砕氷艦「しらせ」一般公開と知床横断

 

 相棒・ヤマイヌ号と一緒に、知床峠を走りに行きたいなぁ〜と企んでいた時、ある情報が入った。

砕氷艦「しらせ」が釧路港で一般公開をする』

 この船は、文部科学省の所有で、海上自衛隊が運用しています。この船を初めて見たのは中学生のころ。地元の福岡県・博多港で一般公開されたときだった。幼いころから、「南極物語 生きていたタロとジロ」を読んで育ったので、大喜びで見に行った。

 しかし、この艦も老朽化が進み、もうすぐ退役。現役の間にもう一度見たい、ということで釧路まで見に行くことにした。ついでに、知床まで足を伸ばして、知床峠を走ってこよう!

 

 9月2日、7時前に出発。う〜ん、やっぱり、もっと早くに出発すべきだった…。すでに交通量が増えている札幌市内を抜け出すのに、結構手間取ってしまった。何度か走ったことのあるルートを、ややオーバースピードで釧路へ急ぐ。

 釧路西港に到着したのは13:32。港へ向かっていると、誘導員として陸上自衛官が立っている。

 

 十数年ぶりの「しらせ」。

 当然だけど、見た目に変化はない。初めて見たときと同じように、好奇心の塊になって艦内へ。

 あれ?乗組員の帽子のデザインが変わってる!現在は「しらせ」と同じ赤い生地を使ってる。十数年前は、青地にペンギンの刺繍だったっけ。かわいかったから、買ってもらって、今でも持ってる。でも、大人になったらサイズが合わなくなって、かぶれなくなってしまった…。

 艦内には面白いところが一杯あったけど、探検(?)するのに夢中で、写真を撮るのをす〜っかり忘れてました f(^^;

 飛行甲板では、南極の氷や石や、南極近海で獲れた魚のホルマリン浸けが展示されていた。

 予想通り、かなりの人が見学に来ていて、狭い艦内はごったがえしていました。でも、福岡での時より少なかったけど。

逆光でイマイチ綺麗に撮れなかった…

 2時間ぐらい艦内を探検して、名残惜しいけど、釧路を出発。知床へ向かう。さすがに、知床峠を越えて、今日中に札幌へ帰るのは無理なので、知床在住の妹宅に、数日前から連絡をして、泊めてもらう事に。そのため、今回はキャンプ道具がないけど、妹にあげるスキーウェアや本で結構な荷物は嵩張っちゃいました。

 釧路から標茶、弟子屈方面を抜けて、知床へ。妹宅に到着したのは19:30で真っ暗になっていました。え〜っと、たしかこの辺だったよなぁ〜と見渡すと、道端のゴミ回収ボックスにアパート名が書いてあり、場所を確認できた。アパートの下まで行って、妹に着いたことをメール。部屋から出てきた妹に、「アパートの場所、知ってたの?」とびっくりされた v(^^) ここは、以前、友達が住んでいて、アパートの下まで来たことあったから、知っていた。

 妹の彼氏と一緒に食事をし、妹と二人で近所の温泉に入りに行く。着いてからず〜っとおしゃべりしっぱなし。実家にいたころは結構よくケンカしてたんだけど、現在は似たようなことをやっているのもあって、話したいことは山積み。まだまだ話したりないけど、妹は明日も仕事だし、私も札幌から走ってきて疲れているので、早々に就寝。

 翌朝、妹が出勤してから出発。朝ごはんを買って、妹の勤務先に寄って、合鍵を返して、知床峠へ向かう。

 知床峠は快晴だった。驚いたことに、国後島まで見ることができた。

 観光客を満載したバスがひっきりなしに訪れるため、観光客が途切れることがないのが難点だけど… f(--;

 ひとまず、朝食。駐車場に停めたヤマイヌの脇に座り込んで、羅臼岳を見ながら食べる。景色のいい場所での食事はおいしいなぁ〜、ちょっと寒いけど…。

 羅臼市街地に入る手前にある、ラウスビジターセンターに寄り道。う〜ん、イマイチだなぁ。

 それから、ヒカリゴケを見に、市街地を抜けて東へ走る。ヒカリゴケの洞窟は、道路に面したところにあった。…もっと奥深いところにあると思ってた…

 洞窟の真ん前にある駐車場にバイクを停めて、早速に見行く。え〜っとどれがヒカリゴケ?と覗き込んでいたら、すぐ脇にやってきたおじいさんが

 「ヒカリゴケの見方を教えてあげる」

 と声をかけてきた。びっくりして振り返ると、あの石の上に立って、この方向を見ろと言われる。その通りにすると、おぉ〜!確かに光ってる!闇の中に、ほのかな光を放っている!

 ちなみにそのおじいさんは、リハビリを兼ねて案内をしてるんだって。リハビリとして、人と話したり歩く必要があるそうなんだけど、ヒカリゴケの観光案内がうってつけなんだって。

 しばらくおしゃべりに付き合って、次のお客さんも来たことだし、出発することに。

羅臼岳

知床連山

 ラウスを出発後、昨年走った美幌峠をもう一度走ることにした。美幌峠はとにかく景色が綺麗で、四方が見渡せる絶景ポイント。

 でも、スケールが大きすぎて、写真に収めにくいんだよね…

 美幌峠で、お昼を食べ、景色を堪能したら、ひたすら札幌を目指して走る。

 帰り着いたのは20時過ぎ。日没頃から気温は下がる一方で、震えながらの走行になってしまった…。

美幌峠から屈斜路湖を望む

2日間での総走行距離1,086.4km

あ〜楽しかった♪ 北海道って本当に広いなぁ〜

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