キャプ編 「ポンセ登場」

気がつくと健康ランドに着いた。
高速は極めて快適であり、istの高速時の安定具合に感謝した。

ありがとist、チュ。ザラッ。
うげ、最近洗ってないから埃まみれだ。
ペッ。

健康ランドでは入場料に加えて深夜割増料金が必要だった。
確かにもう深夜だ。後数時間で夜が明ける。それは分かる。
でも、お金は大事なので割増料金は払わない事にした。

俺とOZAで風呂に入り、YAMAはその間ビールを飲んでいた。
夜空を眺めて釜風呂につかって物思いに耽る。
(ポンセの野郎、引退してどこに行っちまったんだ…)
話こそしなかったが、OZAも同じ事を考えていたと思う。
それ位はアイコンタクトで分かる。

すっかり暖まった我々を赤ら顔のYAMAが迎えてくれた。
お菓子とビールを貪りながら井戸端会議。
気がつくともう四時か。

合宿までの行き先を受付で確認し、そろそろ寝るか。
 YAMA「えー!?」
受付で揉めているようだ。
 俺「どしたの?」
 YAMA「なんだか、この親父、合宿地まで3時間かかるとか言ってんすよ」
 俺「親父、冗談きついよ。」むんず。
 親父「ぐぐ、苦しい。降ろしてください。じゃあ2時間で良いです。」
 OZA「ええっと行き方は…」

2時間に値切ったものの結構かかるな。
大慌てで寝る事にする。

さ、寝床探しですよ。
暗くなった仮眠室で空席を探す。
2階に一人分、3階に二人分あいていた。
 俺・YAMA…3F
 OZA…2F
と分かれて、二時間の仮眠をとる事にする。
前泊組と言っておきながら、二時間しか寝ていない事は極秘。

バタンQよろしく爆睡。

…二時間寝かす。

(ブルブル)
ふむ。携帯目覚ましだ。
激・極・眠いが、面子を考えると俺が起きざるを得ない。

眠い目を擦り、YAMAを起こす。ガシガシ揺する。

 俺「ふぁ〜。OZAを起こしに行こうか。」
  YAMA「(地震!?)あ、おはようございます」

二人でフラフラしながらOZAルームへ。
まだ常人の起きる時間では無い為、暗い部屋でみな熟睡。

起こさぬように暗い部屋でOZAを探す。
いた。
早速ガシガシ揺らす。

 俺「起きれー。」ガシガシ。
 YAMA「OZAさん、あ!」

起きたようだ。
サイズ・髪型から間違いなくOZAと判断した人は知らないオッサンだった。
誰?あんた。

 ポンセ「!!??ふぁ!?」

寝ぼけたその顔には立派なヒゲが。
ポンセそっくりだったよ。

 俺「あ、すみません。(ポンセさん。)」
 ポンセ「今何時?」
 YAMA「ええっと…」

大爆笑だよ。
更に参った事に、OZAはすぐ横で一部始終を見てた様子。

お陰でハッキリと覚醒できました。

我々は新たなメンバーとしてポンセを加え、四人で合宿地に向かった。

 ポンセ「ドコイクノデス〜カ?」