊張したり、弱気になったり、

自分を押さえられなくなるなど、精神力のない人も活躍できないのです。

よって体力・運動技能・精神力が伴ってこそ、スポーツが上手にできるということになるのです。

チームメンバーのみなさんは、これを考えてすべての能力を伸ばすことを目標にがんばりましょう。

 

次に、持久力に焦点を絞ってみましょう。

筋肉が稼動する仕組みには3種類あります。

中学の保健の授業でならったことがあるのではないでしょうか?

1つ目は筋肉中に貯蔵されているATP(アデノシン3燐酸)を利用する方法です。

これは非常に強い力が発揮できますが、数秒しかもたず、短時間に大きなパワーが必要な運動に

使用されます。

この方法では酸素を使用しないことから、無酸素性と呼ばれます。

2つ目も無酸素性で、筋肉細胞中のグリコーゲンを利用する方法です。

しかし、この方法では疲労物質である乳酸を形成してしまい、乳酸が一定量以上溜まると

筋肉が収縮不能になります。

これが疲れたときに動けなくなる理由です。

そして第3の方法は、有酸素性と呼ばれる方法で、酸素を利用してATPを再合成します。

この方法だと、ほぼ無限にエネルギーを供給することができるが、パワーは非常に弱くなります。

その際使われるのが、炭水化物と脂肪なのです。

よってダイエットをする人は、この有酸素性の筋収縮を行うような運動をして、脂肪を燃焼させる

必要があるわけです。

結論として、1と2の方法では長時間の筋収縮のエネルギーとはなり得ないため、この有酸素性の

能力が優れているということこそが、持久力があるということと等価であるということになります。

 

では、この有酸素性の筋収縮の能力が優れているというのは、どういうことなのでしょうか?

運動が激しくなればなるほど、酸素の需要が高まることは今までの説明からわかると思います。

ということは、同じ時間でより多くの酸素を体内に取り入れることができるということが高い持久力に

つながることはわかりますね?

そのバロメータとなるのが、1分間あたり何リットルの酸素を体内に摂取できるかという「最大酸素摂取量」

であり、この値が大きいほど呼吸循環機能が優れており、俗に言う「持久力が優れている」ということに

なるのです。

マラソン選手が高地トレーニングを行うのもこの能力の向上を目的としています。

ここまで読めば、最大酸素摂取量をどのようにして高めることができるのか知りたくなってきたことでしょう。

一般的に最大酸素摂取量の65〜70%負荷の運動を1回15〜20分で週3回行うことが効果的だと

されているようです。

ですから週に3回程度、少し強めの運動を15〜20分行うのがよいでしょう。

だらだら長時間ジョギングするよりも、20分程度ペースを上げて走る方が効果的だということです。

 

ということで、今回はマジでボケもなしにここまで書いてしまいました。

その勢いで真面目な豆知識でお別れしましょう!← ボケの前振りではないので注意

こういう企画が好評のときはまたやります。

みなさん感想よろしく。

尾崎も感想が来ないのでおもしろくないって嘆いてました。

書いてる側からすると、短くてもいいので読んだら感想が聞きたいのです。

疑問を返すとか、思ったことをちょっとでもいいので書いてください。

とくらの部屋のトップページの送信フォームを利用して気軽に送ってくださいね。では。