セロ編 「わたし幹事でした」


18日朝3時に起きる。

前日夜9時まで働いていたので3時間くらいしか寝てない。

くろ、おが、ロン、藤井さんと合流。車の中では中島みゆきのファイト!がこだましていた。

俺は自分のウォークマンを取り出し下界との繋がりをシャットアウト。

深い眠りにつくことに。なんだかんだですぐ着いた。

途中戸倉さんが財布を失くすという情報が入る。みんなのテンションが少し下がったように思えた。

でも長野で会ったらそんなに落ち込んだ様子もなく、旅行中終止それをネタにしていたので関西人はすごいなーと感心する。

こんなこともおいしいと思えてしまうところがすごい。

宿に着いてみんな部屋へ。俺はグラウンドの場所を確認するために宿に勤めて3ヶ月と言う青年と一緒にグラウンドへ。

こいつがまたいくら話を振っても全然返ってこない。さんざん振ったあげく宿に戻りかけたところでゲーマーであることをつかむ。

やっぱりあの宿に住み込みで働いてゲームくらいしか退屈しのぎがないんだって。うーむ。

部屋に戻るとみんな布団を敷いて寝ていた。何か眠りに乗り遅れたみたいで少しくやしい。

午後からグラウンドへ。俺が白線引き。ゴホゴホ咳をしながら何度も粉を入れ替えた。幹事って大変ね。

尾崎さんの「せろ、お疲れ」のねぎらいに癒される。

そして試合へ。退屈するかと思ってたけど珍しくウェンブリーのパスが繋がる繋がる。見てて楽しかった。やってた皆も楽しそう。かなり寂しい。

杉森さんが1度だけいいプレーを見せた。ちょっと感動。

最後の試合は5分だけ出れた。キャプが交代してくれた。うれしかった。尾崎さんがパスを落としてくれた。しかし、トラップミス。こうして試合は終わった。

ご飯食べて会議して、ビンゴゲームへ。ロンが持ってきた筋トレボールが当たった。俺には大当たりだ。ありがとうロン。

俺が持ってきたものは最後まで取られる事がなかった。かなり切ない。結局尾崎さんが持っていくことに。喜んでくれているようだった。

1年位前に買って引き出しにずっとしまっておいたものだったのに。うそでもうれしい演技ってあるよね。

俺が試合中に撮ったデジカメを見て戸倉さんが言った。

「せろ、尾崎しか撮ってへんやんけ」

やめて下さいよ〜。何か恥ずかしい。でも俺この時ビンビンでしたよ(意味不明)。

合宿のことはもうこの辺でいいんだよ。

問題はここ山奥では携帯の電波が入らないってこと。

いつ彼女からメールが入るかも分からないのに〜。

サッカーが出来ない今回はメールとビンゴくらいしか俺にはイベントがなかった。

まぁじたばたしてもしょうがない。ロンが

「伊藤家の食卓でやってたアンテナを作りましょう」と言った。

俺のために・・・君はいいやつだ。でも結局作んなかったけど。

次の日は朝から雨。結局帰ることに。

振り分けの結果戸倉車に乗ることに。早く山を降りろー。電波をくれー。

途中御柱祭に遭遇。デジカメで写真撮ってたら参加することに。

清めの酒をがんがんつがれる。

一気に小さいカップ5杯くらい飲んだ。恐ろしく気分がいい。

みんなと騒ぐのも気持ちよかった。俺は祭り男だなと思った。

杉森さんが「いやぁ、この経験はまじプライスレスもんでしたね。」って言った。いいフレーズ使うじゃーん。

帰りにほうとうを食べる。

キャプから世代交代の話。いろいろ考えさせられた。

村田さん胴上げ。俺も胴上げ。結構良かった。

渋滞の中車を東京へと走らせる。ずっと彼女とのメールが続いた。

幹事を終えて

この話が持ち上がったとき、だりーとか思った。でもやってよかったと思ってる。本当に働き始めてからサッカーする時間どんどんなくなっていったし、怪我も増えた。下手になっていくの分かったから本気でもう引退しようかと思った。でも、早く治せよとか病院行けよっていう人がいたから思いとどまった。今回の合宿も幹事やらされなかったら何か理由つけて休んでたと思う。でも試合もみんな楽しそうにやってたし、泊まるところもそんなに悪くなかったし、会議でみんなが試合に勝ちたいっていうの分かった。だから私もサッカー続けます。

でもキャプからの世代交代の話は驚きでした。というより私にとっては悲しみですかね。ウェンブリーのみんなもいつかは集まりにくくなると。本当にみんな忙しくなったんですね。私も大学まではサッカー一筋だったのですがやることがいろいろ増えてきました。いつまで皆で楽しくサッカーできるんですかね?どんな時間も永遠じゃないんだなぁ。復帰したらちょっとサッカーに集中します。プレイできる時間をちょっと大事にしようと考えた。そんな合宿でした。でもやっぱりプレイできない合宿はきつかったな〜。