がま口塾
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がま口弘美の日記 がま口塾便り


21,2004年3月18日(号)『失いたくない日本の文化・習慣』      
 どうして「がま口塾」の日に限って雨が降るんでしょうね。でも無事4人の参加で開催する事が出来ました。風前の灯か・・・と嘆くなかれ。まあ、飛び出る飛び出る、あふれる言葉。
 がま口塾は読み物ではなく、語り物。とにかく参加者がなくなるまで続けようと思っています。読者だけになったら存在価値はありません。その時は私の創ろうとする「よく聞き、よく話す」という日本文化は消滅ということですね。(大げさな・・・・)

●「古材バンクの会中部ネットワーク」、NPO組織の事務局をやっている。(へーっ! そんな会があるの?)本部は京都にあって10年前に設立された。中部は5年遅れでIさんが立ち上げられ、私は去年から事務局にいる。会の趣旨は、日本の伝統文化建築の保存と技術の継承。今はハウスメーカーの勢いがある上に、マンションという住まいに変わりつつある。日本建築文化が衰退、影が薄くなっているけれど、改築する時に築100年などという家は壊さずに修理して使っていきたいという声を出して皆さんに伝えたいと思っている。
 
 おじいちゃんが亡くなったら相続税を払わくてはならないので、どうしても壊さなくてはいけないという事情の方も多い。そういう場合に柱とか梁が素晴らしかったりするので、それを燃やさず、どこかに生かしたい。それで古材バンクって言う。(どっかへとっておいとくの?)それが理想なんだけど、現実はストックヤードという置き場所を提供して下さる方がなくって。(古いのはいいけど、耐震はいいの?)耐震に関しては、勉強されている方によると、日本の建築文化は素晴らしいらしい。対応力があるそうだ。

●滋賀県の小学校で問題があったよね。壊して新しく建てた方が国からたくさん補助金がくるので、壊しちゃう。修理すれば、町の持ち出しとしては多くなる。
●国自体の条例や寄付金制度、公庫がつくとか、新築の方が有利。ハウスメーカーや建築業界が儲かるようなシステム。
●イギリスやアメリカでは100年くらいの建物でも、使っているのに、日本は30年で壊れるように作っている。
●すごいゴミだよね。
●家ほどの産業廃棄物はない。
●名古屋駅もツインタワー建てたけど、どこにあの前の駅の建物のゴミ、持ってッたんだろう。
●処理費用って馬鹿にならない。やっと規制がかかったから今は分別で行き先が決まっているけど、昔はみんな同じ所にガーンと捨ててた。私はずぶの素人だけど、古材の会は建築士さん達がされている。メジャーな会じゃないけど。

●何かをきっかけにスポットをあてられるといいね。(NPOプラザの事務局では具体的に何をするの?)
●今は会員との連絡や年に2回くらい古民家を再生した家を皆で見学に行ったりする。事例は少ない。ワークショップや古材を使った小物作り。
●その古材でコカリナと言う楽器を作る話があるね。廃校になる小学校の廃材で、コカリナを作って卒業する児童に記念品としてプレゼントしている校長先生の話を聞いた。(素敵な校長先生だね)
●古材は、水分がないから、かえって材としてはいい。切り倒したばかりの木は3ヶ月は最低干しておかないと使い物にならないそうだ。それからひびが入ったり、亀裂が入る。木は生き物だから。

●「ビフォー・アフター」って番組では、古い何とかを残してあとは何とかってやってる(すると何と言う事でしょう!)(笑い)
●見た目重視とか、施工期間が短いのは問題。テレビ局は番組として面白くなければならない。
●それで人気の法律番組で、「ビフォーアフター」で改築した家に不満な場合、賠償金はとれるかとれないかという番組もやってた(爆笑)
●シックハウスの話もあるね。新しい教室へ行って仕事した時、もうたまらないの。目が痛くて。あれはもう直してくれないのかな。綺麗なんだけどもう授業どころじゃない。匂うし。いたたまれない。
●ホルムアルデビドだろうね。ちょっと規制がかかったけど。職人さんが一番職業病。シンナー吸いすぎて足腰立たないって言ってたもの。(へーっ!)(通る時、シンナー臭いことあるものね)職人さんから保護してあげないとね。
●作る人が健康でなくて、作られるものが健康であるはずがない。石垣島へ行ったとき、レストランや染色屋さんの家が古材というか、長野県から移築した建物でできていてびっくりした。沖縄の建築っぽくなくて、日本の伝統的古民家風。ただ、それが沖縄の気候に合うのかなってのが疑問だったけど。(地産使用が理想だろうけどね)(船で運んだのか)憧れか、古材を利用したかったのか。

●家を建てるときは色々な人に相談して施主は業者任せにしないこと。わかんないから口も出せないではね。
●3月20~21日に行われる「住まい・環境・まちづくりコラボレーション広場」のチラシに出ている参加団体の足助って行ったことないけど。(林業が盛んなところ)。
●何百年の単位で人が生きている所だろうね。祖父母が孫の家のために木を植えるとか。
●行政と行事を一緒にやっていく事で上を動かしていく事が大切。反対だけでなく、話し合う環境を作って辛抱強く行政を変えていく姿勢が必要。
●新幹線も九州が出来て騒いでるけど、新幹線の下に住んでいる人はとても迷惑なんだってね。私も八戸と盛岡の間に住んでいたけど、新幹線が出来たために在来の特急とかがもう全然本数もないし、なくなっていく。(普段の生活が不便になる)狭間にある人達が非常に困っている。

●長野新幹線もそう。在来線が減って減って。首長は欲しい欲しい病。空港でも新幹線でもあれば箔がつくと。あったにこしたことはないけれど、どれだけ利用できるか。結局工事が欲しい。でも、普段の生活の足は奪われるし、市町村の出す税金は半端じゃない。学生の定期券をはじめ乗車料金は2倍にはね上がる。第3セクターの運営は厳しい。
●企業や観光で人がどどっと来ることを期待してるんだろうね。期待だけが宣伝する。
●新幹線の駅が出来たって行かないし、(土産だって買わなくなったよね)用地を準備しても企業誘致に結びつかない。いつまで夢をみているのだろう。
●山陽新幹線でコンクリートの水増し工事があった。(その時はその時でいいやと思っちゃうのかね)
●その時の工期に間に合わせるためにはそうしなければ仕方なかったとか。

●ハッと気がつけばここはコンクリートの家(爆笑)循環型リサイクル型日本文化の木造ではない。(笑い)
●奥飛騨に行ってきた。家が怖いくらい古い。何人以上歩かないで下さいとか注意かある。本当に昔のまま。
●見世物として残す事と普段の生活は別と思っているんだね。私達、どこかで。文化を残していくってのは大事だって分かってる。核家族がマイホームを持てる夢をかなえたという時代の流れはあった。完全には否定しないけど、こだわった家はどうしても高くなる。大家族で住めばいいのだけど(舅や姑、小姑が頭の上で点滅する)(爆笑)幸せに暮らすのは難しい。(笑い)
●こだわった家に住みたい人は田舎に行くといいね。(そういう暮らし方もいいね)

●日本で一番古いお城は犬山城。どうして残ったかというと、 明治4年の廃藩置県で犬山城は愛知県の管轄におかれる。でも明治24年の濃尾地震で損壊するの。その時に徳川尾張家14代徳川慶勝の補佐として仕えていた成瀬家第9代城主の成瀬正肥が、損壊部分の修理と保存管理を条件に、犬山城天守閣や付近一帯の土地を譲り受けた。個人所有として全国唯一のお城。でも、去年、さすがに管理が大変になって犬山市と共同管理になった。とても古くていいお城。よく残してくれたと思うし残したい日本の文化。犬山市の人達はお城の中に今もある成瀬家(現在本家は東京)を親しく感じているのではないか。(犬山城は桜の季節が本当に綺麗。カラクリ人形も素晴らしいね)

●そのカラクリ人形や伝統のお祭りも残しておきたいけれど、それ見ている側の人の心が、昔程ときめかない。私が子供の頃は、まだお宮でお盆にボンボンショとか言って、本当に提灯をズラーッと並べて本当の蝋燭に火をつけて、闇夜に幻想的な光景が繰り広げられていた。今は電気のイルミネーション。父も小さい時の事を、自然の美しさ、祭りの喜びを、それはそれは幸せそうに語った。とても貧乏だったけれど、心奪われる美しさや感動を味わっている。玩具も木や竹から自分で作り、食べ物も山海から子供が遊びで採ってきて自由に食べた。夢のようなのびのびした世界にいたと思う。今は生活が豊かになって、逆に心奪われるような幸福感はなくなっているのではないか。

●N市の花火大会も今年が最後って聞いたけど。地域住民から反対があるんだって。車がワーッと来て。
●その人たちも小さい時は楽しんだんだけど、子供も大きくなって今度は煩いと感じるようになるのかな。
●いや、地域の人達だけじゃなくて、今は遠くからも来るようになった。
●車公害だと思う。(空き缶なんか捨てていくんだよね)車の運転マナーが落ちている。
●行く方にすると無くなるのは寂しい。難しい所だよね。私もN市に住んでたら、あんなものやめちまえと思うかもしれない。(笑い)車公害とゴミしか残らないんだったらね。
●地域がしっかりしていて、これは保存しておこうとか、これは町の誇りだって、きちんとやってると、マナーを呼びかける工夫をしてるね。そうすると続くんだろうけど。
●新旧住民で感覚や意見か違うって事もあるよね。新しい人はけっこう活発で昔からの地の人が面白くなかったり。
●M区のマンションに住んでいるけれど、大家さんは、『あんたたちに貸してやっている』という感覚。(T区もそうだよ)。最初の頃、何かやると、「何だ他所から来たくせに」というのがものすごく強かった。でも、他からの人
が多くなって区民が15万人ほどになったら、大家さんも変わって来た。(M区15万人!?)そう。図書館で本を借りる人の数が名古屋一みたい。(知的レベルが高い)(笑い)(T区もだけど転勤族が集まる区ってあるよね)学校の1クラスで転校生が10人15人は当たり前。転勤族には何の心配もない。
●じゃあ、伝統との関わりはどうなるの?
●子ども会なんか、新しく来たお母さん達が非常に一生懸命やってくれる。(えっ?)新しい人達が会長になったりして、よく新聞などで子供会が表彰されるよ。その代わり又転勤になると、サヨナラって行っちゃうけど。(面白い文化だねえ)

●転勤族の人は早く馴染みたいと思ってると思う(そうだよ!)
●M区の区民の平均年齢は35歳なんだって。(えーっ!)そういう意味ではとても活性化されている。
●伝統文化を外から来た人たちが受け継いで行くって面白いよね。
●そうせざるを得ない。俺達の土地だってやってた、あまりにも保守的な人達も代が変わった。5月10日はメイトウの日。(何で?)May10。(笑)(すっごいこじつけ)名東祭りはすごいよ。
●T区もある?T区祭りとかT区の日って。(あるよ。天だから、10月。うそ。)(爆笑)
●区長も出て福祉の人達も力を入れる。やり易いの。

●T区では、福祉施設の建設に町内会の会長さん達が反対していて、回覧板で反対署名なんかを呼びかけて、それはいかがなものかという意見も出てるけど、何年も経っているのに、今だに建設されていない。
●今年私は組長をして89軒受け持った。古いすごい立派な家とマンションの住民が混在で運動会なんかやったけど、出場希望は頁数が足りないほど名前が書かれる。引っ越して来た人達が皆参加するの。とても盛大だった。ちょっと嫌だったのは、政治家がズラッと並んだこと(笑い)。でも、本当に若い人達が参加する(へーっ)
●いい事だよね。うまく融合して新しい文化を作ってるよね。

●フランスから二ヶ月くらい、お友達が来ていて、どこへ行きたいかと聞いたら、京都と奈良と言うので連れて行った。フランスの大学の日本語学科で勉強している子だから、私達よりよほど日本の文化に詳しい。全部何年に出来て、どういう歴史があってって、逆に案内してもらった。(ウヘーッ!)あぁほんとうって。(笑い)東洋語学学校って日本の文化を徹底的に教えるの。言葉も学校で習った綺麗な日本語。これは何だろうって思った。建物がどういう木で出来ているかまで知っていた。

 オーストラリアから来ていた子でも、さてさてどこへ連れて行こう、何をしてあげようと思っても、私自身、節句の行事など、日本的な文化習慣をこなしてこなかった方なのですぐにはやってあげられなくて困る。Z高校に行ってたけど、校長先生や教頭先生のお宅に1週間ほど招かれて行くともうすごい。着物を着せて頂いて床の間のお座敷のある立派なお家で生活してくる。それで充分。そういう家もあるけど、そうじゃない私のような家もあるよという事でいいと思った。(笑い)

 外国へ行くと、日本の京都の様な建物がいいなと思ったりするけど、帰って来るとヨーロッパの建物も正直言っていい。イタリアなど、保存にもものすごいお金をかけている。フランスは代々首相や大統領になる人が文化に造詣の深い方がなっている。文化相が作家であったりして、文化保護に費用をドーンとつぎ込む。うらやましい。
(パリに日仏文化センターってあるよね)はい。日本文化を紹介してるね。パリと名古屋はけっこう交流が深い。
シャンゼリゼ通りって名前つけていいですかってパリに聞いたり。

●えっえっえっ?名古屋にシャンゼリゼ通りがあるの?どこどこ?
●久屋大通り(えーーーっ!えらい違い)パリの方がよくいらっしゃって、シャンソンなんか定期的に歌ったりしてる。スイスの友人の家の中は、スイスっぽいものは何もない。でも、外へ出ると、スイスのここがいいよ、あそこがいいよと、とても誇らしげに案内してくれる。それが自然なの。
 「山とかユングフラウは、あれは、日本人が来る所」って言う。普通の平地のここは鳥が来ていいとか、いつもジョギングするコースだよとか、鳥の巣を作るところが街になっていて、そんな所を案内してくれる。それと湖のクルージングに連れて行ってくれる。本当の良さはこういう所にあるんだよって。

●日本大使公邸でのレセプションが毎年天皇の誕生日にあって、2度ほど招待を受けて行った。公邸の一角に日本庭園が作ってあって、色々当然ながら日本文化の紹介になっている。バイキングの料理は、刺身、お寿司とか、天婦羅はシェフが目の前であげてくれる。あと、着物を美しく着た日本の方たちのお茶のお手前、生け花はそれはそれは綺麗に飾ってある。今の駐中国日本大使夫人はふくよかなアメリカ人だけど、日本語も中国語も流暢でペラペラ。和服を着て入り口に大使と並んで私達客を迎えてくださる。書記官夫人達もみんな和服。ああいう時、ああ、これが日本文化として紹介される典型的な空間なのだと思う。
  
 2度目は外務省の金銭トラブルが露呈して叩かれていた時で、部屋も閉じられ、料理も質が落ちて随分質素になってびっくりしたが、それでも残っていくものが日本文化なのかなと思った。(叩かれてそうなるの?自浄能力はないの?(笑い))(熱いね。私くたびれてきちゃった。グレーでいいわ)(爆笑)

●ひとまず足を踏み入れる時はそうだよね。あと、富士山とか。人に説明する時はなかなか難しい。
●私自身もお茶もお花もたしなまない。着物も1人では上手に着られないから、外交官夫人達が和服で並んでいらっしゃるのを見て、『外交官夫人にならなくて良かった』と。(笑い)日本文化を荷うのも大変。(中国の人もくるの?)もちろん。色々な国の人も招待されている。アメリカ人の大使夫人の和服姿も堂々たるもので、文化って、それにのめりこんだ人が継承していけばいいのではないか。

●それが日本の文化だって言ったら違和感がすごくある。知り合いの在日韓国人が総理府の出している青年の船に応募していく事になった。そしたら、朝から日の丸揚げて徹頭徹尾日本民族の精神を注入するという風に感じた。それで研修期間のうちに結局辞退した。(文化の押し付けになったんだね)
●ペルーなんて国も天皇の誕生日なんかものすごく盛大。
●雛祭りでも、昔は段飾りをして素直に楽しんでいたけれど、ある時、こんなの封建制度の名残りじゃないかと思ったら、興が覚めてしまった。徳川園?権力集中した殿だけいい暮らしして・・・なんて。匠が遺した技術という目で見ると、遺しておいてくれて良かったと思うけど。中国の西太后のワガママ放題が文化か思ったらコンチキショウでしょう。(爆笑)その陰でどれだけ庶民の血が流されたか。

●万里の長城を築くのに何人死んだか・・・(犠牲の上になりたった文化よね)(そこを私たちはイイナイイナって歩くのね)スイスの自然が素晴らしいというさっきの話は掛値なく素晴らしい話。(日本人が行くところは別)(笑い)
●日本人イコールって言われるのはあまりにも悲しいね。
●日本人はパーッと行ってパーッと帰る。何あれはって
●考えれば、日本の歴史的建築物には一流の宮大工の精魂が傾けられている。
●石垣一つ運ぶのにどれだけの汗と血が流されてるか。私すぐそう思っちゃうよ。(笑い)
●昔、何か物を作る時、人柱なんて本当にあったんだよね。
●漆は庶民が日常使うものであったりする。日本らしさは日本文化としていいね。(漆を庶民が使ってたの?)もちろん。
●ベトナムも漆がたくさんとれて庶民が使ってたよね。安く買えるよ、テーブルや食器。素敵なの。庶民も使ってたと思うけど、皆上の人達が使ってたのかなあ。(笑い)

●でも、私達がプラスチックをやめて、そういう輪島塗とかを残しておこうとする、そういう繋がりは何とか出来るかな。
●考えてみると、私達が赤ちゃん生んだ時だって、スプーンから食器まで、プラスチックのようなものばっかり揃えて使ったよ。(確かにそういう時代だったね)
●今は木のものを使おうという事になった。(皇室なんかが木の玩具を使っているとすごく宣伝して即売れる)
●おかしいよねえ、ああいうの。皇室が文化作るのかって言いたい。

●私は無くしたい文化を言いたい。子供を生んだ時、お宮参りをする。家は田舎で母親が、雛祭りとかそういう行事をもきちっきちっとやる考えの人。それはいいけど、お宮参りの時、赤ちゃんを生んだお母さんは行かない。女性は不浄だという考え方が確固としてある。

 例えば、大相撲の土俵に女性は乗せない。大阪府の体育館で大相撲をやって大阪府知事であっても女性は乗せない。相撲は日本の国技で日本の伝統であると相撲協会は言ってるよね。そのニュースを実家に帰って母親と一緒に見ていたら、母が「女も偉くなると生意気になってしょうがないな」って言った(笑い)。(女性がそれを言うんだよね。それに腹が立つんだよね)
 横綱審議会に内館牧子が入ったでしょ。彼女は女性は土俵の上に上がるべきじゃないと言う。私は横綱審議会はそう発言する女性を選んだんだなと思った。伝統とか文化で全てを説明するのはどうか。日本の国技と言ったってそれはたかだか明治以降の話であって、もともとルーツはモンゴル。富国強兵策として相撲を利用してきたという側面もある。差別論を勉強してから、伝統とか文化って何だろうって考えるようになった。

●一つ変えるとダダダダーッって崩れていくものがあるのが、怖い。だから、変えたくないのじゃない?   
●伝統とか文化って誰が決めてきたのだろう。遡れば皆猿だったのに(笑い)お参りに行くのに黒い数珠はダメよ、白い数珠なんだって・・・・とか注意してくれる人がいる。それって何年に誰が決めたの?って言いたい。
●でも常識よって言われるよね。
●たかだか明治時代からのこと。
●地区が変われば逆のことを言っていたりする。

●ドイツのシュタイナー教育の保育園に勤めた事がある。園長の信じている宗教に従って、新年に伊勢神宮へ職員の保母全員がバスで行かされる。そして日章旗を持って行進して参拝するのだけど、生理の女性は入っていけない。その時2人の保母が退職した。私ともう1人は別の宗教に帰依している保母さんだった。
私は粛々と従うわけにはいかないし、シュタイナーと全く関係ないし、矛盾していると思った。全ての根源を遡っていくと、守りたい文化は自然に帰すると私は思う。皆がもてる文化。
●伊勢神宮は家族で行くって決めてる人もいるよね。
●それで、家族や自分を律して生きている人はそれでいい。(強制はね)当然の文化として押し付けられるのは嫌。文化とか伝統っていうのは、自分自身の心の中にあるものだと思う。
●そうだよね、多分。自分で作ってもいいし。
●親しんできたもの。日本に帰ってきてホッとするもの。見慣れた景色や故郷。言葉。

●言葉はすごい。桐島洋子さんは外国の方が好きだった(笑い)だけど、ハーフの子供達に日本語を喋らせたいと思った。侘び寂び、色の表現、全てに日本語にこだわって教育したそうだ。
●ドナルド・キーンでも、日本を知り尽くしている。日本の伝統の良さを上手に書いてくれる。

●風土的に細やかな性格の人が多くなったのか。食文化もすごいよね。細やか。
●食は日本はすごいと思う。海外へ行ったら、朝昼晩一緒のものが出たりする。でも、外国の人が日本に来たら、嫌だ、合わないと言うでしょう。
●留学してホームステイした家庭でポテトしか出て来なかったって文句言ったり。(笑い)
●それは、そこの文化に溶け込まなくっちゃね。日本の食文化がすごいと言っても中国の人にしたら、小鳥の餌だ、中国の食文化は世界一だって言う人もいる。
●でも、30人に1人くらいは、日本に来てバーーーーッと日本の文化が気に入ってのめりこむ人がいる。日本語もすぐ覚えるし、色々研究してすごい。そういう人は増えてはほしいよね。又どこかへ伝えて欲しい。日本の代表が三つだけっていうのはつまらない。
●フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ(笑い)外国で絶対言われる。(知らない人はね)
●三島由紀夫のハラキリを言われると息がつまる思いだよ。
●日本はけっこう全国紙で情報がいきわたるけれど、アメリカなんかは地方紙だけしか読まない所も多いから、日本の情報なんか入らない。今はインターネットの世界だから、まだまし。良くなっている。

●人間が心を奪われるものって世界中で違うんだよね。外国の文化が気に入ってそこに住みこむ人もいっぱいいるし、逆もある。
●伊勢神宮に行くのが、日本の伝統だと言われると困るよね。ある人達にとってはそうだけど。皇室は必ず行く。
●でも、それがいつから始まったの。皆以前は竪穴住居なんかに住んでいたじゃない。(爆笑)歴史的根拠は何?政治的根拠があったり、皆が良いと思うから、残って来たであろう物を否定しようとは思わないけど、あえて私まで填め込まないでと言いたい。伊勢神宮が私の原風景だとは思っていないからね。
●選べる自由が欲しいよね。自分がきっちりしてればいいよね。

●たしかに日本語だけは気がついたら持っていた文化で離れようが無い。
●あいまいな所がいいなあ(爆笑)。しっかり断らない。あいまいなところで繋がっている(笑い)前は嫌だったんだけど、この頃は、それで繋がっているのかなと思う。(それがあなたの文化なのね)ほんとに面と向かって本音で話せば、私、仲のいい人いないかもしれない。上手に?折り合いをつけて暮らしている。

<メール・手紙参加>を一つずつ。

●「失いたくない日本の文化・習慣」のうち、実に多くのものが、ここ20〜30年の間に消えてしまったか、消えつつあると思う。例えば、四季折々の食材を生かした食事。今は年中同じ食材、それも世界のいたる所から輸入さける食品に依存し、大量生産されるもので、日本の食糧自給率のを低さ考えるとゾッとする。それでもまだ残る和食の良さ、色、形のみごとな盛り付けなどの食文化は失いたくないもの。
 
外国を旅行していて、日本の良さを感じる事の一つは、公共交通機関の時間の正確さ。「きっちりしていること」は日本の美点だった。職人の技術、工業製品の出来、美術工芸など、色々の所にそれは見られるが、鉄道やバスが時刻表通りに(事故の場合を除き)走ることは、外国人が驚く事。「ゆったりのんびり」と逆の文化だが

★スイスと同等くらいだね。びしっとすごい。
★私、家で季節折々の食を食卓に乗せていないからねえ・・・。
★私は輸入品は買わない主義。
★時間の正確さは確かに失いたくないね。

●谷川俊太郎の詩をリトミックの仕事でリズムを感じるのによく使う。「目のまどあけろ」という絵本は、長女が2〜3歳の時図書館で借り、どこがいいのか私には分からないのに手から離さず、ボロボロになったのと、
2代目がおばあちゃんの家と我が家に一冊ずつある。すごい力。まさに残したい大切な文化だ。
 7月の発表会にわらべ歌を中心にしたリトミックを考えている。ふわっと温かくて遊びの中に入れても違和感のないわらべ歌。若いお母さんも知らない「こんぴらふねふね・・・♪」など、子供は楽しく歌ってくれる。100年後わらべ歌は歌われているだろうか。
 「竜と舞姫」古橋通夫作、佐竹美保絵(講談社)を読んだ。児童書で遣唐使の話だが、今の中学生は忙しくて、こういう本を読んでいる暇ないよなぁと思いながらも、何百年も前の人々の暮らしや思いが、今の人間としての思いに通じるものがあるし、知ってほしいなと思った。私の狭い範囲の中の失いたくない日本の文化。

★谷川俊太郎の詩のリズムってもう子供達の文化として定着してるんじゃない?わらべ歌、歌える?
★かごめかごめとか。
★明治に西洋の音楽が入ってきた時、日本はわらべ歌が禁止された時期がある。変に西洋の歌がいいとされた時代。むこうではナーサリーライム(nursery rhyme) って、300年、400年と続いてきた歴史がある。
★ひーふーみーよーとか・・(知らーんよ)ずいずいずっころばしごまみそずい(知ってるー)
★時代がわかんない。赤とんぼなんか。
★蛇の目でお迎え嬉しいなとか。
★そういうのは童謡でしょ。もっと地域に根ざしたわらべ歌。
★いとまきまき。・・・・おせんべやけたかな。・・・
★ひいおばあちゃんに縄跳びの歌を歌ってもらった事あるけど、忘れちゃった。
★・・・いっかけにかけさんかけてしかけてごかけておはかのまえに・・西郷隆盛の歌。
★ゆうびんやさんゆうびんやさん、てがみがいちまいにまい
★あっちばっかてってこっちばっかてらず、てんてのばばさほうきもってぼってこい・・・。(笑い)(しらなーい)
★イギリスはそれが何千とある。(マザーグース?)はい。それを教室でやる。子供が寝る時全部教えて育てる。
★日本は今の小さい子供にテレビゲームを止めさせてわらべ歌を教えたいね。
★幼稚園なんかでは、けっこうしっかりやってるよ。花いちもんめなんて大好き。(あのこがほしい・・・)それから、ぼうさんぼうさんどこいくの・・・。(わあ。懐かしい)わたしはなんとかをかいに・・・(しらなーい)何とかが何とかなら通れない・・・(やったやった)ラボをやっていた時、マザーグースをやったけど、日本のわらべ歌もやろうということで、全部入っているCDを使った。(そういうので残せるね)

●1.日本人の宗教に関するあいまいさ。これだと宗教戦争にならないし、山川草木に神、仏が宿っていると 考えるのは、とっても自然を大切に思っているのではと、大好き。
 2.雛祭り、五月の節句、お正月のお飾りなどの節目、節目の伝統的な習慣。子供の健やかな成長を願う、家族の健康で平和な一年を祈るなど、時代と共に形式は変わって行くとは思うけど、是非これからも伝えて行けたらいいなあと思う。

 先週、残留孤児一時帰国者が帰国された。スタートした時には関心があったが、今は私の気持ちが風化していた。でも、先日、1年間だけの学校で、読み書きが出来ず,歯を治すお金がない(1,400円)という記事に出会い、これではいけないと、反省して、事務局へ手紙をだした。中国で捨てられ、日本で捨てられ、この国ってなんという国なの .  .  .  .  .

★多宗教の良さって思う。一つの宗教だけでは戦争になりやすい。
★団結するとものすごい力になるけどね。間違った方向に行くと怖い。
★戦前は国家神道でいった。(廃仏毀釈)
★従わなかった人もいるよね。
★仏教文化を守ろうとした人もいた。文化を守る強い意志が要る。全部を柔らかく包み込む文化がいいね。
★お雛様なんか好きな人はお雛様の顔をみていると、穏やかな気持ちになる。そういう風に育って欲しいと思ってる。そういう人には「家はやらないの」とは言わない。広い家がいるとか。(笑い)
★中国で捨てられ、日本で捨てられ、この国ってなんという国なの・・グサッとくるね。
★中国では日本人と言われ、帰ってきたら帰国者と言われる。

●私のふるさとの町の、とある地域限定の超ローカル文化。今から数年前に亡くなっちゃった小学校の近くの商店では、栗6個を100円で買ってくれてたそうだ。お店のおばあちゃんが栗が好きという理由で。もうひとつのお店はイワナ一匹を100円で買ってくれたそうだ。これまたお店の人が食べたい理由で。この話を聞いて思わず笑っちゃったけど、おんなじ町なのになんて優雅で風流なんだろう・・・とうらやましくも思った。

 それからつい最近訪れた湯田町という秋田県境の町では「地元通貨」というものがあるみたいで、それが地元特産物の山菜「わらび」!豪雪地帯で過疎化高齢化が進むこの町ではお年寄りの家の屋根の雪下ろしなどをするボランティアのスノーバスターズや、雪像づくりや畑の草取りボランティアなどを募集していて、その報酬がわらびなんだそうだ。しかも、仕事量に応じて、貰えるわらびも多くなる。それに換金はできないけどわらびを例えば食堂の食事券○円分と交換とか、町独自のユニークな文化があって、ここにも優雅さを感じた。

 おととし東京で暮らしてた時、新聞で「頑張らない宣言いわて」というフレーズを見つけて心の底から嬉しかったのを憶えているんだけど、情報化グローバル化、はたまた地方合併を推し進められるなかで、どんなに小さくて目を向けられないようなものでもそれを大事にしているこういう独自性こそ文化の最たるものだと感じた。

★地元にずっと根を張っている、そんな所に文化ってあるんだよね。きっと。東京へ出てくるとこれが文化ってのも間違ったりする。着実にある文化っていいね。いいね、そのワラビっての。
★それができるっていう人間関係がいいね。
★ホンワカしてる。ガサガサしてないのでほっとする。
★頑張らない宣言を私もしたいなあ。(笑い)()グレー宣言とか(笑い)
★東京とかにいると、頑張らざるをえないようになっちゃうんだよね。

●いろいろあるが、自分の実生活と照らし合わせてみて、これだけは!と言うのは、畳の生活、布団を敷いて寝ること、玄関で靴脱いであがること。それから、日本語。わらべうたや、昔話を少し勉強しているが、語り継がれてきた文化の偉大さを実感している。生活の知恵、生きることの大切さ、先人達が残してくれたメッセージがいっぱい詰まっている。美しい、心地よい言葉とリズム。それに引き換え現代の若者言葉といったら…。言葉は生きてるし、変化するものだけど、それにしても乱れているのは否めない。

★(笑い)(え、何笑ってるの?)いや、思い出した。家の子が「おまえ、うぜえ」とか言うから。許せなくて。でも、だんだんこっちが今度は染められてきて。

●大きなテーマ。失いたくないと思っても、ドンドンと時代の流れに押し流されて行くようだ。家族制度は江戸・明治・大正・昭和と随分変わった。親孝行は家族制度とは関係なく変わらない筈だが、やはり少しずつ親孝行の考え方も変化しているように思われる。道徳の規準が無くなっているようだ。
 日本の文化については神社・建築・名所旧跡・文芸・教育・学校制度など失いたくないものが目白押し。日本の生活の伝統であった畳・座布団・正座が出来ない若い人が多くなり、その代わり皆さん足がすらりとなった。

★私正座できません。(笑い)でも、私自身は子供の頃、畳で正座してご飯食べてた。ちゃぶ台。
★そうそう。あんな頃ソファなんて、どこの家にも無かったよ。(ないない)
★これはすっかり変わったね。
★私、今ソファだからいい。(いや、私、床に座りたい)お店に行っても椅子がいい。(掘り炬燵ならいいね。折衷安として)(ひざが悪いんじゃないの)
★畳の生活はいい。残したい文化。ものを書く時、座ると落ち着く。
★私は正座は何時間でも平気(えーっ!)
★私もすぐ椅子の上に正座したがる。なぜか。(そうそう。私も)(でも、おばさんくさいって言われるね)
★疲れると椅子に正座する。椅子に普通に座っていると、考えが浮かばない。何だろう。
★私はソファが好き。疲れると寝ッ転がる。
★最近の生徒はあまりにもお行儀が悪い。寝ッ転がっちゃう。今の子は動くのは好きだよ。
 
●何度もスイスの話で悪いけど、行くと、ベッドの上に「ウェルカム」って書いてあって、ちょっとしたしゃれたものが置いてある。ああ、心遣いがあるなって思う。日本も心遣いはあって、それは世界共通なんだけど、そういう文化っていうか、ホッとするね。
●例えば、日本だったら、折り紙をちょっと折って、「ゆっくりお休み下さい」とかのメッセージを添えるとか。
●チョコレートとすずらんの花が添えてあった。(うわーっ素晴らしい)。だから、私達も折り紙を、折ったり、日本の寄木細工のものをちょっと渡したり。
●大陸は大陸のおおらかさがあっていいけれど、日本人は日本人の繊細な心配りをしたいね。
●その繊細さが悪い方に出なきゃいいの。むこうの人達はお土産を渡すとワーッと言ってすぐ開ける。有り難うで終わり。日本は「どうも」だけ言って後で開けたりするで、後で「えー、これだけ?」っていうのがある。(爆笑)日本はそれが又お返しをしてって、後までつきまとう。
●「つまらないものですが」って出すんだもんね。(何回もお礼言ってね)
●「ああ、先日は・・・」って。(ああ、これだけと思った人でも)(爆笑) 先日って何のこっちゃ・・・(爆笑)
●「けっこうなもの頂きまして・・・」「いいお天気ですね・・」お天気は見りゃあ分かる(爆笑)

●まあ、繊細とは言えないけど、公共の乗りものの中で、静かにしている習慣は好き。
●中国や韓国の人は、一般的にだけど、日本人からすると喧嘩してるのかと思うような話し方をするね。
●でも、よく言えば、ちゃんと自己主張してるってことでしょう。
●外国へ行って大きな声で話している人がいたの。「ああ、中国か韓国の人ね」って言っていたら、関西人だった。(大々爆笑)(なにゆうてんねん!かめへんて!)(爆笑)
●そりゃあ、関西の人がなくしたくない文化かもしれないね。京都だったら、京都の奥ゆかしさをなくしたくないだろうし。巨視的な文化と虫の目的文化の見方があるね。

●海外に行った時に、旦那様が前を歩いて、奥さんが大きな荷物をもって後ろから歩いている日本人を見るのは嫌。旦那様は当たり前にしているし、奥さんも何で「持って」と言わないのか。外国では考えられない光景よね。きっと日本の習慣ね。お茶でも、妻が「はいはいはいはいっ」て出す。それがいい習慣だと思ってやってる。
●男の人が今いて、それは日本のなくしたくない文化だって言ったらブンなぐってやる。
●でも、そういう使い方ってする。文化って。

●お客さんがいらしたら、脱がれた靴を前向きに揃えなさい、お茶を何も言われなくても、出しなさい。煙草を出されたら、灰皿をサッと出しなさい・・女なんだからって育てられた。
●お兄ちゃん達には言わないの?
●暗黙のうちに女だからという事で私ばかりだった。客の接待は女がやる事。日本の文化としては、そういうものがあったのではなか。女は不浄というのと同列で。女は黙って接待しとればいい。なくしたい文化っていうのをやらなあかんね(爆笑)(うん!それだったら今日、悩まなくても良かった)(爆笑)

●女はニ、三歩後ろを歩くとかという習慣。
●そうするとそれが楚々として奥ゆかしいとされる。やってる本人が誇りに思っていると直らないよね。
●マインドコントロールされているからね。そう思っている人がけっこういる。
●それがなんとなく結果的に家庭を丸く治めていると思っているんじゃない。(爆笑)そういうお母さんに育てられた息子達が又、そういう女性を良しとする。楽だもんね。
●そう思えない私は、それを要求されると苦しむ。
●さっさっさっと男性のために気を利かせてする人は、素敵ねって事になるでしょう。男はああいうお嫁さんがいいなと思うかな。それはしゃくだね。

●私はわりと人の話に疑問をもたず、素直にすーっと受け入れて生きてきた。よう騙されんかったと思うわ。(笑い)(でもかなり色々こだわってるじゃん)こだわってるけど、今は、自分を楽にしようかなと思っていて、かなりアバウトにしてる。前は怒ってばかり。学者がオゾン層ができるって警告してるのに、なぜ皆無関心なの?!とか。無関心な人がほとんどでしょう。7%の人でも動けば、世の中変わるんですってよ。1人ぐらいやらなくてもいいじゃんと思うけど、私がやらなきゃ誰がやると思っちゃうとしんどい。前はそういうしんどさがあった。

●日本のゴミの分別の習慣は今は誇れるようになった。もうなくしたくない習慣。(名古屋はすごいよね)
●ただ、日本の企業が、ダイオキシンが出るからって古い焼却炉を後進国へ持って行く。(爆笑)(騒然)(ひどいよねえ。商魂たくましいねえ)どういう汚い企業かって思う。日本の企業らしいでしょう。腹が立ってくるよ。
●でも、リサイクルする文化は日本の文化として誇りをもって根付かせたい。だからといって範疇に入らないものを他所の国に持って行くっていうのはダメ。恥ずかしい。
●日本はまだ、環境先進国とは到底言えない。

●日本ほど世界でダイオキシンを作っている国はないよ。焼却炉でダイオキシンを作っている。まず、焼却施設を止めて欲しい。大阪にいる兄に「大阪は何でも燃やしているから空気が汚れてて、ダイオキシンの濃度がすごく濃いよ」っていったら、それだけで怒っちゃった。「そんな事はありえない。何を根拠に言っとるんだ」って怒られた。(科学的に答えをださなきゃね)そう。数字が大切。今、松葉ではかるダイオキシンというのを市民がやっている。でも、小さな町工場などが出しているダイオキシンの規制は難しい。

●四日市は公害がだいぶ改善されたよね。(三重はかなり進んでいる)
●でも焼却炉で爆発が起きたね。
●RDFが夢のゴミ処理って言われてたでしょう。(見切り発車だった)
●処分場に余裕のある自治体はまだ、ニ分別くらいだけど、名古屋はもう埋立地がなくなってるから厳しい。
●日本は東高西低って言われてる。西の方が余裕があるので意識が低い。まだあまり動いていない。

●ゴミって文化を語るよね。砂漠の中の楼蘭へ行った時、もうほとんど風化されてしまっているけど、ゴミ捨て場が残っていて、文化層と言われてた。駱駝や羊の毛や皮がまだ1,000年、2000年の時を超えて残ってる。糞もあるので、そういうゴミの量から、当時の人が食べていたものがわかったり、人口密度を割り出したり、当時の生活が分かるのだって。私たちは未来にどんなゴミを残せるか。
●プラスチックは残したくないね。あまりプラスチックを悪者にしちゃいけないけど。自然にもどるものじゃないもんね。
●究極の文化としてプラスチックが残る(爆笑)

●外国へ行くとゴミ箱を写真に撮ってくる。ドイツは徹底している。フランクフルトの空港はゴミ箱もしゃれている。だから、余裕があるのかな。
●アメリカなんかはみんな埋め立てている。(土地が広いもん)焼かなくてもいい。それがいいのか悪いのかわからない。本当に環境問題は明日が分からない。今は正しいと思っているから、やっているだけ。
●ペットボトルはリサイクルはしてはいけないって読んだことあるよ。
●リサイクルに回すより焼却した方がいいという人もいるし。
●色々考えるとやるべき事はたくさんあるね。
●今ある生活をすぐ変えなさいとは言えない。少しずつね。

●今日のテーマは大きかったね。(うんうん)絶対動かせない習慣もあるし。中東なんか特に。
●何があっても、時間になったらお祈りは欠かさないし。お土産を買って行っても、箱をしっかり読んで、ちょっとでも脂肪があったりすると反応する。豚を使ったものが少しでもあれば、食べないとか。
●命と同じ重さで文化が息してる。女性が宗教上、スカーフをかぶるのもね。
●フランスではスカーフはとれって法律で言ってるでしょ。
●でも、信者にとってはとんでもないことで。
●でも、例えばアフリカの女性の割礼とか、多くの国から、それはよくないと発信してる事もある。
●アムネスティがやっているような事とかね、どう考えたっておかしいということは。その国の人達は言えない。(国の文化・伝統と思っている)・・いや、痛くて嫌だと思ってても言えない。中国の纏足もそうだった。

●色々疑問のある習慣に対して「何でなの?」って母によく聞いた。そうすると「そういうもんだがね」という答えしか返らなかった。
●そう。「何々するもん」だとか「何々するもんじゃない」とよく言われて、それって理由を説明しなくていいから、都合がいいんだよね。
●金髪だって、染めるもんじゃないと言ったって、染めることによって自分が変われると思っている人は「何で?」という事になる。家の子はドラムやってたから、黒い髪でドラムって出来ないらしい(笑い)。染めてやるから盛り上がる。そういう風に考えてくれって言われた。でも、どうしても不良って受け取られる。私すらちょっとそう思う。でも、子供は、一概に言えないよって言う。

●高校ではそれは通用しない。家の子も夏休み中に知らないうちに染めてた。学校が始まって、黒く染め直して行ったら「何だその髪は」って言われて又染め直したけど、毎日チェックされるんだって。ダメダメでついに床屋に行って染めてきた。でも、それ、不自然に黒い。(笑い)でも、それで先生は満足。私は先生にそれがどういう意味があるのかって聞いたんだけど、子供は先生にそう言うのはやめてくれと言った。学校としては髪の毛を染めているような子供が出入りしている学校では評判が悪くなるという近所の目だと思う。

●OKの高校もあるよね。(旭丘なんてすごいでしょう)(先生が茶髪っていうのもある)
●家の子がいた高校はピアスでも何でも皆していて、何ともなかった。のびのびしてる。
●先生は服装の乱れが心の乱れって言う。(ファッションとはとられない)(みんな違ってみんないいよね)

●金子みすす゜いいよね。でも、みんな一緒がいいって信じてるから。やたら指定のものが多いし高い。入学式の時にいみじくも教頭先生が「我が校は何事も形から入ります」って仰った。(爆笑・騒然)納得。かばんも指定。中学の時のリュックを使わせたかったのに、そういったら先生はうーん。そうしたら又黒でそろえなきゃいけない」。私の言ってるのは、そういう意味じゃない。家にあるものを使いたい。
●光るものをもっている子を本当は引き出す事が出来たかも知れないのに、引き出せないのはもったいないかもね。(安心なの。全部一緒だと)
●頑張って勉強もばかりさせて大学進学率を高くする。それが実績となる。(校風・文化・習慣)
●学校にもこない生徒を抱えている学校は先生も大変で、形から作っていかなきゃいけないかも。

●日本は明治のころ、西洋崇拝になって、古いものを捨てたりした。戦後に気づいてももう遅い。
●日本語に関しては、やっぱり美しい言葉は残していきたいね。
●今はすぐに短くする。マック、マクド。何か子供に言ったら「イミフー」って言われた。意味不明ってことだって。(わかるよ。家の子供の年賀状にアケオメ)(爆笑)
●新しい文化だよね、これは。
●テレビで「知らないの?おじさんたち覚えましょう」なんて講座があったりすると、やっぱり知らない訳にはいかないので、勉強するよね。(笑い)

●社会教育センターは社教とか、短縮する。生涯学習センターは何て略す?(できないね)
●こないだ子ども会の役員になって引き継ぎに行ったら「タンコタンコ」って言うの。何の事かと思ったら単位子供会の略なんだって。(インターネットのせいかな、短縮言葉)(大人も作っているよね)
●娘は翻訳の仕事をしているれど、まず何が大切かっていうと、日本語だよって言う。英語じゃなく、まず日本語が分からないと訳せない。だから、省略日本語は家は使わない。何でも基本が要る。
●ぜひ美しい日本語は守りたいね。
         
                                            以上