バイクに乗りたくなったワケ

 もともと、バイクってそんなにいいイメージ持っていなかった私。そんな私がバイク大好きっ子になったワケ。

 

 それはある日のメッセンジャーがきっかけ。

 友人 I さんとメッセンジャーで会話をしていたとき、I さんが写真を送ってくれて、「ここはどこでしょう?」と一言。その写真は短草原の中に轍があり、バイクとジープが停まっていて、バイクの脇に I さんが立っているというもの。

 風景からわかるのは、乾燥している気候で、森林はなく草原が広がっているところ…

 オオカミ娘「アルゼンチンのパンパ?アメリカのプレーリー?」

 などなど思いつく限り挙げてみても全てハズレ…。

 結局わからなくて、I さんに答えを教えてもらった。

 I 氏「モンゴルだよ」

 オオカミ娘「え!? モンゴルって短草原なの?ずっと長草原だと思ってた!へぇ〜!すごいね!こんな草原の中を旅してきたの?」

 I 氏「旅じゃなくてラリー。ラリーレイドモンゴル(RRM)だよ。」

 ラリーというとパリダカしか知らなかった私。バイクってこんな草原の中も走れるのか〜とびっくり。パリダカは別として、バイクって舗装された道しか走れないものだと思っていた。

 I さんのRRMのレポートを読んでいると、いつの間にか私はオオカミの姿で I さんが走った景色の中を走っていた。

 モンゴルにはオオカミも生息してる。そんな大地を走ってきたのか!うらやましくてたまらなかった。I さんはオオカミは見てないって言っていた。オオカミは臆病だから、きっとバイクの音に驚いて、丘の向こうから I さんを見ていたんだと思う。

こんな景色の中を走りたい!!

 いつの間にかそう思うようになっていた。とはいえ、バイクって危険な乗り物と思っていたから、I さんにいろいろ聞きまくり。ついでに教習料も悩みの種。オオカミ娘の両親は大学の学費と生活費は出してくれても、教科書や野外実習に掛かる費用は出してくれないので、奨学金で賄っている私。バイトは長期休暇に知床でやってるけど、教習料とバイクの購入を考えると…。

 でも、どうしてもバイクに乗りたくてたまらなくて、今までの貯金をはたいて教習所へ。普通二輪免許を取得して、免許証の書き換えをした次の日に中古バイクの売買契約成立。

ヤマイヌと一緒なら、どこへでも行ける!

 ヤマイヌが相棒になってから雪が降って冬眠させるまで約4ヶ月。その間にショートツーリングにロングツーリングにとにかく走りまくった。

 とくに初めのうちは“ヒヤッ”としまくり。走っているうちに周囲の車の“不振な挙動”がわかるようになってきた。そしたら自分とヤマイヌを守る方法もすぐにわかる。

 走れば走るほど、ヤマイヌがどんな反応を返してくるかが手に取るようにわかってきて、ライディングがどんどん楽しくなっていく。

 そして、2005年5月5日。オフを一緒に走る仲間が見つかって、オフロードを走る楽しさを知ったら、ヤマイヌは私の半身になっていた。

ヤマイヌ、いつかモンゴルの大地を一緒に走ろうね

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