SCW 合宿 2005 〜モラトリアム〜


110編 『合宿記(110編)』

10月某日
この日、おれは本当に合宿地である長野に着く事ができるのか。
そう思いながら、なぜか会社へ向かっていた。
なんてこった、忙しいすぎてやむなく仕事を手伝う。少し落ち着き、何とかなりそうだったので、失礼して、タクシーへ飛び乗った。
目指すは新神戸駅。昼前にしてやっとスタートする。
新幹線に飛び乗り名古屋へ向かった。新幹線の中でレンタカーの手配をするべく、携帯サイトからジャパンレンタカーをチョイス。理由は、24時間オープンだからだ。気持ちは、もう今日はPK戦でもして、飯とビールでも飲んで楽しんで明日の朝帰ればいいやという気持ちになっていた。

昼過ぎに名古屋に着く。急いでレンタカー屋さんへ行き車に乗った。さすが名古屋、トヨタ車が豊富に揃っていた。実際には、そんな悠長ではなく、燃費が良さそうなカローラを迷わず選ぶ。
車を出発させた。名古屋の道は広いと聞いていたが、そのとおりだった。車線が多い。まあ、そんな事を思いながら市内を出て東名自動車へのジャンクションへ…、ところが、なんと間違って西向きの車線へ入ってしまう。京都の案内が見える。最悪。時間もないのに焦る俺。こういう時の次の出口まではすごく時間が長く感じる。なんとか、東向きへ戻ることができ、東名高速道路を進む。意外に車が多かったが気にせずごぼう抜き。カローラは意外やよく走る。ただ、途中に何度かバイクに抜かれる。はやっ。なぜかガンダムのシャアザクの動きが速すぎて消えるのを連想してしまった。

まあ、ひたすら進むが、気づくと静岡に向かっている事に気づく。なっなんと、本日2度目のコースアウト。さすがに気持ちが萎えそうになった。帰りたくなるが、自分を励ました。頑張れ自分。再び正規コースへもどり、中央道に入ったが、そのまま新潟方面には行かないよう気をつけた。3度目の正直だ。2度あることは3度あるということも頭の片隅にあったが、半分意地になっていた。おかけで、無事に諏訪方面へ抜けることができ高速出口が見えた。思いのほか3時過ぎだ。どんどん山奥へ入っていき、どんどん、田舎になっていく。最後は、正直ここであっているのか不安だった。舗装されてない道路を進み林を抜けると、見慣れた車が数台停まっていた。「7354」このナンバーは忘れないだろう。グランドが見え、サッカーをしている。やっと着いた。ここで、今回の目的の半分が早くも達成された。

つづく。