がま口塾
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がま口弘美の日記 がま口塾便り
9, 2003年3月27日
「こうありたい選挙運動」

我が家のベランダからお隣やお向かいの家の桜が楽しめます。資源のない我が家にも他力で豊かな季節がやってきました。やがて若緑が空を塗りつぶしていくことは確実です。でも、この空の続きで凄惨な殺戮と破壊が行なわれています。

生まれて以来、自分で選びとってきた事柄はたくさんあると思うのです。日本の首相、街の議員さんを自分の意見の代理として選んだのは私じゃないのか?他の人が勝手にやったことなのか?がま口塾は出欠自由。何の強制もなく「話したい」だけなのです。どんな意見の人とでも、誰とでも。ですから、わずか4人の出席者でしたが、ありがたかったです。終了の瞬間に駆け込んできた、市会議員Gさん。Gさんも本当にありがとう。

●タイトルとしてはダサイと思う。「町を変えるのは私達」とかにしないと人は来ない。一般の人の選挙に対するイメージが良くないから、現状の選挙以外の選挙があるって言う風に思えないから。

●興味があっても、コミュニティで興味があるふりをしてはいけないって事はないか?

●私は、こうありたい選挙というのを市民型選挙として本を書いた。言うと答えになってしまうので、今日は聞きに来たのだが。本は既に4ヶ月で7000冊売れた。

●すごい!

●M新聞が、立候補して27日に当選するまでをこの本をなぞって書いている。東京の政治部のデスクから、国政でなく地方に焦点をあてて書きたいからと連絡があった。A新聞も東京本社政治部から連絡を受け、取り上げてくれている。

●議員になりたい人が買うのですか?

●どうやって議員をサポートしたいか、又、どうやって議員を出すかと考えている人もだと思う。この種の本では驚異的な数の売れ行きね。

●静かなブームと言われてる。特に無党派とか市民派って今、注目されててもよく分からないって事で、自民や民主の間でも競って買って読んでいるみたい。(笑い)

●コナミスポーツのお風呂に行って、年配の方と話していたら、よく政党に意見を送るって言っていた。私もよく自分の意見を送る。議員をされていた時の手応えは?

●岐阜市の隣の高富町で有機農業を20年やりながら、岐阜市の消費者の人達とグループを作り、環境や教育の問題を勉強して活動した。地元のゴルフ場、農薬、指紋押捺の問題にも取り組んだ。チェルノブイリ救援中部の代表としての活動・・・その頃に91〜95年まで議員をやっていた。

昨日、ちょうど「週間金曜日」のインタビューを受けた。本は、議員をし、その後の市民派議員を議会に送る活動の中でのことも書いた。政治を選挙という風に見ずに、地域を変えていくもの、暮らしそのものだという話をすることが多い。選挙とは1週間の限定したものとしか見ず、あとの360日かける4年間はまさにほとんどの人には関係ないことになっちゃう。政治は、実は、選挙が終わった時から始る。選挙は出ようと思ったら誰でも出られ、当選すれば十分議員として働けるよと、本を書いた。

既存の90%の選挙は、所謂、地盤看板カバンという3拍子がなければできないというもの。そうじゃない選挙や政治を書いたので、それが画期的で新しいと言って評価されている。学陽書房出版で政府刊行物と一緒に並ぶ。「市民派議員になるための本」。

 

●行政訴訟などのニュースでは、よくこの人が出てくる。NHKなどの衛星放送でニュースに出ると、それは世界中で見ている。単に一地方の個人の活動ではない。影響を与えるということは、決して見えているものだけにということではない。

●オフシャルな事をするようになったのは、年令もあるけれど、デモ、署名、ハンストもやったが、少ないエネルギーで広く知らせる効果的な手法ということを経験の中で学んだ。住民訴訟といってお金を返還させること。困っている人を助けるという親切心は全然ない(笑い)。所謂オンブズ活動で政策自体を方向転換させる方法で、裁判に勝つことを目的にはしていない。でも最近はあまりに酷いからずっと勝っている。

●私は年齢的にも若いし、自分の回りで選挙について話した事ってない。例えば、先回の愛知県知事選の時も、友達と「神田さんに決まってるよね、行っても無駄だよね」と一言話しただけ。「えっ?私は違う意見なんだけど」ってとても言えない雰囲気。それが唯一でとても悲しかった。

  今の世の中を見ていると、どうにもおかしいことは一杯あって、すごく色々なこと 
を思ってもあまり回りには言えなくて、そんなこと考えていること自体がおかしいって見られちゃう。それもあって自分よりももっといっぱい考えている人に会いたいと思ってここに来た。涙が出そうだけど、今の戦争もどう考えてもおかしいのに、回りのほんの僅かな人にしか言えない。皆に色々言って、考えて貰わなくちゃいけないのに自分に能力がないから言えない。たぶん自分の知識が少なくてちゃんと言えないんだと思う。やり方をちゃんと作ってやっている人がいるんだって、今知ってすごく嬉しい。ちゃんと情報を持って小さな動きでもやっていく人っていうのは、何もしていない人に比べたら、ちゃんと希望を持てている人だと思える。そういう人にふれていたら、情報も、希望も少しは得られ、自分の考えも持てるのではないかと思った。

●自分がこうだと思っても行動に移すことはなかなか難しい。糸口としてそう思ってくれるだけで嬉しい。なかなか回りが同じ年代で、興味ないって言われると白けるしね。

●若いって何歳?

●29歳。

●すごい!嬉しいね。

●私の仲間も今、30代が増えている。性差別以外に、年齢差で、経験があるってことが権威になりがちになる。リーダーシップってことならいいけど、先に行った人が、啓蒙啓発みたいな発言をすると仲間になりにくい。「若いのに」の逆は「年をとっているほうが経験を積んでいる」というメッセージがある。「若い人はこういうことには関心を持っていないだろう」という共通認識があるってことを前提に話している。若い人こそ、口には出さないけど、強い怒りを持っているのではないかと思う。昨日の週間金曜日のインタビューでどうしても入れたいメッセージとして言ったが、4月13日は、県議選と県知事選がある。県議選は政党の公認候補が多いのが特徴。市議選、首長選になると、隠して無所属になっちゃう。候補者自身の政策がもし見えて来なかったら、今の小泉さんに連なる政党は、政策は一緒だと考えた方がいい。もし戦争に反対なら、小泉さんに連なる政党は、政策は一緒だと考えた方がいい。今回だけは、国政に対する意思表示は地方選でするしかないと伝えた。選挙に行かないということは、消極的支持になる。地方と国は別と言いながら、実際には、ピラミッドの利益誘導型で一本のパイプで繋がっている。

●森さんが「眠ってて欲しい」って言ったのは、あれ正直に言ったよね。本音。

●自民を支持している人でも、戦争だけは党内の戦中派でも嫌だという人は多い。私は5紙とっている。新聞によって小泉さんの支持率も違う。

●議員で、支持すると言う人はまだ正直。ノーコメントなんて理解できなくて、不正直だなって思っちゃう。私は自分の人生で政治が一番大切だと思っている。決定権はやっぱり政治家が持つ。原爆を落としたのは、パイロットじゃない。「言っても無駄」と言う風には絶対考えずに選挙に参加してきた。

友人が「政治家より科学者の方が偉い」と言う。私は「科学者が作ったものを使うのは政治家」だと思う。第二次世界大戦の時も、勝てる訳がないと言っていた人がいっぱいいたけど、政治家が決定してしまう。でも、母の時代に反戦運動はあまりしなかったと思う。母たちを問い詰めはしないけど、結局は進んで行ってしまった。だから、今日はすごくいいテーマだと思って来た。

「選挙なんか行ったことない。絶対変わらないもん」という友だちがいる。私の周りでは、そんな話をする人は結構いて、「一党独裁でこんなに長くくるのは先進国でない」「メキシコの人と話していたら、2年前の政権交代をすごく喜んでいたから、ほんとに羨ましかったですよ」等と話す。メールを打ったり話を聞きに行き、遅々とはしていても大切なことと考えて行動している。ただ、選挙運動で、選挙カーの排気ガスだけは、花粉症なので、法的に何とかしてもらえないかと思う。あれで「御願いします」と言われても、何を御願いされているか分んないから。

●選挙カーというのは、選挙期間中に候補者が使える唯一のメッセージ手段。選       挙までは選挙運動はダメで、政治活動として書いたものは配れる。「候補者です」     「選挙に出ます」は言ってはいけない。告示日からできることがガラリと変わる。告示日から7日間は話し言葉によるメッセージ以外はポスター、選挙ハガキしか使えない。大都市で有権者全部に伝えるのは大変。小さな町なら歩いてというのもある。

 公選法で許されている選挙カーを使うなら、有権者の心に届くような言葉を選びながら回る。名前だけの連呼にならないようにする。あと、ハイブリッドの選挙カーは、ないからね。(笑い)そのうち電気選挙カーとかハイブリッド選挙カーが当然出てくると思う。私達はソーラーカーでやった。マイクの音源はソーラーパネルでやった・・・いや、メッセージとしてパフォーマンスとしてやっただけ。

7日間のことなら、「ジーゼルトラックを市内を通らないで迂回させることを実現させます」という政策を言って車を減らした方がずっと効果的だと思う。基本的に選挙カーを使うのは、候補者の権利と義務だと思っている。講演に行った時、申し合せで選挙カーを3日間だけにして回さないでやっているという地方自治体があったが、私はそれは公職選挙法違反だと指摘した。それは現職に有利なルール。新しい候補者には不利。議会は慣例とか申し合わせということで、変質している。

「宜しく御願いします!」の絶叫だけは「議員になりたい!なりたい!」と言っていて、迷惑なだけだと思う。議員になって何がやりたいかを聞きたい。でも、その人達は議員になるのがゴール。そこから又次の4年間の選挙活動が始る。議員の年収って政令市では1500万円くらい?かなり高い。岐阜市で1200万円くらい。町議会議員の平均が今、500万円。私は女性には、転職にはいいよと言っている。準備期間は短いし、かけるお金も50万円程度とか言って。(笑い)

●北欧では、男女の比が一緒になってるでしょ?

●クウォータ制と言って、政党の中の名簿を男女同数にする、又は女性を先にしなければいけない。

●本で読んだら、八百屋のおじちゃん、おばちゃんが議員になっているから、議会はいつも夜開かれ、男女の比も一緒だって書いてあった。

●ノルウェイ、スウェーデン、フィンランド等北欧はそう。そもそも制度が違うし、議員の報酬はお小遣い程度。議員が利権にならない。日本では利益誘導型政治になっている。支持した人に政策を返すという型。私達はそれを批判している。議員は公務員。選挙で応援してくれた人達に見返りを渡す政治をしているから、谷間で落ちこぼれている人は、何も自分達のところに政策がきていないと感じる。市民派議員の出所だ。道とか建物を何百億使って作るなら、デイサービスも学童保育は何億もかかる事業でない。福祉主体の社会とはいえ、福祉自体も利権がからんでくると食い物にされる。

●介護保険もそうね。

●予算の分母が大きくなると、そこに利権が発生するのは仕方がない。議員の口利きとか利益誘導自体を断ち切っていかなければならない。私達は、公平・透明な所で政策を決めていこうと言っている。朝起きて水道ひねる所から政治は始る。道へ一歩出たら道路行政。夜寝るまでの生活のほとんどが政治のそれぞれの分野。

●辺ぴな所に行っても電線があって電力会社と関わっている。国と密着した行政。

●道路建設に伴う公害に関しての署名の依頼が来ている。皆が気がつき始めるのは遅い。自治会の役員さん達は封建的な考えの老人がいたりして、なかなか動かない。

●昔、近くの県会議員の立候補者が来て観光バスがなんかですごく派手なことをした。静かにしていた我が家に対して「お宅だけが外へ出て手を振らなかった」と言われた。(笑い)。他の人と違うことをするのは勇気が要る。長い物に巻かれて、物を貰いにも走る。並んでヤカンをもらってきた人には「止めなさい!」と思っちゃった。観光バスで観光地へ連れて行く議員もいるから、ちょっとお止めなさいと言いたくなる。

●告白すると、10数年前、自分の意に合わない候補のウグイスを、義理でやったことがある。その時に初めて具体的に選挙活動というものを知った。机並べて茶菓子出して、炊き出し・・・そこにたむろして1日おしゃべり・・・。今はそんなのないよね。

●あるけど、明らかに公選法違反。湯茶と駄菓子、饅頭まではいい。ケーキはダメ。何故かと言うと、お金を出して買ってまでとというのはダメ。公民館に3000円くらいの弁当が人数分並べてあったりとか、酒も出すってとこが一般的。逮捕者を過去にいっぱい出した所や新興住宅地は違うと思うが、そういう習慣は連綿と続いていて、議会もその体質。それを変えようとする人が入らない限り議会は変わらない。選挙も同じ。誰かが違う選挙をして自治会ぐるみ選挙は違法ですと言わない限り変わらない。

日進市議の後藤尚子さんが、議会でかなりそれを言った。「これは違法ですか?」と議会で聞き、「違法です」という型どおりの答えを他の議員に聞かせる。私達も随分やった。自治会推薦を出すなら、自治会員全員が集まって反対者がゼロである、100%の支持でなければ言えない。選挙の自由意志を妨害するという自由妨害罪にあたる。威圧になってはいけない。そもそも100%が支持というのは自治会でありえない。そういうことは、知っていれば批判できるし、見つけたら、警察に電話すればいい。選管は起きる前に注意するのが仕事。ヤカンをもらったらすぐ警察に駆け込む。(笑い)

●昔のことだけど・・今でも観光バスはある。喫茶店のチケットとか。

●観光バスは合法的な抜け道があって、後援会に入ってもらう。食費や宿泊費を候補者は出してはいけないけれど、バックで返しているかもしれない。

●後援会の皆が選挙の時に悩んでいるのは政策ではなかった。その日の炊き出しの鯖の煮付けや漬け物のことだった。そういう古さって精神的には続いてるんだね。

●実体的に続いてる。表に出して、違反だって言っていく人がない限りは。誰も捕まってなければ、自主的に止める理由がないじゃない。

●利益誘導というのはそうだね。私は「馬鹿ヤロウ」というメールを出す。(笑い)

●通じない。地方政治は地方自治法、国は国会法。そもそも政治の形態が違う。民間は経済の原理で動く。でも、地方自治法の目的は、唯一住民の福祉を増進すると書いてある。その為の政策をし、予算をつける条例を作りましょうということ。民間がやらないことをある意味で行政がやるということ。はっきり言うと、儲からないこと。行政は利益団体になってはいけないってこと。

政策というのは、全額市民の税金でまかなわれる。それがどこへ行くかを見るのは、当然市民の権利。議員は市民が雇っている。だから、欠陥商品は次の選挙で落とす。商品は誇大広告禁止でしょ?虚偽記載、クリーンオフもあるでしょ?何で議員だけは看板隠して、政策も嘘で、罰せられないの?電気入れたって音が出ないようなテープレコーダーが4年間居眠りしてたら、クーリングオフも返品もできないでしょ?首長が拘置所の中にいたって給料は支払われる。私達はそれを町民として返還訴訟している。首長が捕まって法廷へ行くってことを、そもそも法が想定していない。ルールがない。当選してから4年間出勤せずに海外旅行していても、それを罰する法律がない。

●鈴木宗男でも月給が出ているから、すぐ失職の法律を作ってほしいとメールした。

●議会が辞めさせて議員職が剥奪されない限りはね。辞職勧告にはNOと言える。NOと言えるようにしておかないと怖い場合もある。多数派が懲罰にかけて除名しようとしたらできてしまう。市民から選ばれた人が身分を失うことをルール化してしまうと、何の落ち度もないのに、不信任を出されてしまう。田中康夫さんがそうでしょ。

●有罪になったら、犯罪を犯したその日から返してもらえばいい。(そうだよね。)

●もう、まさに議員特権だもんね。

●誠実にやっている議員さんが侮辱罪だって苛められたり、矛盾してる。

●ルールとして懲罰がかけられる。そもそも私信であるメールが発端で、懲罰にかけて除名だと議会で言われた例もある。議題にすらする必要のないことなのに。議会の中で起きた事しか懲罰にかけられない。議会の方が無法地帯になる事がある。詐欺師と暴力団が一緒に来たみたいに。市民からは見えにくい世界。

●一般質問の討論でルソーの民約論を引用したら、引用したということで「謝れ」と言われた例がある。信じられないことが起きている。議会は力関係。一つ一つをきちんと勝っていかなければならない。別の例は、事業所から汚染を出された地域の人が、健康被害を受けているので、克明に記録した。それは一次資料と言って議会では一番役に立つ。その住民のデータを使って議会で説明したら、住民を不安に陥れたからと謝らされた。(笑い)絶対に謝ってダメと言ったのだけど。その次、彼女も懲罰をかけられた。議員は公務員だから、『私が謝って済む』ことじゃない。

●政治をしているというより、いじめごっこをしている子供みたいね。

●だから、議会が議論の場になっていない。議員になってすぐ手をつけなければならないのは議会改革。そうしないと政策実現さえ出来なくなってしまう。逆に議会改革さえ済んでいれば、お互いに楽なはず。裏で通さなくても、議論の中で通せる。後から入っていった人が、今やってるあんた達はおかしいって言わなければいけないことは、とっても難しいこと。多数派に都合のいいルールは、正規のものじゃない慣例だから、「従いません」と言えばいいのだけど。私の町は意思決定に正規ルールだけでやるようになり、お互いに楽になった。根回しなし、全部本会議でやりましょうという「ガチンコ政治」を鳥取県の片山さんが提唱している。田中康夫さんもその手法でやった。

●メール参加紹介。「理想的な選挙運動はやはり 利害のからまないやり方を貫く事。常日頃から地道な活動をし、選挙の時言葉だけでなく、聞いて納得のいく主張、内容であるといい。だいぶ前だが、父が地方の市長選に立候補し、自分の考えを、一人で言って回ったそうだ。 もちろん娘、息子などには知らせず。田舎にしては 変わったやり方だったと思うが、本人としては、こうありたい選挙運動だったようだ」。

友人のお父さんも、昔、地方都市の市長選に出られた。その市始まって以来の革新共同で戦ったそうだ。負けたけれど、善戦したのは、候補の人柄だったという、古い古い新聞記事を探し出した時に、とても感動した。

●選挙の時に有権者が選ぶ判断というのがいつもマスコミに出る。ダントツは人柄。その次に政策。嘘をつかない誠実な人かということを皆は見たい。人柄で当選して政策がない人もいる。面倒見がいいのも人柄。でも、それが利益誘導にもなる。所謂どぶ板議員。一般質問が作れなくて行政に書いてもらって、議会でそれを読み間違えている。議員の仕事は議場でなく、裏で口をきくことだと思っている。

●私、ちょっと前まで政治という言葉の意味は裏工作だと思っていた。(爆笑)当たっていたみたいね。

●皆さん、そう思う。政治は汚いとか、選挙なんか行ったってしょうがない、誰に入れても同じって。市民型選挙というのは、候補者の想いを有権者の一人一人に個別の関係で伝えることに尽きる。ピラミッドではなく、宇宙ステーションの様に結びつきが多重。核になる人を増やしてネットワークで関係性を広げていく。応援している人が、候補者の想いをどんどん伝えていく。自分で調査して、判断して、議会で話す。即決即断ができる。ドアーを閉めて、密室で相談することがない。

●有権者も自覚がないね。有権者が目覚めないといつまでたっても同じよね。

●地方議会の選挙は1割とればトップ当選。私達は伝わる人に伝わればいいと思っている。過半数が変わらなくても、社会は変わると思っている。私は上野千鶴子さんと本を書いたけど、上野さんは一人しかいない。メッセージを言葉で伝える場合は、上野千鶴子さんが百人いなくてもいい。議員にならなくても政治はできる。署名を回す事でも広義では政治。政治とは、今の現状を認識して、現状をより良く変えたいと思うこと。それでもう政治活動だ。それを何でやるかってこと。訴訟という発想もそう。議員は制約が多い。市民の方がやり易く自由なことが多い。議会は、まず正しく機能する議会にしなければいけないマイナスからの作業だ。反対する人はまず議長に聞こえる声で「異議あり」と言わなければならない。そうでないと、異議なしと認めて全会一致で通っていく。40人、50人いるところで、それを言うっていうのは、かなり勇気が要る。ヤジの中で反対討論をしなければいけない。

●自治会で違う意見言うだけでもすごい勇気が要る。お年寄りが『おまえは共産主義か』みたいな目をして私を睨む。これ以上しょうがないと思って諦める。村社会。

●第3世代の私達が、魑魅魍魎妖怪狸のようなおじさん達の中で反論する力が要る。

●議会でなく、家庭や友人同士でも、「それは違うと思う」と言うのは勇気がいる。

●議会とは議論するけど勝ち負けじゃない。情とりが要る。相手が納得してストンと落ちてくれる所が要る。説得力が必要になる。「嫌なもんは嫌だ。文句あっか!」の感性だけではダメ。道具として理論を使う。

●キャッホー(市会議員登場)。

●今日は楽しかった!終了します。

がま口塾今後の予定
4月特別例会 19日(土)午後2時〜4時 (開場1時30分)

テーマ:明治大正昭和平成を生きた   
        ひとりの女性の史(ふみ)
会場:名古屋市女性会館3Fホール(地下鉄名城線東別院下車)

会費:500円(通常会では自由にしている会費ですが、会場費等のため特例として一律に頂く事にしました。ご理解ください。)

★CDロム上映(1時間)

★ゲストトーク:藤井キクさん93歳 インタビュー(武山幸子アナウンサー)

★会場で意見交流をします。司会は坂東が担当しますので、いつものがま口塾のようにどしどし発言を!老若男女、どなたでもいっぱい誘っていらしてください。93歳でちっとも威張らず、飾らず、仕事をしっかりこなしていらっしゃる藤井キクさんの笑顔を見て、元気がでること請け合いです。

5月例会 29日(木) テーマ:今までに一番あせった事
6月例会 24日(火) テーマ:お金を儲ける事の是非

<お知らせ>万里長城学術調査隊の福田久勝隊長さんから、万里の長城(10年かけて全長踏査)に咲いていた、朝顔の種とか、高山や山野の貴重な花の種のプレゼントを戴いています。日中の掛け橋に育ててみたい方は、坂東までご連絡下さい。色々な種類があり、めったに手に入らないものです。

bdk@dp.u-netsurf.ne.jp пEFAX 052-834-9457 (4/20〜27不在)

 

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