「SCW&パドリカ 蓼科弾丸ツアー 〜 LOVE2000 〜」

第2章 車内編1 = BGM =

推定240kg+荷物を乗せたマーチは、少し急な上り坂になるとMax80km/h
という驚異的なパワーを誇った。
キックダウンの連続でほんまに運転大変やった・・・
でも一応平地ではMax130km/hも記録したよ。

そんなことはつゆ知らず、車内の音楽は完全にOZに支配されていた。
OZが聴きたい曲はリピート、聞きたくない曲は軽くパスされていった。
だが、一見車内のすべてをOZが支配しているように見えたが、やはりM田の天然には勝てなかった。

それはhitomiのベストのMDがかかっている時の事だった。
1曲目はデビュー曲の「Candy Girl」。
「これでデビューした」とか「今は小室じゃなくて自分で曲を書いてる」という話で
車内はかなりの盛りあがりを見せた。
そして数十分後、新しい曲のイントロが流れた瞬間、M田からいきなり発せられた
セリフがあった。

M田「来たっ!!」

その曲を待ち受けていたかのようなこの言葉に俺・OZ・ふるたんの3人は驚いた。
「よ〜るに飛びこむだけじゃ〜・・・」っていう曲なんやけど、M田以外は曲名が
わからなかった。
みんな思い出せそうで思い出せない。。。
M田には答えを言わないように注意してから俺はひたすら考えた。
しかしやっぱり思い出せない。
そしてしかたなくM田に言った。

俺「ヒント出してくれ。」
M田「えーっと、飴!」

ヒントを聞いてもみんなまったく曲名が思い出せない。
諦めて答えを聞こうとしたが、突然M田が自信なさそうに言った。

M田「やっぱり間違ってるかも知れん。」

なぜか今頃自信がなくなったようだった。
だがあの「来たっ!!」というセリフを聞いている俺達は、なぜ自信がなくなったり
するのかわからなかった。

俺「あんなに自信満々に言ってたやん。答え教えてや〜。」

その後のM田の言葉をみんな一瞬信じられなかった。

M田「Candy Girlちゃう?」

・・・・

3人は言葉を失い、数秒後車内は大爆笑!!
あんなに最初のCandy Girlで盛りあがってたのに、なぜなんだM田?!
どうやらM田のヒントの「飴」っていうのは「キャンディ」だったらしい。
ひねりも何もないヒントに笑いは加速させられた。