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インタビュー「6月中に・・・」  
右近さんにインタビュー
6月中に・・・



  「雪之丞変化2006」公演を終えてのご感想はいかがですか?

初演から16年経ってもこの芝居が人間の事象をテーマにしたものなので、全然古びていないと思いました。
物質的なものではなく、夢を追い求めると言うのは普遍的なテーマでこの芝居の本質だということを感じています。他所でも言ったように僕等の校歌としてのこの芝居で、自分達も変らぬ夢を追い求めて行けることを痛感しました。
初演がパルコ劇場で、若者に向けてのメッセージとして作ったものですが、16年後の今、多少の時代的な改変はあったものの土台が変らないまま、大劇場で幅広い年齢層のお客様に受け入れられ感動して頂けたのは、このお芝居の根幹がいかに普遍的なものであったかということを再認識させられました。
またこのお芝居はスーパー歌舞伎に合い通ずるスケール感を持った芝居であるかということも、大劇場でのお客様の反応から改めて実感しました。

 



6月は舞台がありませんが、どのようにお過ごしですか?

今月は舞台はお休みですが、BS-i の「超人」の収録の他に、「新・どっちの料理ショー」や「ダウト家族を探せスペシャル」などのテレビ番組に出演のため、東京や大阪で収録がありました。
5日には帝国ホテルでのトークショー&お見立て会があったり、母校で後輩の前で講演をしたりと、芝居に出ている月には出来ないいろいろなことをさせて頂いた有意義な一ヶ月となりました。
5月20日には名古屋で後援会のイベントのビアパーティーがありました。店内満席となるたくさんの方々にお越し頂き、和気あいあいの楽しい雰囲気の中、温かい激励を頂戴しました。




7月の歌舞伎座は泉鏡花の作品が並びましたが、鏡花の作品についてどういった感想をお持ちですか?

鏡花の作品に出演することになって改めて本を読んでみましたがまず感じたのは、幼稚な言い方かもしれませんが「おとぎ話の世界」だということです。その世界の中に、自然界と人間の共存の難しさ、感動、自然の脅威が描かれています。
舞台をご覧下さるお客様には、あれこれ難しく考えずに「おとぎ話の世界」として受け止めて頂きたいと思っています。



「夜叉ヶ池」の山沢学円と「天守物語」の十文字ヶ原朱の盤坊については?

「夜叉ヶ池」は子供の頃に映画で見たのですが、ほとんど記憶がありません。
舞台では六世歌右衛門さんの百合、新派の大矢市次郎さんの山沢学円など何度か上演されていますが、歌舞伎役者だけで演じられるのは初めてのことだと思います。
玉三郎さんも「これまで勉強してきたことがどのように反映されるか楽しみだ」とおっしゃっていらっしゃいますが、初めての鏡花作品に期待とドキドキ感でいっぱいです。新鮮な気持ちで挑みたいと思っています。
7月の舞台は妖怪や怪しげな人物が多く、山沢学円くらいしかまっとうな人間が出てこないんですよね。(笑)
「天守物語」の十文字ヶ原朱の盤坊は、ダイナミックさと愛嬌を兼ね備えた妖怪です。
この役はお芝居の前半の最後の方に登場して、後半への繋ぎの役目を持っているので、ダレないように楽しくやりたいと思っています。




それぞれの役について参考にされるものはありますか?
先入観を持たずに臨むようにと、松竹にも貸し出ししないようにおっしゃるほど徹底しています。
「夜叉ヶ池」「山吹」の演出を担当する石川耕二さんは我々澤瀉屋一門をよくご存知ですので、玉三郎さんもその辺りを考慮して依頼されたそうですが、石川さんも映像を見せてもらえず苦心されているようです。
昼夜の役とも、鏡花作品に造詣の深い玉三郎さんのご指導を頂いて精一杯演じようと思っています。
暑い盛りですが、鏡花の世界を存分にお楽しみ下さい。